番外 佐世保市江迎地区の中心駅として存在します、かつて急行も停車、松浦鉄道西九州線江迎鹿町駅紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 
 当ブログでは、前回番外におきまして、西肥自動車(西肥バス)のバスターミナルとして存在しました、江迎バスセンター、そしてその後に設けられました江迎待合所に関しましてご紹介しておりました。

 

 旧江迎バスセンターは、平成29年8月末まで、長崎線佐世保市江迎町に存在しておりましたバスターミナルでありまして、佐世保・平戸双方方面のバスターミナルとして発着するバスの姿が見られておりました。

 

 この旧江迎バスセンターは、上の画像のように3階建てとなっておりまして、このうちの1階がバスセンターとしての機能、2・3階は貸しビルと言う形となっておりましたが、閉鎖末期の時点ではテナントは入っておらず、空室となっておりました。
 
 その後、平成29年に旧江迎バスセンターは閉鎖・解体、その跡は、翌年平成30年よりコンビニエンスストア「ローソン」)に変わっておりますが、国道204号線寄り佐世保方面には江迎待合所が併設されておりまして、ここで引き続き高速路線バスを含みます乗車券、そしてICカード「nimoca」の販売なども行っております。
 
 また、以下画像のように江迎待合所から江迎鹿町駅へ向けて橋を渡った所に設けられておりますのが江迎車庫でありまして、現在も大加瀬方面へ運行されている車が休憩する事もありまして、複数台の駐車が可能となっておりますし、「西肥バス乗務員宿舎」と書かれている事で乗務員も夜間滞泊が可能な造りとなっておりますが、現在は乗務員が出退勤するための交通路もしっかりしている事から、乗務員が寝泊まりする事もないようであります。
 
 (「西肥バス乗務員宿舎」の表示)
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、西肥バス江迎車庫の前にあります、国鉄→JR九州松浦線→松浦鉄道西九州線の駅であります、佐世保市鹿町町の江迎鹿町駅に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
 

 この駅は、現在はいずれも佐世保市となっておりますが、かつては北松浦郡鹿町町と江迎町との町の境の所にある駅でありまして、江迎鹿町駅近くの橋で境目となっている場所でありました。しかし、平成22年にいずれも合併で佐世保市に編入した事から、その境目はなくなっておりますが、駅の場所も旧鹿町町の北東端、そして旧江迎町の中心部と言う所に駅は設けられております。

 

 尚、駅前には西肥バスのバス停も設けられております。以前は冒頭の江迎バスセンターから運行されておりましたが、現在は橋の手前にあります公民館前の所に大加勢方面向けの江迎バス停が設けられておりまして、そこから発着、それから江迎鹿町駅前バス停を経由しまして大加勢・佐々方面へと運行されるようになっております。

 
 (方面表示)~字体や右端の「早岐宮崎橋」からも古さを感じます(現在は佐々バスセンターまでです)
 
 (時刻)
 
 
 さて、この江迎鹿町駅は、かつて国鉄→JR九州松浦線時代は、江迎駅と言う駅名でもありまして、これまでもご紹介しております急行「平戸」なども停車する駅でもありました。現在は下り佐世保方面21本・上りたびら平戸口方面20本が運行されておりますが、うち下り1本はこの江迎鹿町駅始発(7時20分発)で運行されております。
 
 
 ここからは、江迎鹿町駅構内の姿をご紹介してまいります。後述のように、かつては貨物も取り扱っていた駅でもありましたので、この駅構内の姿も広くなっております。この駅は昭和63年の転換時より無人駅であります。そのため、この駅の駅員室も画像はありませんが、現在は喫茶店「鉄路喫茶 874」となっておりまして、この駅の活用がなされているようでもあります。また、駅の壁に沿ってベンチが設けられておりまして、この姿から待合としての機能は確保されているようでもあります。
 
 
 画像は、ホーム及びたびら平戸口方の線路の姿であります。このホームは1面2線の線路配置となっておりまして、手前が2番ホーム(たびら平戸口方面)、奥が1番ホーム(佐世保方面)となっております。また、画像右側及び反対側にが貨物側線があったと思われまして、かつての姿も偲ばれるようでもあります。
 
 (たびら平戸口方)
 
 
 この後、伊万里駅からの佐世保行き列車がやってまいりました(MR-600形気動車MR-617号)。この列車は、伊万里駅から約1時間20分かけてやって来ておりますが、車利用だと伊万里市内からは約50分で行く事ができますので、その分大きく回っている事が伺えるのではないかとは思います。 
 
 入線後の佐世保行きの姿であります。上の画像とともに見てみましても、1両編成である分寂しい印象ではありますが、撮影時がラッシュ時ではなく昼間の閑散としている時間帯でもありましたので、それを思いますとこの姿はやむなしではないかとも思う所でもあります。
 
 

 しばらくしますと、青ラインのたびら平戸口行きでありますMR-600形気動車615号がやってまいりました。この時、青ラインと赤ラインの2ショットも何とか収める事ができましたが、冒頭ご紹介しましたようにこのMR-600形気動車自体も3色(黒・ある訳でありますので、この並びを見ましてもカラフルな印象がいいのかもしれません。

 

 

 ホームでは、先に佐世保行きが発車、その後画像のたびら平戸口行きが発車して行きます。この時は、この江迎鹿町駅で10名近くが下車されておりましたが、逆にこの江迎鹿町駅から乗車される方はいらっしゃいませんでした。それでも、駅自体が古い事から、車両が新しくはなっているとは言いましても、ローカル感ある所が逆にいいのではないかとも思う所でもありましょうか。

 

 

 今回は、MRの駅の一つでもあり、江迎地区の中心駅でもあります江迎鹿町駅をご紹介しましたが、これまでもこの区間を乗車した事も何度もありましたし、反面下車もした事もありましたが、いつみてものどかな印象かなと思ってならない所でもあります。私自身も、国鉄時代の印象は詳しく存じませんが、それからしますと車両や駅の変化は見られてはおりますが、周りの光景はほとんど変わっていない事が伺えるようではあります。ご覧の皆様も、これで存じていただければ幸いでもありますし、それとともに、これからもこの佐世保市の江迎地区の中心駅として、そしてローカル感ある所を残していただければとも思います。