番外 これらは現在いわくにバスに移籍しています、九州急行バス、先代「ぷるるん温泉」ラッピング2台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 福岡~長崎間を運行します、九州急行バス「九州号」は、運行開始から55周年を迎えましたが、これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、鉄道には西九州新幹線「かもめ」も存在しますが、この「かもめ」と競争している所も見られておりまして、特に福岡市内~長崎市内間のスーパーノンストップ便ではそう言った姿も見られております。

 

 それに加えまして、途中区間の利用者も見られておりまして、福岡空港国際線・高速基山を経由します嬉野インター・嬉野温泉バスセンター・大村インター・諫早インター経由便ではそう言った途中利用者も見られておりまして、特に福岡市内・福岡空港~嬉野方面では観光客も見られておりまして、嬉野温泉など観光地に行かれている姿も見られております。

 

 この路線も、一時「新型コロナウイルス」によりまして需要が減っておりまして、そう言った事から運休した事もありましたが、現在は徐々に復便も見られております。しかも、週末には続行便を出す場合もありまして、利用される方に優しい姿も見られております。

 

 

 そういった「九州号」専用車には、これからご紹介しますようにラッピングが施された車両が見られておりまして、このうち以下画像のラッピング車両も2色ピンクが見られております。

 

 (ピンク、長崎230あ21-85、いすゞQTG-RU1ASCJ)

 

 (緑、長崎230あ21-84、いすゞQTG-RU1ASCJ)

 

 それが、「ぷるるん温泉」ラッピングでありまして、「ぷるるん温泉」の由来は嬉野温泉自体が「日本三大美肌の湯」と呼ばれている事からこの名称になっております。それにしても、窓いっぱいに「ぷるるん温泉」と書かれている姿はより嬉野温泉をアピールしている事が伺える所ではありますが、大変目立っている事がお分かりいただけます。

 

 では、ラッピングの説明を行ってまいります。公式側にあります建物は、シーボルトの湯と呼ばれる建物でありまして、嬉野温泉の公衆浴場でもあります。この建物は、一度閉館後リニューアルを行っておりまして、平成22年に再オープンへと至っておりまして、現在は嬉野温泉の中心浴場として大正時代の面影を残しつつ至っておりまして、私も何度か利用しております。また、後輪部分にありますゆるキャラは「ゆっつらくん」でありまして、嬉野温泉があります佐賀県嬉野市の公式マスコットキャラクターでもあります。

 

 画像は非公式側であります。非公式側には嬉野市内にあります名所の写真がラッピングされておりまして、前輪部分から「轟の滝」・「塩田津」・「温泉湯どうふ」・「嬉野茶」・「百年桜と茶畑」の各写真の姿を見る事ができております。このうち、私自身が好んだものは、やはり「温泉湯どうふ」ではないかと思います・・・。尚、カラーとラッピングの内容に関しましては両車共通となっております。

 

 そして、リアには足湯でと書かれましたものを持ちました女性の姿を見る事ができます。これら姿を見ましても、嬉野温泉・嬉野市をアピールしている事もお分かりいただけるのではないかとも思います。

 

 

 さて、ここまでこのラッピングに関しまして説明しましたが、実はピンクのラッピングに関しましては先代、そして青のラッピングを施していた車計2台が九州急行バスからは引退しておりまして、現在はいずれも山口県のいわくにバスに移籍しております。今回は九州急行バスからは離れましたこの2台に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 これら車は、平成24年に導入されまして、いすゞガーラのLKG-規制車(LKG-RU1ESBJ)となっております。特徴は、「九州号」では久しぶりの4列シート車であるとともに、車内装備に関しまして当時九州高速バス初のパウダールームが装備された車(高速ツアーバスで導入された車を除きます)でもありまして、こう言った装備が観光客にも優しい装備ではあった訳ではありましたが、残念ながらパウダールーム装備車はこの2台にとどまっておりました。

 

 (長崎200か・764)

 

 (長崎200か・767)

 

 (パウダールーム)~参考画像

 

 

 導入後は、スーパーノンストップ便や、嬉野インター・大村インター経由便と交互に運行されておりまして、連日福岡~長崎間を往復しておりましたが、平成29年にいずれも「ぷるるん温泉」ラッピングが施されまして、長崎200か・767はピンク、長崎200か・764はブルーのラッピングがそれぞれ施されておりました。

 

 (長崎200か・767)

 

 (長崎200か・764)

 

 

 しかし、令和2年に3列シート車が全廃、それに伴いましてスーパーノンストップ便が全4列シート化に伴いまして、定員がパウダールームなしの4列シート車より少ないこれら2台の出番も少なくなりました。

 

 

 そして、今年に入りましてこれら2台は定期運用を離脱、九州急行バスからは除籍となりました。けれども、これら車はこの後山口県のいわくにバスに移籍しておりまして、広島~岩国線の専用車に転用されております。尚、この転用に際しましてはトイレ・パウダールーム及びWi-Fi機器は撤去されましたが、携帯電話・スマートフォン充電用のコンセントは残されておりまして、この路線初のコンセント付き車両としての姿を見せております。

 

 長崎200か・767山口230あ12-03

 長崎200か・764山口230あ12-04

 

 ちなみに、「九州号」では異彩を放っておりました画像の平成16年式で、これら2台と同時期に移籍導入されておりました三菱エアロバス(長崎200か・766、KL-MS86MM)も、九州急行バスで除籍後はいわくにバスに移籍しておりましたので(山口230あ・502)、いわくにバスの九州急行バスからの移籍車は3台目と言う事にもなります。

 

 

 今回は、「ぷるるん温泉」ラッピングからいわくにバスに移籍しました2台に関しましてご紹介しましたが、「ぷるるん温泉」ラッピングの2代目の車が登場していた事から、もしかしたら先代のパウダールーム付き車両2台も何らかの動きがあるのでは?と思っておりましたので、それが現実的になった事は残念ではなかったでしょうか。ただ、これら車に関しましても新天地に移籍すると言う事がわかっておりましたし、SNSでの情報でも実際に活躍を始めているそうでもありますので、とにかくパウダールームが撤去された事で特徴的な姿は見られなくなりましたが、これら2台の第2の車生に幸あれ!と願いたい所ではあります。