番外 宮崎交通にかつて存在していた、JR九州バスからの移籍車でもある日産デイーゼルスペースアロー | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 かつて、宮崎交通には熊本~延岡線「あそ号(熊本→延岡間)」「たかちほ号(延岡→熊本間)」専用車に、上の画像にあります日産ディーゼルスペースアロー(宮崎200か・274、KC-RA531RBN)が存在しておりまして、延岡営業所に所属しながら宮崎~熊本間を往復する姿が見られておりました。

 

 この車は、富士重工7HDボディともなっておりまして、同型車には数を減らしております宮崎空港~宮崎市内・都城間などで運行されております専用車(同タイプでは宮崎22か11-03で存在)でも見られておりますので、フロントのスタイルが塗り分けで若干違う部分も見られております(ライトからの内側部分が11-03は黒く塗りつぶされています)。
 
 そんなこの車は、元はJR九州バスからの移籍車でもありまして、後述のように登録ナンバーもJR時代から継承しまして使用されておりまして、加えましてJR九州バスからの数少ない移籍車でもありますので、宮崎交通で見られるようになっておりました。
 
 
 しかし、この車に対しましては現在は廃車となっておりまして、わずかながらU-規制車以前も存在します宮崎交通にもかかわらずの現状でもありますので、この姿は正直残念な所ではあります。今回は、そのJR九州バスから移籍して全うしておりますこの車に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この車は、JR時代の社番は648-6973、RED番号は37番でありまして、新製導入は平成9年ジェイアール九州バス(旧称)大分支店でありましたが、その後鹿児島支店に転属、そして博多支店に転属した際に路線化改造を施行しまして、以下画像にあります「福岡・山口ライナー」で使用された車でありました(旧・福岡200か・471)。しかも、「福岡・山口ライナー」では、画像のようにサボ式と、最低限の改造しか施されておりませんでした。
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 その後、平成20年に「福岡・山口ライナー」は三菱エアロエースに専用車が変わった事から、これに伴いまして宮崎支店に転属、現在の車番であります宮崎200か・274を名乗るようになりました。
 
 
 宮崎支店転属の際には、LED行先が施されるようになりました。転属しましてからは、「フェニックス号」の格安版でありました、画像の「皆割フェニックス号」にも使用されるようになりまして、福岡~宮崎間を往復する姿が見られておりました。
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 また、この撮影時の平成21年頃には画像の位置におきましてトイレも設置されておりまして、装備的には大変利用しやすいようにもなっておりました。

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 平成23年には、「皆割フェニックス号」が廃止されますが、同区間においてジェイアール九州バスが単独で「たいよう号」と呼ばれます高速バスを走らせるようになりまして、この車も画像のように専用車として、実際に設定されておりました4列シート便において使用されておりました。

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 しかし、知名度不足などもありまして、利用者が少なかった「たいよう号」は翌平成24年に廃止されまして、「フェニックス号」に戻りましてからは、引き続き宮崎支店所属で続行便や当時設定されていた4列便に使用された他、平成26年からは東九州自動車道路線であります「ひむか」にも使用されておりまして、宮崎県内の高速路線バスにおきましても使用されておりました。

 

 (画像は「フェニックス号(当時設定されていた4列便)」時代)~平成24年撮影

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 そして、平成27年に博多支店より「広福ライナー」に使用されていた車が移籍してきた事から、そう言った事からこの車は宮崎交通に移籍されました。この画像は、平成26年訪問時撮影の画像でありましたが、この時は運行開始に向けた姿を見せていた時でありました。

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 以下画像の公式側の画像とともにご覧いただければとは思いますが、よく見ましても後方のトイレ部分などかつてのJR九州バス時代の姿を残しつつ、白地に青ラインの宮崎交通の車として整備されている事がわかります。やはり、かつての真っ赤な姿とは見た目が違う事もわかるのではないかととも伺える所でもあります。

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 また、この時には車内において、「ジェイアール九州バス」や、旧社番の648-6973と言った表記も残されておりました。これらはその後姿を消しましたが、移籍当初にはこのような名残も見られておりました。

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 その後、画像2のようにこの車は「あそ号」・「たかちほ号」で活躍する事にはなりましたが、その下の画像にもあります三菱エアロエース(宮崎200か・・413、QTG-MS96VP)の導入に伴いまして定期運用を離脱→廃車となりました。画像は離脱後でありましたが、この時点では運賃箱などが撤去されていたりもしておりましてそう言った姿からも離脱する事が伺えておりました。しかも、古い車もある中での離脱でしたので、やはりそれだけ走っていたのかな?とも伺わせるような姿にも見えていたのが印象的でした。

 
 (宮崎200か・413)~宮崎中央営業所から延岡営業所に転属
 
 
 その後、正式に廃車へと至っておりまして、宮崎交通に来まして6年での離脱と言う事にもなりましたが、考えてみましてもこの車もその前JR九州バスで17年在籍していましたので23年は経過してはいた訳ですので分からなくはない所ではあったようにも思いました。
 
 
 今回は、JR九州バスから宮崎交通へ移籍しまして活躍しておりました日産デイーゼルスペースアローに関しましてご紹介しましたが、移籍当初の印象が忘れられない所ではあります。最初、「宮崎200か・274で宮崎交通」でしたので、正直こんな車いたっけな?と思いましたので、その場で調べますとJR九州バスからの車でもありましたので驚いていた事を覚えております。そんなこの車も、ご紹介しておりますように宮崎交通からも姿を消しましたが、宮崎交通での在籍が短かった中でも印象的な車でもありましたので今回取り上げさせていただいておりましたが、ご覧の皆様もこういった車がいた事を存じていただければと思っております。
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