NO.2734 西鉄天神大牟田線、高架化前後の各駅リポート(その2、高架化後雑餉隈・春日原駅編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線高架化前後の各駅リポートとして前回からご紹介しておりますが、その前回では雑餉隈駅の平面ホーム最終日であります去る8月27日の最終列車運行時の姿を皆様にご紹介しました。
 
 西鉄天神大牟田線は、10年以上にわたりまして事業を行ってまいりました、西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線の高架化事業としまして、渋滞・混雑を解消させるために、西鉄・福岡市・福岡県の共同事業で、福岡市側が「雑餉隈駅付近連続立体交差事業」、春日市・大野城市側が福岡県の事業として「西鉄天神大牟田線連続立体交差事業」としてそれぞれ事業を行っております。

 

 その結果、福岡市側1・9キロ、春日市・大野城市側3.3キロの計5.2キロで高架化が行われておりまして、これによりまして19箇所の踏切が廃止されております。

 

 さて、前回は先述のように雑餉隈駅での平面ホーム最終日の姿をご紹介しましたが、この雑餉隈駅でも以下画像にありますホームでの発着が8月27日を最後に廃止されておりまして、翌8月28日からは高架に移行されております。そのため、多くが通りましたこの線路での運行も終了となりまして、翌8月28日以降列車が通る事はなくなっております。

 

 (奥に福岡(天神)行きホーム)

 
 (同、二日市方面ホーム)
 
 運行が終了しますと、画像のように線路切り替え工事が始まっておりまして、翌28日からの運行にこぎつけるための姿が見られておりました。この結果、切り替え工事を行った事でこれからご紹介します姿が見られておりまして、一晩でこの区間も一変するにも至っております。
 
 
 さて、ここまで前回の模様をご紹介しましたが、今回と次回は開業翌日の8月29日に訪問した際に収めたものをご紹介しますが、今回は高架化後の雑餉隈駅・春日原駅での模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回の切り替え地点は、天神大牟田線井尻駅~雑餉隈駅間に設けられておりまして、どちらかと言いますと雑餉隈駅寄りに切り替え地点が設けられております。今回列車に乗車しまして、先頭車両から切り替え地点の動画を撮りましたが、この時は徐行運転も行われておりますし、必ず職員の方も先頭につきまして、安全を確かめながら運行されている姿も見られておりました。

 

 

 こうして、切り替え地点を過ぎまして、高架化されました雑餉隈駅に7000形電車で到着しました。この7000形電車も、窓は大きい方ではありますので正直撮りやすかったのは良かったでしょうか。尚、7000形電車の筑紫行きはその下の画像のようにカーブを曲がりまして、隣の春日原駅へと向かって行きました。

 

 

 さて、今回高架化されました雑餉隈駅に降り立ちましたが、画像のように2面2線のホームとなっておりまして、屋根からの光もありまして明るい姿が見られておりました。ちなみに、この駅は普通列車しか停車しませんので、急行列車・特急列車は通過となっております。

 

 そんな明るいホームから改札へと移動しますが、次回ご紹介します下大利駅以外の駅では完全移行とまでは至っておらず、通路は旧ホームがあった所を活用されておりますし、改札口も既存の改札口をそのまま使用されております。そのため、完全に高架化事業が完了するのもあと1~2年ほど先と言う事になります。

 

 (ホームからのエスカレーター)

 

 (途中から仮設の通路に入ります)

 

 (高架ホームへの案内板)

 

 そのため、ホームのそばを通りますので、使用されなくなりました線路を望みながら改札へと行く事ができております。尚、要所部分には警備員の姿も見られておりまして、間違わないような策も取られておりました。

 

 こうして、改札口を出まして東側二日市方面の入口にやってきました。私自身もこの撮影から2日前に来ていたこの駅ではありましたが、駅舎自体も引き続き使用されておりますので、駅舎だけで考えましてもあまり違和感はないような印象ではありました・・・。

 

 ただ、この線路は8月27日で使用が停止されておりますので、この線路が活用される事はないのかと思ったほどでした。本当に多くの電車がこの線路を通っていた訳ですが、その電車の姿も高架に移りましたので、ここに電車が来なくなった事は正直寂しい所ではありましょうか。

 

 (福岡(天神)方)

 

 (久留米・大牟田方)

 

 また、冒頭にもご紹介しましたように踏切(旧雑餉隈1号踏切)の使用も終了しております。そのため、黒い袋に包まれている事がわかりますが、今後は撤去へと至る事にもなります。

 

 さらに、運行終了後も減速信号が点灯しておりましたが、その後しばらくしまして消灯へと至ったようであります。こう言う所もまさに終わりを迎えた事を実感させるような姿でもあったように思う所でしょうか。

 

 

 こちらが、福岡(天神)方面向けのホーム出入口であります。こちらも駅舎は既存の駅舎が残されておりまして、ホームも通路として引き続き活用されておりました。この姿からも、平面ホームからでは改札口を出ますとすぐホームでしたが、この場合は旧ホームを通りまして現ホームへ向かわないといけないために少々不便さが感じさせられますが、その分移行されている事もありまして致し方ない所ではありましょうか。

 

 (旧ホームを使って新ホームへ)

 

 

 再び雑餉隈駅ホームに戻っての撮影です。この駅はつくりからもわかりますようにカーブ上になっている駅ですので、なかなかフル編成を収める事は難しくなっております。それでもカーブ上に関わらず急行や特急と高速で通過して行く姿はまさに優等列車だなとも感じさせるのがいいのではないかとも思う所でしょうか。

 

 (7000形電車、普通福岡(天神)行き)

 

 (5000形電車、急行福岡(天神)行き)~同駅通過

 

 

 さて、これからは雑餉隈駅を出まして、隣の春日原駅へと向かいます。隣の春日原駅へは、画像の3000形電車の急行間合いで運行されております普通列車に乗車しまして向かいました。

 

 雑餉隈駅に来た時の上の画像の7000形電車の発車シーンでは、カーブでの4両編成フルシーンを収めておりましたが、画像のようにカーブが広く見られている事もわかるのではないかと思います。本当に、雑餉隈駅からこの部分にかけまして、大きなカーブの中にある事も伺えるのではないかとも思います。

 

 

 このカーブを曲がりますと、画像の新駅を通過します。この駅の名称は「桜並木」と言う駅になりますが、開業が令和5年度になりまして、まだ開業までは少々先と言う事にもなります。本当にこの姿を見ましても開業してもいいのでは?とも思わせる所ではありますが、こちらに関しましては少々お待ちくださいと言う所でもありましょうか。

 

 

 その開業予定新駅となります桜並木駅を通過しますと、既存駅でもあります春日原駅にやってまいりまして、退避列車はありませんので2番ホームにそのまま停車と言う事にもなりました。

 

 (駅名標)

 

 この春日原駅は、上の画像にもありますように2面4線のホーム配置でありまして、急行停車駅でもあります。また、急行もしくは特急列車の退避を行う場合もありまして、その場合は1番(二日市方面)・4番(福岡(天神)方面)各ホームで退避する姿も見られております。尚、かつて平面ホーム時代には折り返し列車もありましたが、現在は突発時以外は見られなくなっております。

 

 この春日原駅も、高架ホームに移行はされましたが、まだ工事は進行中でありまして、後述のように完了までは時間がかかります。そのため、画像のエスカレーター工事もまだ進行中でありまして、ホームは高架化されましても作業は継続中ではある事が伺わせております。

 

 

 そんな春日原駅に私は降り立ちましたが、2面4線と言う事もありまして広い駅構内である事がより伺わせているようにも思います。この時には同じく3000形電車の急行福岡(天神)行きがやって来ておりましたが、急行停車駅である事もこの姿からも伺えるのではないでしょうか。

 

 (3000形電車急行福岡(天神)行き)

 

 所で、高架ホームからは平面ホームの姿も見る事ができております。この時には、まだジュースの自販機も稼働しておりまして、その後撤去へと至ったようではあります。

 

 

 ホームから既存駅舎への案内図です。ホームからは途中で合流しまして、そこから西口・東口と分かれるようになっている事がお分かりいただけます。

 

 また別の所では福岡県が工事に関わります3駅の工事完了までの流れが見られておりました。既に平面と高架が完全分離しております下大利駅は今年の12月で工事完了になりますが、それ以外の春日原・白木原の各駅は令和6年に完了となる事になっておりまして、後述の線路撤去等もありますので、完了まではまだまだ先である事が伺わせております。

 

 

 私は西口に出てまいりました。駅の利用者は西口の方が多く、この撮影時は学生さんを中心とした方が見られておりました。そんな中で立派な駅舎も見られてはいますが、工事も構内工事も行われる事にもなりますので、そう考えますとまだまだである事も伺えるのではないでしょうか。

 

 (高架側)

 

 こちらが旧踏切から見ました、旧ホームの部分、その下の画像が大牟田方にあたります。やはり、まだ高架化されまして日が浅いですので、このように残っている事もわからなくはないでしょうか。

 

 また、この踏切廃止に伴いまして、一時停止も行わずに踏切を越えている車が見られておりました。それでもその下の画像にもありますように一時停止している姿も見られておりまして、まだまだ定着していなかった事が伺わせております。

 

 (一時停止していた車)

 

 

 踏切を越えまして、反対側にもなります駅東口へとやってまいりました。私はここから改札に入りまして、それからホームへと至っておりましたが、このように既存駅舎を引き続き使用していたのも中の方の整備が終わっていない事を思えばわからなくはない所ではあります。

 

 (春日原駅、東口駅舎)

 

 

 今回は、高架開業後の西鉄雑餉隈駅・春日原駅の姿をご紹介しましたが、つい数日前まで平面区間・ホームを利用していた訳ではありましたが、それが高架に至っている訳でもありますので、踏切廃止等を思えば大きな事ではないかと思います。ましてや混雑緩和にも大きく貢献する事にもなりますので。ただ、上の画像にもありましたように、この高架化事業も完全に完了した訳ではなく、線路・信号設備の撤去から駅機能の移設などの段階へとそれぞれ進む事にもなりますので、次の段階へと入った今ではありますが、2年後の予定の完了を期待したいと思います。

 

 次回は、白木原駅・下大利駅の高架後の姿をご紹介します。