番外 残念ながら廃車となった車もあります、大分バスの同型車両・続番でも仕様が違う高速・特急車紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 大分バスの高速・特急車は、近年の自社発注導入車は上の画像の三菱エアロエース(画像1、42185 画像2、42184・ともに2TG-MS96GP)が導入されておりまして、「令和顔」とも呼ばれますキリっとしたフロントスタイルが特に印象深い所でもあります。
 
 特に、今年導入されました42165に関しましては、久しぶりにカラーが復活しておりまして、これまでは更新車を含めまして「白一色」に改められておりましたので、特に目立つ存在となっております。やはり、このカラーがあるのとないのとでは全然印象も違っているのではないかとも思います。
 
 三菱エアロエース以前には、以下画像の日野セレガが導入されておりまして、12921に関しましては「ラグビーワールドカップ」開催記念に設けられておりました白地のナンバーとなっておりますが、上の画像の三菱エアロエースと同様、4列シート・後部トイレ付き車での導入があっておりまして、これまでは3列シート車が主でありましたが、近年の導入は4列シートでの導入が主となっております。
 
 (12921・2TG-RU1ASDA)
 
 
 (12910・QTG-RU1ASCA)
 
 けれども、それ以前には車両の更新等もありまして、導入車両は複数台での導入が続いておりましたが、その導入車も、同型車両・続番で仕様が違っているのが主でありまして、複数で導入しましてそれぞれの路線に就くといった姿も見られております。
 
 実際に、これからご紹介します車に関しましては、座席が3列シート車で導入あれば4列シート車も導入されていたりと言ったものも見られておりまして、それは後述の姿をご覧いただきますとお分かりいただけるのではないかとも思います。
 

 さて、今回ご紹介しますのは、これまで大分バスで導入されました車におきまして、同期に導入された同型車両・続番でもその仕様が違う例の車を皆様にご紹介してまいります。尚、今回ご紹介しますのは社番に加えまして車番も続番となっている車に限りましてご紹介させていただきます。
 

 まずは、平成15年に導入されました西日本車体(西工)02MC架装の日野セレガR(KL-RU4FSEA)2台からご紹介してまいります。
 
 この2台は、それぞれ12783・12784の社番が与えられておりまして、12783が大分~福岡線「とよのくに号」の専用車、12784が大分~熊本線「やまびこ号」(→佐伯~大分空港線「佐臼ライナー」)の専用車でありました。尚、西工02MCと日野セレガRシャーシとの組み合わせは非常に珍しく、大分バスの車以外には長崎自動車(長崎バス)に所有しておりました「サンライト号」の専用車1台がありましたが、現在その車は他社に移籍しまして貸切バスとして使用されております。
 
 (12783)
 
 (12784)~平成25年撮影
 
 12783は、「とよのくに号」専用車と言う事で、スイングドアであるとともに偏心3列シートとなっていたのがこの車の特徴でありまして、トイレも非公式側中央部に設けられておりました。
 
 一方の12784は、「やまびこ号」専用車として導入されていたという事から、画像のように折戸ドアであるとともに、4列シートとなっているのが特徴でありまして、トイレは公式側後部に設置されておりますので、仕様が違うのもわかるのではないかとも思います。
 
 (平成24年撮影)
 
 また、画像は12784のリア部でありますが、トイレが公式側後部に設けられている事もありましてリアの方向幕は右側に設けられております。しかし、12783はトイレは中央部階下にありますので、方向幕はリア窓の中央部に設けられております。
 
 (12784、平成25年撮影)
 
 (12783、平成21年撮影)
 
 これら車のうち、12783に関しましては令和2年に残念ながら廃車となっております。一方の12784に関しましては、現在は「やまびこ号」として使用されておりました所属営業所でもあります大分中央営業所から佐伯営業所に転属されておりまして、現在は佐伯~大分空港線「佐臼ライナー」、一時期は期間限定の運行でもありました大分~佐伯・湯布院線にも使用されておりましたが、現在は「佐臼ライナー」1本で引き続き活躍を続けております。
 
 (12784、大分~湯布院線使用時、令和元年撮影)
 

 次は、平成18年に導入されました、三菱エアロバス(PJ-MS86JP)2台に関しましてのご紹介であります。
 
 この2台は、それぞれ42164・42165の社番が与えられておりまして、42164が平成30年3月末まで九州内の夜行高速路線バスとして運行されておりました、大分~鹿児島線「トロピカル号」の専用車であった車、42165が大分・別府~長崎線「サンライト号」の専用車でもあった車でもあります。
 
 (42164)

 
 まず42164は、夜行用という事もありまして、独立3列シートの車両であったのが特徴でありまして、夜行対応である事もありまして、床下には乗務員仮眠室も設けられていたのが特徴でありました。
 
 一方の42165は、画像のように「サンライト号」の専用車として使用されておりましたが、実際の導入は熊本線「やまびこ号」の専用車として導入された車でありました。そのため、画像にもわかりますように偏心3列シートながらドアが折戸となっているのが特徴でありましたが、「サンライト号」として運行されておりました平成16年に導入されましたスイングドアの42157と引き換えに「サンライト号」として運行されておりました。
 
 (高速走行時、平成23年撮影)~高速日田バス停にて撮影
 
 (平成29年撮影、西肥バス長崎営業所駐車時)~現在はココウオーク駐車場で待機しています
 
 これら車は、共通装備としまして、行先は幕式・リアスポイラーつきとなっておりまして、その後導入される事になりますます後述の同じくPJ-規制の三菱エアロバスからはLED表示となりますので、高速・特急仕様では最後の幕式車となっておりました。これら車は、42164に関しましては運行休止後に廃車となりましたし、42165に関しましては令和2年に上の画像2のように専用車が三菱エアロエース(42184)に置き換わった事から、予備車として「とよのくに号」でもその姿を見る事ができておりましたが、令和3年に廃車となっております。
 
 
 そして、翌平成19年に導入されました、PJ-規制の三菱エアロバス3台に関しましてのご紹介であります。
 
 この3台は、社番は42167~42169の3台が登録されておりまして、42167・42168が大分~福岡線「とよのくに号」に、42169は大分~熊本線「やまびこ号」に使用されております。
 
 (42167)
 
 装備は、42167・42168に関しましては、スイングドア・偏心3列シートであるのが特徴でありまして、ドア以外に関しましては、車内装備は42165に準じております。
 
 (42168)
 
 一方の42169に関しましては、折戸ドア・4列シートとなっておりますし、車内のトイレに関しましても42167・42168が中央階下に設けられているのに対しまして、42169は最後部に設けられているのが特徴でありまして、これが同時導入車でも違っている所でもあります。
 
 尚、この3台の共通装備は、リアスポイラー・LED行先となっているのが特徴であります。特にLED行先に関しましては、高速車両ではこの導入車より設けられたものでもありましたので、まさに先端の車であると言ってもいいかとも思います。そんなこの3台は、42167に関しましては令和元年開催の「ラグビーワールドカップ」時にはフルラッピングを施しておりましたし、42169に関しましては同年に更新を受けまして白一色の塗装に塗り変わっておりますが、42168に関しましては残念ながら諸事情で廃車となっております。
 
 (42167、「ラグビーワールドカップ」ラッピング時)

 

 (42169、白一色塗装)
 
 
 今回は、3つの同時導入車に関しましてご紹介しましたが、実際に見ましても、同型車両・続番でも仕様が違う事がお分かりいただけるのではないかと思います。やはり、ボディは同じボディを採用していましても、ドアや車内装備に関しましては細かい所でそれぞれ違う所もある訳でもありますからなおさらなのではないでしょうか。今回ご紹介しました車は、ご紹介しました路線において活躍を続けている(た)訳でもありますが、残念ながらそれぞれに廃車が発生している事に関しましては残念ではありますが、残された車に関しましては、引き続き大分バスの高速・特急路線におきまして活躍していただきたいものであります。