NO.2840 過去撮影画像より、西肥バスが運行していた夜行高速バス2路線の姿 in 武雄温泉駅 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 西肥自動車(西肥バス)・西鉄バスが運行しますの佐世保~福岡線「させぼ号」では、去る4月の改正に伴いまして、これまでの予約定員制から予約指定制に変更されておりまして、これに伴いまして座席の統一が図られております。

 

 「させぼ号」では、平成25年に専用車として存在しておりました九州急行バスからの移籍車の廃車に伴いまして、全4列シート化が達成しておりましたが、4列シート達成後もトイレの位置が違っていたなど、予約定員制であった事もありまして、シート配置は異なりながらも座席定員だけしっかりしていればいいような形が見られておりました。

 

 しかし、4月からの「させぼ号」の座席指定制・本数減便に伴いまして、元夜行用「コーラルエクスプレス」として導入された2台の中のうちの1台に離脱車両が発生しております。

 

 その2台が画像1の三菱エアロバス1台(F534・PJ-MS86JP)、そして画像2の三菱エアロクィーン(F551・BKG-MS96JP)がその2台でありますが、これらもいずれも昼行化改造を行っておりまして、これまでの独立3列シートから、4列シート化・仮眠室撤去と言った改造も行われておりまして、以下画像にもあります「CORAL EXPRESS(コーラルエクスプレス)から上の画像にもありますようにHIGHWAY EXPRESS(ハイウェイエクスプレス)に表記も変更されておりましたが、このうち後述のようにF551が運用を離脱しております。

 

 (最終運行(3月10日)時)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、そのF551・そしてF534の夜行専用車時代に収めていた画像から、夜行高速バスの愛称でもありました「コーラルエクスプレス」の停車地でもありました、佐賀県武雄市の武雄温泉駅前バス停でこれまで収めていた画像から皆様にご紹介してまいります。

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 武雄温泉駅前バス停は、現在は新幹線口にもなります新たに南口(御船山口)にもバス停(武雄温泉南口バス停)が設けられた事もありまして「武雄温泉北口」と言う名称になっておりますが、現在も祐徳自動車(祐徳バス)の路線バス、昭和自動車(昭和バス)の多久方面の乗合タクシー、そして昭和バスが廃止された事で移管されております伊万里市桃川駅前までの乗合タクシーも発着しておりますが、かつて西肥バスも路線バスが存在しておりまして、路線バス撤退後も高速バスは停車し続けておりました。
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 現在も存在する待合室は、上の画像にありますように祐徳旅行の建物の中に設けられておりますが、かつての待合室は以下の姿でした(平成19年撮影)。こうして見ましても、シンプルさが伺えておりますが、そんな待合室に停車しておりました路線バスは画像の時刻表にもありますように多く見られていた事もお分かりいただけます。

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 (当時はバス停も存在しておりました)
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 ここからご紹介しますのは、大阪線・名古屋線2路線の過去撮影の姿をご紹介しますが、まずは平成23年10月31日に廃止されました、名古屋線最終日の武雄温泉駅前バス停の姿をご紹介します。
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 最終日の武雄温泉駅前バス停は、残念ながら乗車される方はいらっしゃいませんでしたが、この時の現地からの情報で佐世保駅前バスセンターから乗車された方は12名の乗車であったそうでありまして、この後武雄温泉駅前までに早岐田子の浦・有田工業高校前と途中乗車の方もいらっしゃっていたようでしたので、やってきた際は案外座席は埋まっておりました。

 


 名古屋線最終日に使用されておりました車両は、三菱エアロクィーン(F486・KC-MS822P)でありまして、最終日をこれまでのローテーション通りこの車で飾る事となりました。
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 先述のように、残念ながら武雄での乗車される姿を見る事はできませんでしたが、それでも案外多くの乗客がいらっしゃっておりましたので、最後にはふさわしい事ではなかったかとも思いました。ただ、まだ多くいらっしゃってもよかったように思いましたが・・・。
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 ちなみに、この後の大阪線では以下のF534が使用されておりまして、名古屋線廃止2日前までは名古屋に行っていたとの事でしただけに、もうこのように運行パターンが変わった事には驚いたほどでありました。
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 先述のように、名古屋行きでは乗車された方は0名でしたが、この大阪方面の便では乗車も数名あっておりました。それにしても、この車も名古屋から大阪へと運行区間が変わった姿は、まさに廃止になるからこそかなと思う姿ではなかったかと思っております。
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 (リア)
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 そして、佐世保~名古屋線に戻りますが、名古屋行き最終運行便はハウステンボス~武雄温泉駅前までの間の乗車を終えまして、名古屋へと向かって行きました。けれども、往路では乗客をこうして乗せて行った訳ですが、復路は回送として佐世保へと帰る事になりましたので、見ていて残念な形になる事は否めませんでした。

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 尚、この車F486はその後廃車となっておりまして、活躍していた路線が運行されなくなりますとこのような運命になったのも正直残念ではなかったかと思っております。

 

 

 次は、平成24年8月のお盆時(8月16日撮影)に収めました、大阪線の姿をご紹介しますが、この時はお盆明け早々と言う事もありまして、複数名の利用者があっておりましたし、この年はちょうど分散化となっていた事もありまして、この武雄温泉駅前では見送りを含めて多くの方が待っている姿を見る事ができておりました。
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 この「コーラルエクスプレス(大阪線)」、及び以下画像の南海バスサザンクロスは、平成24年の7月20日にダイヤ改正が行われておりまして、以下のルートに変更になっておりました(( )の部分がこの時変更区間)。 

 

 ハウステンボス~佐世保駅前BC~早岐田子の浦~有田工業高校前~武雄温泉駅~三宮BC~(大阪駅前)~湊町BT~なんば高速BT~堺駅前~堺東駅前

 

 (南海バス「サザンクロス」、堺200か・239、日野PKG-RU1ESAA)~現在は和歌山バスに移籍、和歌山200か・759
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 この改正では、上の(大阪駅前)でもわかりますように、新たに大阪駅前に停車するようになっておりました。そのために始発地では20~30分早く出るようになっておりまして、その分途中乗車区間でも若干の時刻変更も生じておりました。そのため、この武雄温泉駅バス停でもこれまでより30分早くなっておりました。

 

 (武雄温泉駅発車時刻)
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 こうして、大阪方面への車がやってまいりましたが、この日は西肥バス運行の車2台による運行でありました。
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 この日の1号車は、三菱エアロクィーン(F551)、2号車が三菱エアロバス(F534)のいずれも夜行専用車によるものでありましたが、この日は満席であった事から、1・2号車とも多くの乗車された方がいらっしゃいました。それにしても、名古屋線が廃止される前には2号車に貸切車が付いている場合もありましたが、名古屋線廃止により車両に余裕が出ていた事もわかります。

 

 (1号車・F551)
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 (2号車・F534)
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 また。行先には新たに大阪駅が追加されておりました。これを見ますと、大阪駅を経由する事を強調しているように思います。ちなみに、エアロクィーン・エアロバスと若干表示の仕方が違うのがわかるでしょうか。

 

 (エアロクィーン行先)
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 (エアロバス行先)
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 こうして、車は満員の乗客を乗せ、大阪へ向け走り始めました。走り始める際には、画像左の姿からもわかりますように、見送りの方が見えなくなるまで手を振られていた方もいらっしゃっていたのが印象的でした。
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 その後、平成25年9月末で南海バスと共同運行でした「コーラルエクスプレス(大阪線)」は廃止となりまして、西肥バスも夜行バスから撤退へと至っております。また、使用車両も熊本線「さいかい号」に転用されたりもしましたが、その「さいかい号」も廃止されまして、現在はF534・F551とも冒頭でご紹介しました「させぼ号」に転用されておりましたが、最終運行を知らない車としても言われておりましたF551は運用を離脱・現在も伊万里営業所に留置する姿が見られております。

 

 

 今回は、武雄温泉駅前で撮影しました、現在は運行されておりません「コーラルエクスプレス」の運行シーンをご紹介しましたが、西肥バスが夜行バスから撤退しまして間もなく10年になろうとしております。それほど廃止されましてからの時間の経過が伺える所ではありますが、それとともに廃止されてから懐かしいなあと実感する所ではありますし、よく収めに行っていたなとも思う所でもあります。ご覧の皆様の中には、懐かしく思われている方もいらっしゃるのではないかとは思いますが、かつてそのような姿が見られていた事を存じておきたい方は存じていただければとも思います。
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