NO.2953 塗装初お目見えから丸5年、西鉄バス「ハーモニー塗装」、平成31年春導入車全21台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

  12月16日、西鉄バスの新たな高速塗装でありますハーモニー塗装が登場しまして、間もなく5年を迎えようとしております。

 

 このHERMONY(ハーモニー)塗装は、平成30年12月16日に当時西鉄が創立110周年を機に、九州島内専用の近距離~長距離を走ります車のデザインを一新し、イメージアップを図るために採用されていたものでありまして、この塗装で新たな「出会い」「発見」そして「感動」を求めていただきたいと言う願いも込めまして、この塗装が登場に至っております。

 

 このデザインでは、白地に5色のカラーが採用されるようになっておりまして、その5色には・・・

 

 青色 どこまでも広がる海

 緑色 山々の新緑

 黄色 燦々とふりそそぐ太陽

 橙色 豊かな大地と実り

 桜色 四季折々に咲く花

 

と言う意味合いとなっておりまして、それぞれのカラーに理由がある事がお分かりいただけます。また、車体には画像のようにと言う形が見られますが、その「N」にも躍動感と力強さを表現しておりますし、5色のリボンも、九州各県を結び颯爽(さっそう)とかけるバスを表現しているそうでありまして、爽快感と快適性を表現しているのが特徴でもあります。

 

 この塗装の車両は、上の画像1~3の既存車両でありました上の画像1・以下画像の3150(三菱QTG-MS96VP)で塗り替えの上初採用となりまして、その後同時導入車でありました画像2・以下画像の3151、そして3152も「ハーモニー塗装」に塗り替えられております

 

 (3150)~お披露目直後

 

 (3151)

 

 

 その後は、これからご紹介しますように、平成31年の春に21台が、そして令和元年になりまして秋に9台の、令和2年に14台の「ハーモニー塗装」の車が導入されまして、現在西鉄バスには計47台の「ハーモニー塗装」の車両が所有しておりまして、近距離路線であります福岡県内路線の高速路線・特急(「ちくほう号」)・一般路線(「400番」・「旅人」)バスから、九州内・山口県への路線であります中距離の高速路線バスまで見られております。

 

 尚、塗り替えがあるかと思われました、3メーカーとも2TG-規制車で構成されております、平成30年導入車に関しましては現時点では塗り替えは行われておらず、いずれも「火の鳥塗装」・「新高速色」のままで活躍を続けておりまして、平成29年導入車でありました315*から1年開けての「ハーモニー塗装」ともなっております。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その「ハーモニー塗装」全47台のうち、最初に導入されました21台に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この21台は、平成31年春に導入されました車を表しておりまして、この21台の導入当時の営業所導入の配分は以下のようになっておりまして、内訳はいすゞガーラが9台、日野セレガが6台、三菱エアロエースが6台導入されておりまして、共通装備としましては4列シートとなっておりますし、携帯電話・スマートフォン充電用にUSBポートが装備されておりました。

 

 福岡高速営業所  1336・1337・3334

 博多営業所     1338・3335

 北九州高速営業所 3330・3331・3332・3333・8316・8317

 京町営業所     1330・1331・1332・1333

 佐賀営業所     8313・8314・8335

 日田第二営業所  1334・1335・8312

 

 (三菱エアロエース車内)

 

 (USBポート)

 

 尚、これら車の形式は以下の通りであります。近距離・中距離向けともいずれも2TG-規制となっておりまして、特に三菱エアロエースはフロントは現在のようないかついスタイルではなく、平成24年から採用されていたQRG-規制からのスタイルであるのが特徴でもありましたし、排気量は7700CC・AMTの「ShiftPilot(シフトパイロット)」も採用しておりました。

 

 三菱エアロエース 2TG-MS06GP

 日野セレガ    2TG-RU1ASDA

 いすゞガーラ   2TG-RU1ASDJ

 

 

 では、導入営業所順からご紹介してまいります。まずは北九州高速営業所の車でありますが、北九州高速営業所には三菱エアロエースが4台・日野セレガが2台の計6台が導入されておりまして、いずれも近距離路線でもあります、福岡~北九州線「福北ライン」で活躍しております。

 

 【三菱エアロエース】

 (3330)

 

 (3331)

 

 (3332)

 

 (3333)

 

 【日野セレガ】

 (8316)

 

 (8317)

 

 

 次は、福岡地区の営業所(福岡高速営業所・博多営業所)であります。福岡地区では5台の導入車が見られておりまして、このうち3台導入されましたいすゞガーラが福岡高速営業所に導入されました2台(1336・1337))、博多営業所に導入されました1台(1338)に関しましては、福岡~鹿児島線「桜島号」専用車である事からスイングドア・トイレ付となっておりまして、1ランク上がった所が見られております。それでも、仕様は2TG-規制車と言う事で、中距離路線でも見られますVPとなっておりまして、高出力車ではないのが特徴でもあります。

 

 (1336)

 

 (1337)

 

 (1338)~博多営業所時代

 

 尚、1338は今年博多営業所が「桜島号」の担当から離れた事から福岡高速営業所に転属しておりまして、これで1336~1338と3台が福岡高速営業所所属として至っております。

 

 そして2台が三菱エアロエースでありまして、福岡高速営業所に3334が、博多営業所に3335がそれぞれ導入されておりまして、こちらは近距離路線用として導入されたためトイレなしでの導入となっておりまして、導入当時は3334が「ふくふく天神号」に、3335が「福北ライン」にそれぞれ導入されておりました。

 

 (3334)~福岡高速時代

 

 (3335)

 

 その後、3334は博多営業所に転属、現在は「ふくふく天神号」が博多営業所担当になっておりまして、引き続き「福北ライン」などで活躍します3335とともに所属・運行されております。

 

 

 次は、久留米市の京町営業所に導入されました車であります。京町営業所にはいすゞガーラのみ4台が、担当路線であります福岡空港~久留米線向けに導入されておりました。

 

 (1330)

 

 (1331)~画像なし

 

 (1332)

 

 (1333)

 

 尚、現在京町営業所はその福岡空港~久留米線の減便に伴いまして、1330が研修センターに疎開の後、福岡高速営業所に転属しておりまして、高速続行や「ペイペイドーム」の直行用として至っておりまして、所属車両も「新高速色」は佐賀営業所などに移った事から、翌令和2年に導入されました日野セレガ3台とともに、高速車は「ハーモニー塗装」しか所属しない営業所となっております。

 

 

 次は、佐賀市の佐賀営業所であります。佐賀営業所には日野セレガのみ以下の3台が導入されておりまして、佐賀営業所の担当路線であります福岡~佐賀線「わかくす号」、福岡空港~佐賀線、福岡~鳥栖プレミアムアウトレット線におきまして活躍を行っております。

 

 (8313)

 

 (8314)

 

 (8315)

 

 

 そして、日田市の日田第二営業所であります。日田第二営業所にはいすゞガーラ2台・日野セレガ1台がそれぞれ導入されておりまして、福岡~日田線「ひた号」におきまして活躍を行っております。

 

 (1334)

 

 (1335)

 

 (8312)

 

 

 この2営業所に関しましては、翌令和2年には導入は行っておらず、現時点ではこの年限りの「ハーモニー塗装」所属車でもあります。これら営業所に関しましては、佐賀営業所では先述のように京町営業所から、日田第二営業所では福岡高速営業所からトイレ付きの「火の鳥塗装」の転属もありましたし、いずれも「コロナ禍」での減便もありましたので、その塗装の車もそれだけにとどまっております。

 

 

 今回は、西鉄バスの「ハーモニー塗装」として最初に新製導入されました平成31年春導入車21台に関しましてご紹介しましたが、新カラーがお目見えしましてからは丸5年になりますし、この導入車に関しましても春には5年になる車たちでもありますが、正直それだけなるのかとも思う所ではあります。ただ、翌令和2年導入までで23台は導入されたものの、「コロナ禍」もありまして、以降はとどまっているのが現状ではあります。それでも、古参クラスになりつつある車もグループ内には存在しますので、それに伴う置き換えに導入される事にもなるようですので、今後の増備には期待したい所ではあります。