NO.2875 現廃止の北九州~久留米線の間合いで存在、北九州・久留米~福岡空港線の他営業所運用 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 平成28年3月末まで、西鉄バスが運行しておりました高速路線バスでもありました、北九州~久留米線が存在しておりまして、福岡県・佐賀県内の九州自動車道を南北に結んでおりました。

 

 この北九州~久留米線は、北九州の中心であります小倉(砂津)から、久留米市の西鉄・JR久留米駅を経まして、JR久留米駅に近い京町営業所もあります縄手間を運行していました高速路線バスでありまして、運行区間がもっぱら九州自動車道ではありましたが、そう言う事から高速道路内のバス停に各停として運行して行く形でもありました。

 

 この北九州~久留米線の廃止前の主な停車地は・・・


 砂津~小倉駅~三萩野~黒崎インター引野口~高速千代ニュータウン~直方PA~若宮IC~福岡IC~須恵~高速宇美~太宰府インター~筑紫野~高速基山~高速宮の陣~西鉄久留米~六ツ門~JR久留米駅~縄手

 

となっておりまして、それ以外にも複数の停車地も高速道路上・北九州市内・久留米市内において見る事もできておりました。

 

 (久留米市内の停車地)~赤点の部分

 

 使用されていた車両は、久留米市内のJR久留米駅の近くにあります京町営業所、砂津バスセンターに隣接した所にあります北九州高速営業所の車が使用されておりまして、基本近距離路線向けの「新高速色」の車が使用されておりましたが、その中にも中距離路線向けの「火の鳥塗装」の車や、元「ひのくに号」として使用されていた車には「青十字塗装」の車までもこの路線に使用されていた事がありましたし、その後「新高速色」に塗り替えられた車も存在しておりました。

 

 (元「青十字塗装」、7028・日野U-RU2FTAB)

 

 

 そんな北九州~久留米線は、平成23年の改正前の時点では以下画像にもありますように最高12往復も運行されておりまして(画像は平成21年の市販時刻表より)、それだけこの路線自体多くの本数が設定されていた事が伺えておりました。 

 


 しかし、平成23年改正の時点では8往復に減便、さらに平成25年改正の時点では以下画像の時刻表からもお分かりいただけますように、運行本数はわずか2往復と大幅に減便されておりまして、しかも早朝・夕方の運行となっておりまして、まさに最盛期からとしますと10往復も減便されておりました。


 けれども、この路線は北九州・久留米方面から乗換なしで行かれると言う利点が大きかったのではないかとは思いますが、上の画像の時刻からもわかりますように、所要時間は約1時間40分(小倉駅~西鉄久留米間)と、JRの快速列車と同じくらいの所要時間ではあります。

 

 また、運賃も廃止時は1750円でありましたが、JRの運賃も2160円でしたので、料金面からしますとバスの方が安いのが特徴でありました。けれども、小倉~博多・鳥栖・久留米間を特急・新幹線で利用される方もいらっしゃった事もありまして、そう言った方がいらっしゃった事を思いますとこれだけの大幅減便となってしまった要因である事もわからなくもなかったようであります・・・。

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、この北九州~久留米線の間合いで、北九州・久留米~福岡空港線におきまして、それぞれ運行を担当する営業所が違っていた便が存在しておりました。今回は、以前撮影しておりました、それぞれの福岡空港・北九州・久留米発の便に於ける営業所が違う担当便での姿を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 こういった姿は、北九州~久留米線の運行間合いで、2往復となりました平成25年の改正から平成27年の改正まで見られていたものでありまして、北九州側の車両(北九州高速営業所)が本来の北九州(小倉)~福岡空港線(現・廃止)以外に久留米~福岡空港線を、久留米側の車両(京町営業所)も本来の久留米~福岡空港線以外に北九州(小倉)~福岡空港線を担当していたものでありまして、それぞれ1往復で見られておりました。

 

 

 ここからは平成25年に福岡空港国内線バス乗場で収めておりました、実際に運行されていた姿をご紹介してまいります。この時、現在廃止されております福岡空港~北九州線には京町営業所の9526(日産デPKG-RA274TAN)が・・・

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 福岡空港~久留米線には北九州高速営業所の4720(三菱QRG-MS96VP)がそれぞれ担当しておりまして、いずれも変わった姿を見る事ができておりました。

 

 (バス乗場に注目してください)

 

 

 この時は、福岡空港発での姿を見る事ができておりましたが、この時福岡空港発は久留米行きが16時18分・北九州行きが16時20分と発車時刻の差が数分しかなかった事から、画像のように前後でその2台を見る事ができておりました。この姿からは、三菱エアロエースが普段が北九州方面しか運行されていない事や北九州ナンバーである事もありまして、前の方が北九州行きか?と思ってしまうほどでもありましたし、逆に後の西工B高車が久留米ナンバーである事もありまして後ろの方が久留米行きか?と思うほどでありました。
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 そんなこれら路線のこの時の乗車率でありますが、両方面も多くの乗客がいらっしゃっておりまして、久留米方面が全座席の4分の3程度、北九州方面が全座席の半分程度が埋まっていたようでありました。

 

 

 こうして、まずは北九州高速営業所所属の三菱エアロエースによる久留米行きが先に発車しまして・・・
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 2分後には、京町営業所所属の日産ディーゼルスペースランナーによる北九州行きが2分後に発車して行きました。
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 こちらは、京町営業所(西鉄バス久留米京町支社管理委託)における、現在廃止の北九州~福岡空港(国内線)線運行シーンを小倉駅前で収めていたものであります。この時は当時所属しておりました6111(日産デPKG-RA274RBN~現在西鉄バス北九州行橋車庫所属)が運行されておりまして、久留米ナンバーによります福岡空港行きの姿も見る事ができておりました。尚、後述のように京町営業所単独運行となりますと、この運用は残る事になりますし、北九州での滞泊運用まで見られるようにもなります。

 

 

 ここからは、JR久留米駅で収めておりました、北九州高速営業所での久留米→福岡空港線の運用であります。先述のように、両側では北九州から久留米、久留米から北九州とそれぞれの運行を行いますと、それぞれが福岡空港へと向かいまして、さらに北九州・久留米へと一旦帰っておりました。そして両側から再び福岡空港へと向かいまして、次にまた久留米の車両は北九州、北九州の車両は久留米へと向かいまして、そして北九州~久留米線に入るようになっておりました

 

 

 今回の北九州所属車の久留米→福岡空港運用は、画像のJR久留米駅で収めておりました。そのJR久留米駅の高速バス乗場は道路に面した5番ホームとなっておりまして、一般路線バスのようにバス乗場の中には入らない形となっております。
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 こうして、福岡空港行きがやってまいりました。使用車両はこれまでの画像にもあります4720でありまして、固定運用の形で運行されておりました。やはり西工B高車よりは、こちらの方がよっぽどいいのではないかと思います。
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 5番乗場の方から収めました画像であります。普段が「福北ライン」でよく見る事がある三菱エアロエースでありましたが、このように久留米の方でも撮影できていた事はここまで運行範囲が広くなっていた事を伺える姿ではないかとも思うほどでありました。
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 この車の行先です。北九州のエアロエースはLEDの行先表示となっておりますが、この行先でも高速基山を強調している事がわかります。ちなみに、幕式では「高速」の表示がありますが、ここでは「高速」の表示自体ない事が見ていてわかるのではないかとも思います。

 

 (前面)
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 (側面)
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 そして、北九州のエアロエースは福岡空港へ向けて発車して行きました。それにしても、北九州の車両がまっすぐ戻らずにこの運用に就くというのは、まさに北九州線の減便だから生まれていたと言ってもいいかと思います。
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 一方、こちらは高速基山バス停で収めておりました久留米→北九州間の運用(最終便)でありますが、画像でもわかりますように学生の乗車している姿を見る事ができておりまして、通学のために利用していた方もいらっしゃった事もわかります。しかも、この便は窓側はほぼ埋まっておりまして、乗車率が見ていて高い事が伺えました。
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 行先表示は、北 九 州としか表示されておらず、幕式車のように「北九州(小倉)」と言う表示でもありませんでした。私としては、やはり「小倉」くらいは付けてくれればなとも思うほどでありましたでしょうか。
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 その後、平成27年の改正で北九州高速営業所が北九州~久留米線の運行から撤退となりまして、京町営業所が単独で北九州~久留米線の運行に就く形となっておりまして、滞泊運用も見られておりました。尚、北九州~久留米線が単独運行になりましても、上の画像にもあります北九州(小倉)~福岡空港線では引き続き京町営業所も運行を担当しておりましたが、平成28年の北九州~久留米線の廃止に伴いまして、この路線からも運行を撤退するに至っておりました。

 

 

 尚、北九州~久留米線・久留米~福岡空港線から撤退後の北九州高速営業所のこの路線で特に使用されておりました4720は、「福北ライン」に転用された後、飯塚第二営業所に転属しまして、福岡(天神)~筑豊(飯塚・田川方面)間の(筑豊特急)ちくほう号」に転用されまして、現在に至っております。

 

 また、京町営業所に所属しておりました9526はその後廃車となっておりまして、現存はしておりません。このB高車も廃車が見られておりますが、PKG-規制の車もその対象となっていると言うのもそれだけ台数が減る要因かとも思う所でもありましょうか。

 

 

 今回は、運行されておりました北九州~久留米線の間合いで見られておりました北九州(小倉)・久留米~福岡空港線の担当する営業所が違っていた便の変わった姿をご紹介しましたが、従来担当している所とは違っていた訳でもありましたので、見ていて「あれ?」と思わせる部分もあったのではないかと思います。しかも、それぞれ登録ナンバーから違っていた訳ですので、初めて乗られた方など「あれ?」と思われていた方もいらっしゃっていたようでもあったようでありましたのでよりそう思う所でしょうか。ご覧の皆様も、実際に過去にはそう言った変わった姿もありました事を存じていただければとも思います。
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