NO.2795 令和4年7月に運行開始して以降初めての乗車でした、西鉄バス「おとずれ号」乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、7月より福岡~長門間をダイレクトで結ぶ高速路線バスが運行されておりまして、所要時間約3時間台で運行されている事はご覧の皆様もご存知ではないかと思います。

 

 この福岡~長門方面の高速路線バスは、「おとずれ号」と呼ばれておりまして、途中区間の長門湯本温泉の観光活性化のために運行されているものでもありまして、この「おとずれ号」の「おとずれ」の由来も、長門湯本温泉を流れる音信川おとずれがわ)から取っておりまして、この長門湯本温泉自体も約600年前に住吉大明神からのお告げによって発見された「神授の湯」として伝わる、山口県ではもっとも古い歴史を持つ温泉でもあります。

 

 この「おとずれ号」の停車地です。福岡市内の博多バスターミナルを発ちまして、天神高速バスターミナルを経由しまして、ご紹介しております長門湯本温泉、長門市役所前を経まして、以下画像の仙崎にあります「センザキッチン」を発着地としてと運行されておりまして、所要時間は約3時間20分、途中吉志パーキングエリアで休憩を行っております。

 

 博多バスターミナル~天神高速バスターミナル~長門湯本温泉~長門市役所前~センザキッチン

 

 (「センザキッチン」)

 

 また、「おとずれ号」に使用されております使用車両は、画像にもあります三菱エアロエース(3346・2TG-MS06GP)でありまして、元は福岡高速営業所所属で福岡~熊本線「ひのくに号」に使用されておりましたが、この「おとずれ号」運行開始に伴いまして担当営業所でもあります博多営業所に転属しております。

 
 
 この他には、代走としまして日野セレガ(8528・LKG-RU1ESBA)や、西日本車体(西工)02MCC-I架装の日産ディーゼルスペースアロー(5983・PKG-RA274RBN)も使用されておりまして、博多営業所所属の高速車両の姿も見る事ができております。特に5983は年末年始に使用される姿が見られておりましたが、後述のように今回時には専用車での運行に戻っておりました。
 
 (8528)
 
 (5983)
 
 
 そんな「おとずれ号」ではありますが、様々なSNS情報で、利用者はそう多くはないそうでありまして、今後どうなるのかと言う域にいるようであります。そんな「おとずれ号」に、1月4日に長門→福岡間で利用させていただきましたので、今回はその模様を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 今回「おとずれ号」に乗車しましたのは、以下画像の長門市役所の前にあります長門市役所前バス停であります。上の停車地にもありますように、長門地区はセンザキッチン、この長門市役所前、そして長門湯本温泉のみでありまして、長門市のバスターミナルであります長門市駅では乗り降り扱いはありません。したがって、私も長門市駅から徒歩約10分ほどかかりまして、長門市役所前バス停へ移動したほどでありました。
 
 この日は発車10分前にやってまいりましたが、寒かった事もありまして、発車2分ほど前まで市役所内で暖まっておりました。市役所の中に入りますと、エントランスホールは木を使った天井部が見られておりまして、照明もありましてホール内には明るい姿も見られておりました。 
 
 
 そして発車1分前で「おとずれ号」専用車の3346が入ってまいりました。この3346は前日3日までは福岡~延岡線「ごかせ号」の続行にも入っておりましたので、正直上の画像の5983も期待しましたが、残念ながら専用車でもあります3346に戻っておりました・・・。
 
 到着しましてすぐ、乗車扱いが始まります。普段この「おとずれ号」は利用者は数名ほどではありますが、この日は13名の予約があっておりまして、この長門市役所前バス停からは私を含め3名の乗車があっておりました。
 
 
 長門市役所前バス停を11名で発車します。先述のように利用者もそれほど多くはないこの路線ではありますが、10名を超える人数をこの日はあっておりましたので、ある時はあるじゃないかと思ったほどでした。ただ、往路の福岡発は発車2時間前の時点で予約者0であったとの事でしたので、正直多くはないのも伺えるほどでありました・・・。
 
 
 長門市役所前バス停を発ちまして10分、「おとずれ号」は長門湯本温泉バス停にやってまいりました。この温泉も、サンデン交通の路線バスもやってきますが、やはり高速路線バスとなりますと違った印象にもなるでしょうか。
 
 (バス停から見た温泉街・住宅街)
 
 そんなこのバス停からは2名の乗客がありまして、予約人数と同じ計13名でこの日の乗客は確定しました。それにしても、この姿を見ましても観光客と言う姿はなく、帰省していて福岡にUターンする方が乗車されていたようでありました。
 
 (手を振る見送りの方)
 
 
 長門湯本温泉バス停を発ちまして、美祢方面へと進んでいきます。その運行区間には、冒頭ご紹介しました長門湯本温泉を流れる音信川沿いを走って行きます。その川沿いには「大谷山荘」と呼ばれるホテルを通りますが、このホテルは昨年惜しくもお亡くなりになられました安倍元首相がよく宿泊されていたホテルでもありましたし、平成28年にはロシアのプーチン大統領も宿泊されまして「日露首脳会談」も行われておりましたし、平成6年には上皇ご夫妻が天皇・皇后時代にも宿泊されていたそうでもありまして、それほど由緒あるホテルがこの長門湯本温泉に存在している事がわかるのではないでしょうか。
 
 (安倍元首相ら著名人が宿泊されていた「大谷山荘」を通過)
 
 
 さらに進みますと、周囲を山や畑に囲まれました国道116号線を通って行きます。この通りには、以下画像のようにJR美祢線も沿っておりまして、その姿も重安駅近くまではほぼ並走する形となっております。
 
 (別の位置より)
 
 
 長門市役所前バス停を出まして約40分、3本の煙突が見えてまいります。ここにありますのが宇部興産の伊佐セメント工場でありまして、加えまして石灰石の採掘も隣接します伊佐鉱山にて行われておりますが、これからしばらく3本の煙突とお付き合いしながら進んで行く事になります。
 
 国行交差点から国道316号線と分かれまして、今度は国道435号線に入ります。国道435号線からは、NO.2793でもご紹介しましたように、しばらく宇部興産伊佐セメント工場専用線跡の廃線跡と並行しまして進んで行きます。それにしても、その回でもご紹介しましたが、雑草も生い茂っていないのもわかるのではないでしょうか。
 
 (別の位置)
 
 
 さて、引き続き3本の煙突を望みながら移動して行きます。それにしても、以前もこの地は訪問した事がありましたが、この伊佐セメント工場・伊佐鉱山の広さを伺える所ではありますし、煙突の姿もまさに美祢のシンボルと言う印象が出ていていいのではないかとも思います。
 
 (別の位置)
 
 最初から見えていたところから約5分で3本の煙突ともお別れになります。この撮影した所の反対側には「宇部興産専用道路」もありまして、この日も正月明けにも関わらず、ダブルストレーラーが動く姿を見る事ができておりました(ただ画像には収めておりません)。
 
 (宇部興産専用道路)
 
 
 「宇部興産専用道路」の橋を越えましてすぐに、中国自動車道美祢インターがありますが、ここからようやく高速道路に入る事にもなります。やはり長門市役所前から45分、センザキッチンからは約50分経過しての事でありますが、それほど一般道区間も長かった事も伺える所でもあります。
 
 (美祢インター)
 
 
 美祢インターからしばらく走りますと「宇部興産専用道路」と並走します。この並走時にも残念ながらダブルストレーラーが動く姿を収める事ができませんでしたが、普段は「U B E」と書かれました大きなトレーラーを見る事ができるだけに、普段見る事ができない分正直見たかったなと思う所ではあります。
 
 
 そして、長門市役所から1時間20分ほどで関門橋に入ります(動画で紹介)。これでしばらく本州とはお別れとなりますが、今年はこのように山口県へ、さらに山口県以東に行かれればいいなとも思う所ではあります・・・。

 

 

 そして長門市役所前から1時間30分ほどで、九州自動車道に入りまして最初のパーキングエリアであります吉志パーキングエリアへとやってまいりました。この吉志パーキングエリア下り線は、トイレの他売店・軽食コーナーがありますが、それに加えましてシャワーステーションも存在しておりまして、トラックドライバーを中心に利用する姿が見られております。

 
 (パーキングエリア内にあるシャワールーム)
 
 
 ここでは約15分ほど休憩しますので、車自体を収めておりましたが、この「ハーモニー塗装」の車が本州までも足を運んでいる事が長門撮影画像からもわかりますし、そして吉志パーキングエリアにやってまいりますと九州に戻ってきたなとも伺える姿にも思う所でもありましょうか。
 
 
 長門でも収められませんでした、行先表示も3方向収めました。やはり左側にあります愛称の由来となっております左側に長門湯本温泉の音信川を表すと思われるマークが印象的ではありますが、それとともに長門湯本温泉のマークをLED行先で表示されるとなりますとこのようになる事もこの画像から伺える所でもありましょうか。
 
 (前面)
 
 (側面)
 
 (リア)
 
 
 そして、スタフも収めておりましたのでご紹介しますが、「センザキッチン」の上に「長門営業所」と書いてあるのがわかりますが、これはサンデン交通長門分所を表しておりまして、青海島にあります車庫間を回送しております。この「おとずれ号」は西鉄バス一社運行ではありますが、運行支援としてサンデン交通の存在がある事がこのスタフからもわかる姿でもあります。
 
 
 こうして、吉志パーキングエリアを発ちまして、福岡へと向かいます。この車内では、アンケートキャンペーンを行っておりますので、アンケートを行っておりましたが、サンデン交通のエリアでもある事もありまして九州のバス乗車券「SUNQパス」が利用できるとは言えどもやはり運賃が割高である事や、利用状況等など今私が思っている事を書き込ませていただきました。特に運賃は4000円でありますので、正直値下げすれば利用者ももう少しはあっているのかなとも思う所ではありましたでしょうか。
 
 
 そして、3時間足らずで降車します天神高速バスターミナルに到着しました。この日は数分ほど早く到着しておりましたが、それだけ時間に余裕がある分いいのではないでしょうか。尚、私はこの後地元に急ぎで帰らないといけませんでしたので、以下画像を収めましてすぐに向かいの乗車ホームへと向かったのでありました。
 
 
 今回は、運行開始から念願でありました「おとずれ号」の乗車記録をご紹介しましたが、この乗車日が多客期ではありましたので利用者が見られていた事がわかりますが、普段が数名程度と言うそうですので、現実にそれだけしかいないと思いますと正直寂しい所ではありましょうか。やはり先述のように運賃が割高である事は、利用者が少ない事を思えば伺える所ではありますし、加えましてビジネス客はほとんどおらず、観光客くらいしか利用者が見られないというのも残念だと思います。となりますとテコ入れも考える所ではありますが、まずは宣伝をするなりしまして利用者増に努めてくれればと切に願う所ではあります。