5月に訪問しておりました、北九州市の門司港駅に隣接します九州鉄道記念館の訪問記をご紹介しておりますが、前回は展示車両に関しました話題をご紹介しました。
九州鉄道記念館は、平成15年に開館しました、九州の鉄道の歴史を知るための施設でありますが、平成19年に近代化産業遺産、平成26年には国の登録有形文化財にも登録されております本館、そして屋根付きで展示しております車両展示場と、この施設内にはいろいろな姿を見る事ができております。
特に、前回ご紹介しました、以下画像の車両展示場に関しましては蒸気機関車・電車・気動車・貨車と9両が展示されておりまして、これらはいずれも九州の鉄道には貢献した車両たちでもありますし、重要文化財に指定された車両もありますので、これら貢献度は強いと思いますし、かつ貴重な車が集まっている事をも実感させているのではないかとも思います。
(C591号機蒸気機関車)
(EF10 35号機電気機関車)
(キハ07形気動車 キハ07 41)~国指定重要文化財車両
(485系電車、クハ481-603)
こちらは、前回ご紹介しました583系電車クハネ581-8でありますが、この電車はその後近郊型電車の715系電車でありますクハ715-1に改造されておりました。その715系電車に改造されていた証であります行先表がその下の画像にありますように残されておりました。
(行先表)
以下におきまして画像の行先表を転載させておりますが、メインの運行路線であります長崎線をはじめ、一時期鹿児島線熊本地区にも運行されておりましたので、その行先まで見られておりました。尚、編成によりましてはさらに変更になった部分も見られておりましたが、それは赤字で記させていただきます(参考、字幕集より)。
1 湯江
2 肥前浜 荒木
3 臨時
4 銀水
5 南福岡
6 荒木 熊本
7 鳥栖
8 佐賀
9 肥前山口
10 八代
11 多良
12 肥前大浦
13 諫早
14 長崎
15 大牟田
16 早岐
17 佐世保
18 肥前鹿島
19 熊本 二日市
20 肥前浜
21 福間
22~24 (空白)
25 回送
26 試運転
27 団体専用
さて、今回ここからご紹介しますのは、タイトルにもありますように屋内にあります展示物他の部分に関しまして皆様にご紹介してまいります。
九州鉄道記念館の正面左側には、平成25年の開館10周年を記念しまして、以下画像にもあります電車・電気機関車の前頭部を展示するようになっておりまして、これらには後述のように運転台まで設けておりますので、動く事はありませんが、マスコンやブレーキなどを触れる事ができる体験ができるようになっております。
(今回撮影)~ヘッドマークが掲出されていました
【以下画像は平成30年撮影】
(485系電車、クハ481-246)
(ED76 1)
(EF30 3)
これら展示車両の運転台であります。まずは485系電車クハ481-246でありますが、ご紹介します前に現役時代の同車であります。この車は、「RED EXPRESS」の表記となっておりますが、JR化後はこのような形でしたが、その後「ハウステンボス」に使用される事になった事から、塗装・表記が変更されました。そして、以下画像のように「K&H塗装」に変わりまして、平成23年の787系電車化まで運行されておりました。
(クハ481-246)~平成22年撮影
クハ481-246の運転台です。運転台は高い位置にありますので見通しが良かった事が伺えております。本当に、高い位置にあるならばそう言った流れになる事もわからなくはないのではないかとも思います。
こちらはEF30 3の運転台でありますが、関門区間から引退後は、この機関車自体は大分車両センターで長らく保存されておりましたが、この間に平成7年に除籍されておりました。そして、九州鉄道記念館に前頭部のみ展示されるようになりまして、切断の上、保存されるに至っております。この機関車には、その下の画像にもありますように交直流切り替えスイッチも見られておりまして、このスイッチで交流・直流と切り替えるようになっております。
(交直流切り替えスイッチ)
尚、ED76 1の運転台画像はありませんでしたが、機関車自体はED76形機関車のトップナンバーでもありますので、正直収めたかったのですが、残念ながら収める事ができなかったのが悔やまれました。
ここからは、以下画像の本館での画像をご紹介します。本館内では後述のように懐かしいものなどを見る事ができておりまして、まさに九州の鉄道を知るべき所となっております。
入った所にありますのは、チブ37形客車でありまして、この客車は、明治42年(1909年)に誕生した客車でありまして、この記念館に保存されている客車の中では一番古く、今年で113歳になります。
この明治42年に九州鉄道の客車として、蒸気機関車に引っ張られながら使用されておりましたが、昭和4年に大分交通耶馬渓線に転用された後、昭和46年に使用されましたが、その後は大分県中津市内で静態保存されておりました。そして、この鉄道記念館開設を機に譲渡されまして、現在のように復元しまして公開に至っております。