NO.2708 あと2ヶ月でお別れの編成も出て参ります、佐世保車両センター817系全11編成紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 JR九州の代表的な近郊型電車でもあります817系電車は、現在直方車両センター・熊本車両センター・鹿児島車両センター、そして佐世保車両センターに所属しておりまして、各車両センター担当路線によりまして運行されている事はご存知の事と思います。

 

 佐世保車両センターに関しましても、11編成22両が所属しておりまして、長崎線・佐世保線を中心とした路線で運行されておりまして、2両編成でもある事もありまして、ワンマン運転にも対応しているのが大きな特徴でもあります。そう言った事から、需要に応した運行ができるのもいいのではないかとも思います。

 

 また、後述のようにロングシート改造された編成も見られております。これは最近のJR九州の動きに応じた形となっておりますが、今後そう言った編成もさらに増える事になるのかも気になる所ではあります。

 

 

 さて、今回は今後9月のダイヤ改正で動きもある事も考えられます、その佐世保車両センターに所属しております817系電車11編成22両全てを収める事ができておりましたので、解説も交えまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 佐世保車両センターの817系電車は、全て平成13年に製造されました817系電車では最初に導入されたグループの編成でありまして、改造されました1編成を除きまして全て0番台でもあります。

 

 これら編成は、新製導入時は旧南福岡電車区(現・南福岡車両区)でありまして、長崎線・佐世保線で運行されておりました813系電車の置き換えのために導入されたものでありまして、12編成24両が導入されておりました。

 

 平成17年、所属先が旧南福岡電車区から長崎運輸センター(当時)に転属、所属表記も「北ミフ」から「崎サキ」に変更されておりましたが、平成26年に長崎車両センターの閉所に伴いまして、新たに早岐駅に設けられました佐世保車両センターに転属しております。尚、所属表記は引き続き「崎サキ」のままで運行されております。

 

 

 この817系電車の運行区間であります。「赤CT」からわかりますように、基本は長崎線・佐世保線でもありますが、運用によりましてかつての所属先でもあります南福岡車両区に入る運用もありまして、この運用では鹿児島線の博多~鳥栖~大牟田間を熊本車両センターの車両と連結する運用も存在しております。

 

 長崎線 鳥栖~佐賀~肥前山口~諫早~長崎

 佐世保線 肥前山口~武雄温泉~早岐~佐世保

 鹿児島線 博多~南福岡~鳥栖~久留米~大牟田

 

 (併結する場合もある熊本車両センターの編成との並び)

 

 長崎線・佐世保線を運行する証である「赤CT」

 

 また、佐世保車両センター所属車の最高編成両数は4両編成であります。先述のように熊本車両センターの編成と連結する運用(2186M(鳥栖→博多間)・1323M(博多→大牟田間)・2334M(大牟田→鳥栖間))がありますが、佐世保車両センター単独でも鳥栖→肥前山口間(2879M)・肥前山口→長崎間(2821M)で4両編成での運用が存在しております。

 

 (2879M)

 

 ちなみに、かつては6両編成での運用も鳥栖→肥前山口間で存在しておりまして、朝の肥前山口駅分割列車で存在しておりました。尚、このような6両編成の姿は鹿児島地区でも見られておりますが、かつてはこのように存在しておりましたし、以前はさらに813系電車とも併結したりしておりまして、異系列の併結列車も見られておりました。

 

 (平成26年撮影)~その下の画像が現在は熊本車両センターに所属しますVN(→VT)021編成先頭

 

 (813系電車との併結運用時)~平成22年撮影

 

 

 さて、使用されております817系電車は、長崎・早岐方にはクハ816形0番台、鳥栖・博多・佐世保方にはクモハ817形0番台がそれぞれ入っておりまして、制御方式はVVVFインバータ制御となっております。尚、もちろんクモハ817形にはシングルアームパンタグラフも装備されております。

 

 (VN022編成、クハ816-22)

 

 (同、クモハ817-22)

 

 

 こちらは行先表示です。導入当初からLED行先となっておりまして、メインのの3色カラーによるものとなっております。また、種別も表示されておりますが、路線を表す表示も見られておりまして、所属先によりましては見られないものもありますので、そんな中で佐世保所属では表示されている事がお分かりいただけます。

 

 (前面中央)

 

 (側面)

 

 (前面全体)~右側に路線も表示

 

 

 さらに車内です。現在1編成を除く10編成では画像のように転換クロスシートとなっておりまして、板張りに本革のシートとなっているのがわかります。

 

 一方、1編成が画像のロングシート改造車となっておりまして、編成番号も+500が与えられてもいまして、上の画像の座席を横向きにした形となっております。現在このような姿が他の車両センター所属車でも見られておりますが、813系電車のドア際座席撤去とともにJR九州の合理化の一環であるとは言われておりますが、やはり見ていていいような印象ではないと言ってもいいのではないでしょうか。

 

 (他の所属車の編成での撮影)

 

 

 ここまで佐世保車両センター編成の解説をご紹介しましたが、ここからは所属車両全編成であります。ご紹介しておりますように、現在は11編成22両が所属しておりますが、当初所属しておりました他1編成(VN021編成)は現在は熊本車両センターに転属しておりまして、VT021編成となりましたが、最近上の画像のようなロングシート改造を行われておりまして、VT521編成となっております。

 

 (VN020編成)

 

 (VN022編成)

 

 (VN024編成)

 

 (VN025編成)

 

 (VN026編成)

 

 (VN027編成)

 

 (VN028編成)

 

 (VN029編成)

 

 (VN030編成)

 

 

 さらに、こちらがロングシート改造されておりますVN523編成であります。現在、佐世保車両センター所属車では唯一のロングシート改造車でもありますが、他の車が転換クロスシート車であるのに対してのこの編成の存在でもありますので、正直違和感ある所ではありましょうか。尚、改造前はその下の画像にありますようにVN023編成を名乗っておりました。

 

 (改造前、VN023編成)

 

 

 これら編成は、9月の西九州新幹線開業時の改正によりまして、一部編成が転属となるようであります。と言いますのも、長崎線の肥前浜駅以南が非電化となりますので、そう言う事から一部編成が転属へと向かう事はほぼ確定的であると言えるようであります。そして転属先で考えられますのは宮崎地区の日豊線内の気動車での運行が削減される事などから鹿児島車両センターのようでありますが、噂では415系電車を一掃するとも言われておりますので、今後の改正が気になる所ではあります。

 

 それでも、長崎線の鳥栖~肥前浜間・佐世保線ではまだまだ活躍の場は見られるようではありますので、残る事になります編成に関しましてはこれまで通りの活躍をしていただければと思う所ではあります。

 

 

 今回は、佐世保車両センター所属の817系電車に関しまして全編成ご紹介しましたが、今回この記事を作成しましたのも、あと2ヶ月足らずでこの佐世保車両センターから離れる編成も出て来る事もありましてこの話題を作成した次第でもあります。やはり11編成22両があるからこそ、この長崎線・佐世保線を支えて来ている訳でもありますので、この貢献度は大きいと言えるのではないでしょうか。本当に、お別れになる編成が出て来る事は残念ではありますが、11編成22両、9月の改正まで元気に走っていただきたいと思っております。