NO.2660 「BRT」化に向けて進行中です、代行バスに乗車しての日田彦山線不通区間の現状紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2659におきまして、久大線の久留米→夜明間の乗車の模様他に関しまして、皆様にご紹介しておりました。

 

 今回利用しましたのは、上の画像にもあります、大分車両センター所属のキハ220-1101でありまして、塗装からもわかりますように青の「シーサイドライナー塗装」であるのが特徴でありまして、前任先の佐世保車両センター時代の名残を残しております。しかも、同じく佐世保車両センターから転属しましたキハ220-209もこの塗装を維持しておりまして、転属前に赤塗装化されましたキハ200系気動車12番ユニットを除きまして、大分車両センターに転属しましたキハ200系気動車は塗装を維持した状態で久大線・豊肥線を運行しております。

 

 さて、この訪問時には久留米→夜明間を利用しておりましたが、夜明駅と言いますと日田彦山線との接続駅でもあります。しかし、平成29年7月に発生しました「九州北部豪雨」によりましてこの駅から添田駅間が不通となりましたが、この区間は一部区間をバス専用道として整備する「BRTバス高速輸送システム)」に転換する事になっておりまして、この後ご紹介しますように来年度の開業を目指して工事が進行しております。

 

 しかし、この夜明駅は今後日田彦山線の列車は来なくなります。そのため、1・2番ホームとは対照に、雑草も見られる以下画像の3番ホームは柵が設けられておりまして、立ち入りもできなくなってしまっております。今後は、線路の撤去もしくは保線用車両の留置として残す事になるのか気になる所ではあります・・・。

 

 

 さて、今回の行程ではこの夜明駅から不通となりました日田彦山線の代行バスに乗車しまして添田駅まで利用しておりました。今回は先述のように「BRT」化へ向けた工事も進行しております中でその代行バスを利用しておりましたのでその模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回は、藤山観光バスが運行します各停便に乗車しておりましたが、この便では、祝原・上村・小鶴・伏尾・方司口・迫・沙羅前・竹本・吉竹の各停留所にも停車する便でもありまして、このような運行は4往復(筑前岩屋駅通過便を含みます)が存在しております。

 

 (祝原バス停)~コミュニテイバスも停車します

 

 (迫バス停)

 

 

 夜明駅を出まして7分、今山駅の近くにやってまいりました。これまでもご紹介しておりますように、今山駅へはバスの乗り入れは行っておらず、国道211号線沿いにあります今山バス停に代行バスは停車しておりますが、画像のように国道からもホームの姿を見る事ができております。

 

 この撮影時は、4月上旬でもありましたのでまだ多くの桜の姿を見る事ができておりました。この後ご紹介しますように、沿線ではピンクの桜の姿を見る事ができておりまして、天気も良かった事もありましてより気持ちがいい姿を見る事ができておりました。

 

 

 今山バス停から6分ほどで大鶴駅へとやってまいります。この大鶴駅もきれいな駅舎が見られておりますが、この駅舎からホームへと行く事ができなくなっている事には正直残念であると言えましょうか。


 (過去撮影)

 

 (今回撮影)

 

 

 大鶴駅を出ますと、再び国道211号線に入りまして進んで行っておりましたが、途中で道が狭い区間を通ります。この区間には沙羅前・竹本のバス停がありまして、各停便はこれらを経由して行きます。こういった区間変更ができるのも代行バスならではではないかとは思う所でもありましょうか。それにしても、大肥川の改修工事も終わっている事もありまして、川の端にはきれいなコンクリートの姿を見る事ができております。

 

 (沙羅前バス停)

 

 (竹本バス停)

 

 

 竹本バス停を出まして、再び国道211号線に戻ります。先述の場所では大肥川の改修工事が終わった所が見られておりましたが、逆にまだ改修工事が行われていた所も見られておりました。

 

 

 代行バスは宝珠山駅を通過します。後述のように「BRT」の線路活用区間は、この駅から彦山駅までの区間を利用する事になりますが、代行バスはこの駅の近くになります吉竹バス停に停車しますので、開業まではこの周辺の利用者はそのバス停もしくはその先の宝珠山バス停を利用するようにもなります。

 

 

 宝珠山バス停を出ますと、「BRT」化に向けて整備中の日田彦山線の線路跡と沿って行きます。この時には小型のキャタピラーダンプの姿を見る事ができておりまして、車内から整備が進んでいる事を伺う事ができておりました。

 

 (作業のため、キャタピラーダンプの姿も見られました)

 

 さらにこちらの大肥川では改修工事が終わり掛けの所も見られておりまして、きれいな部分もみられておりました。本当に、間もなく「九州北部豪雨」から5年になろうとしておりますが、まだまだ作業中の部分も見られている事は、どれだけ被害がひどかったかを伺わせるところではなかったかと思います。

 

 

 夜明駅を出まして24分、代行バスは大行司バス停へとやってまいりました。ここで乗客のほとんどが下車しておりましたが、ここには西鉄バス久留米の大行司バス停も見られておりまして、ここから小石原・杷木へと行く事ができております。尚、大行司駅へは乗り入れておりませんので、この国道沿いでの乗り降りとなっております。

 

 

 大行司バス停を経まして、筑前岩屋駅へと進んでまいります。この区間には画像のように桜の姿を見る事ができておりまして、もしも列車が動いていたならば絶景スポットではなかったかと思います。それでも、今後「BRT」が走る事になりますので、この時期でしたらより絶景のシーンが見られるのではないでしょうか。

 

 

 こうして、32分で筑前岩屋駅へとやってまいりました。この筑前岩屋駅と言えば、「九州北部豪雨」ではホームも土砂崩れによりまして破損するなど特に大きな被害を受けた場所でもありましたが、現在はホームも撤去されまして、「BRT」に向けた動きが見られております。また、現在ここでは土砂崩れが起きたところを中心に砂防ダムの整備も行われておりまして、再び災害が行われないような姿が見られておりました。

 

 (夜明方)

 

 (この上部で砂防ダム工事中)

 

 (手前が旧ホーム部分、奥に釈迦岳トンネル)

 

 この筑前岩屋駅と言いますと、駅前には「岩屋湧水」と言う湧き水がありまして、この時には水汲みに来られている方もいらっしゃいました。私も過去数度来た際に水をいただいていましたが、お水もおいしかったです。

 

 

 こうして、筑前岩屋駅を出まして再び大行司方面へと戻ります。今度は窓際になりましたので、先ほどよりも大変美しい姿を収める事ができておりましたが、この日田彦山線内ではこういった姿がこの区間以外にも沿線内で見る事ができておりますので、これが鉄道ではないのは正直残念かなと思う所でしょうか。

 

 (奥は大行司駅方面)

 

 (道路沿いに見られる桜)

 

 

 所で、これまでもご紹介しておりますように、この区間には3つのコンクリートアーチ橋が設けられておりまして、いずれも昭和13年に建設されました橋でもあります。これら橋にも今後列車に変わりましてバスが通る事にもなる事もありまして現在も工事が進行しておりますが、それでも活用されるだけでもいいのではないかとも思う所ではあります。

 

 (栗木野橋梁(全長71.2メートル))

 

 (宝珠山橋梁(全長79.9メートル))

 

 (第二大行司橋梁(全長54.9メートル))

 

 

 再び大行司の宝珠山交差点に戻ってきましてここで右折、少々進んだ所にあります宝珠山庁舎前バス停(西鉄はいずみ館前バス停)へやってきました。ここで高齢の方1名の方が下車されておりました。やはり若い方でしたら先述の大行司バス停で下車してもいい所ではありますが、高齢の方でしたら時間がかかってもいいので近くの方が・・・とも思う所でもありましょうか。

 

 

 宝珠山庁舎前バス停から、小石原庁舎前バス停までの間は長い上り坂が続く事になりますが、ここで車内を収めたものです。今回は最後にありますように日野ポンチョではなく日野リエッセ(大分230い22-62、KK-RX4JFEA)でしたので、3列シートが並ぶ姿がわかるのではないかと思いますが、この時は私と画像に見えるもう1名の方のみでありました。

 

 

 夜明駅から55分、小石原庁舎前バス停へやってきました。ここで1名の方が乗車されましたが、この後彦山駅まででも3名でやって来る事にもなりますので、正直寂しいかなとも思う所ではあります(今回は前の記事で西鉄バス久留米小石原バス停も紹介しています)。

 

 

 この後、小石原から添田方面へ下り坂が続く事になりまして、私自身も知らない間にうとうとしてしまっていました。画像は彦山駅に近い所ではありますが、中央に見えます木の下の部分が日田彦山線にあたります。

 

 

 こうして、彦山駅にやってまいりました。彦山駅と言いますと、その下の画像にありますように2階建ての立派な建物でありましたが、この後ご紹介しますように解体されております。そのため、現在は駅舎の横にあります待合室に駅機能を移してもいまして、自動券売機も設けられております。

 

 (令和3年撮影)~解体前の同駅舎

 

 画像は駅舎があった部分であります。名残が見られなくなってしまっている事に関しましては残念でありますが、老朽化が進んでいた事を思いますと解体もやむ無しでもありましょうし、「BRT」に向けた発着スペースも設けないといけませんので、それらを思いますと致し方ない所ではないかとも思う所ではあります。

 

 

 彦山駅からさらに添田駅へとむかいます。画像の所(豊前桝田~歓遊舎ひこさん間)はまだ線路が残されている所もありまして、まだ列車が通るのでは?とも思う所でもありましたが、既に撤去されている部分も見られておりますので、今後この部分も撤去される事になるようであります・・・。

 

 (別の位置)

 

 

 代行バスは、道の駅歓遊舎ひこさん内にあります歓遊舎ひこさん駅へとやってまいりました。この日も多くの方々の姿が見られておりましたが、ここから乗車される方はおらず、加えまして駅の所は時が止まっているような姿がありました。

 

 (バス停)~乗車の方なし

 

 (奥に歓遊舎ひこさん駅)

 

 

 そして、夜明駅から1時間25分ほどで添田駅へとやってまいりました。添田駅は今後「BRT」との乗り換えを容易にするために、2番ホームの部分が撤去されておりまして、日田彦山線の発着列車も3番ホームのみとなっております。この駅は、これまでは旧添田線のホームでした1番ホームが廃止時に撤去、そして日田彦山線の添田駅以南が「BRT」化される事で2番ホームが廃止される訳ですのでより寂しくなった印象でもありましょうか・・・。

 

 (添田駅ホーム)~手前が旧2番ホーム

 

 

 こうして、日野リエッセの代行バスは添田駅の前の所で下車します。ただ、乗客は3名のみでありましたので、正直寂しい所ではありましょうか。本当に多くてもいいのでは?とも思う所ですが、鉄道が来なくなった事でそれだけ需要もなくなっている事に関しましては残念な印象でもあります。ですから、今後「BRT」でどのくらいの需要があるのかなとも思ってならない所でもあります。

 

 

 今回は、久しぶりに日田彦山線代行バスに乗車しまして、不通区間の現状をご紹介しましたが、既に線路が撤去されている所・残されている所もありまして、様々な姿が見られている事がわかります。特に「BRT」化によりまして整備が行われている所もありますので、今後どう変わって行く事になるのかが気になる所ではあります。それにしても、この訪問時には桜の美しい姿を見る事ができておりましたが、正直列車と桜との絡みを見たかったなと思う所ではありました。しかし、現在は列車の姿を見られなくなっている事は致し方ないですが、これからはバスとの絡みも期待したい所でもあります。