NO.2640 片方の路線は最終乗車でもあります、西鉄バス筑豊「黒崎急行」・「小倉特急」乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、福岡県直方市から北九州市までの間には、西鉄バス筑豊の路線バスが2路線運行されておりまして、それぞれが利用する姿が見られております。

 

 この運行路線は、直方~小倉線、直方~黒崎線の2路線でありまして、通称がそれぞれ「小倉特急(直方特急とも言います)」・「黒崎急行」とも呼ばれておりまして、実際の愛称は見られませんので、見えない愛称も存在しております。

 

 まずは、これら2路線に関しましてご紹介しますが、直方~小倉線「小倉特急」は、以前は飯塚から運行されていた特急バスでもありまして、最速便には「コスモス号」と言う愛称まで付けられていたほどでありました。しかし、現在の系統に変わりましてからは以下の運行区間で運行されておりまして、馬場山ランプ~三萩野間は北九州都市高速を経由しております。

 

 砂津~小倉駅~三萩野~(黒崎引野口通過)~高速千代ニュータウン~王子団地~直方

 

 この中で特筆しますのは、黒崎引野口を通過しているのが特徴でありまして、そのため小倉方面は高速千代ニュータウンを出ますと三萩野までは停車しないのが特徴であります。やはり、「福北ライン」では黒崎引野口を停車しているだけに、この路線は停車しませんが、そう言った所がこの路線らしい所でもありましょうか。

 

 (高速千代ニュータウンバス停(福岡方面))
イメージ 13

 

 

 一方、直方~黒崎線「黒崎急行」は、黒崎引野口・小嶺台・緑ヶ丘・王子団地を経由する急行バスでありまして、過去には高速バス仕様の車両が使用されておりましたが、旧直方交通に運行が移管されました際に中型や大型短尺タイプの路線車に変更されておりました。

 

 直方バスセンター~王子団地~小嶺台~引野口~黒崎バスセンター

 

 ちなみに、現在は飯塚第二営業所で「筑豊特急」に使用されておりますいすゞエルガトップドア車2506(LKG-LV234Q3)も、西鉄バス筑豊直方支社所属時にこの路線に使用されていた事もありまして、この時は久々の高速バス使用車両の復活に大きな話題が見られていたほどであった事が記憶に新しいのではないでしょうか。

 

 これら2路線の時刻(平日)です。「小倉特急」は11本、「黒崎急行」は16本が運行されております。尚、これらは土日祝日となりますと本数も異なります事をご了承いただきたいと思います。

 

 

 そんな2路線のうち、「小倉特急」が3月31日の運行を持ちまして廃止される事が明らかになりました。確かに当ブログでもこれまでもご紹介しましたが、利用者があまりそう多くはなく、JR「福北ゆたか線」に近年は持って行かれていると言った姿が見られておりましたので、そう思いますと今回の廃止も致し方なかったのかなとも思う所ではあったようでもあります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、この3月にその2路線に乗車してまいりました。今回はその模様に関しまして皆様にご紹介しますが、最悪乗り換えもできないのでは?と言った事態さえもありましたので、併せてご紹介してまいります。

 

 

 私は、この日黒崎駅に隣接します西鉄黒崎バスセンターより「黒崎急行」に乗車しまして、途中の馬場山ランプ入口バス停まで乗車、そしてその馬場山ランプ入口バス停より「小倉特急」に乗車しまして、小倉駅バスセンターまで乗車する事にしておりました。

 

 

 所で、黒崎~直方間と言いますと、交通機関では「黒崎急行」以外にはJR「福北ゆたか線」、そして画像の筑豊電気鉄道(筑豊電鉄)線があります事はご覧の皆様もご存知ではないかと思います。しかし、筑豊電鉄線は木屋瀬・筑豊香月を経由しまして運行されておりますので、「黒崎急行」のように引野口・小嶺台などを経由する系統としますと運行区間も異なっております。

 

 

 さて、私は馬場山ランプ入口バス停へ向けて乗車しました。今回利用しましたのは、直方支社の5812(日産デKK-RM252GSN)でありまして、平成15年式の路線車でありました。

 

 黒崎バスセンター発車直後の車内です。利用者もそんなに多くなく、年配の方が特に見られておりました。恐らくは、通しの方はそんなに多くはなく、途中区間利用の方がほとんどであった事が伺えるようでありました。

 

 

 画像は、ホテルクラウンパレス北九州であります。ここでも「黒崎急行」が停車しますし、「北九州空港エアポートバス」も停車するバス停がこのホテルの前に存在しております。ただ、この時は乗車される方はいらっしゃらず、通過となりましたが、このホテルには初代の日野セレガが自家用で存在しておりまして、正直収めたかったな・・・と思ったほどでした。

 

 

 さらに進みまして、黒崎インター引野口バス停にやってまいります。高速路線バス向けでは、このバス停の近くに待合室付きのホームが存在しておりますが、この一般路線バスの場合は国道沿いに画像のように存在しております。この時には、画像の女性の方が乗車されておりましたし、逆に下車される方も見られておりました。

 

 

 さらに進みまして、下上津役バス停であります。ここでも下車・乗車とあっておりましたが、割合からしますと下車>乗車と言った流れではなかったかと思います。実際にその下の画像が下上津役バス停発車直後の画像でありますが、利用者もそう多くはない事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (下上津役バス停発車直後)

 

 

 下上津役バス停の次が、町上津役バス停であります。尚、途中小嶺車庫もありますが、ここは通過となります。このバス停には、よく見ますと、「浅野二丁目」と表示されておりまして、表示板は再利用されている事が伺えております。それにしても、そのようになるまでいつまでもそのままにしている訳には行きませんので、早めに治していただきたい所ではあります・・・。

 

 (反対側)

 

 

 町上津役バス停を出まして、次は小嶺インター口バス停となります。ここで時計を見ますと、予定より8分も遅れておりまして、このまま行きますと下車する事になっております馬場山ランプ入口バス停では「小倉特急」には間に合わなくなると判断しまして、私は小嶺インター口バス停で下車、そこから高速千代ニュータウンバス停まで走って移動する事にしました。

 

 私自身も、まさかここまで遅れていたとは思いもしませんでしたが、Twitter情報からも遅れる場合が多いと言った意見がありましたので、そう思いますとわからなくはない所ではありました。しかし、今回の行程も5分程度の遅れは覚悟していましたので、まさか10分近くまで遅れるとは・・・と思う所ではありました。

 

 

 そして、何とかギリギリ高速千代ニュータウンバス停にやってきまして、定刻で運行されておりました「小倉特急」にも何とか間に合いまして、乗車する事ができました。そんな「小倉特急」に今回乗車しましたのは、画像の9441(日産デPKG-RA274TAN)でありました。

 

 

 「小倉特急」は、ご紹介しておりますように、黒崎引野口は通過となります。したがって、高速千代ニュータウン発車後の次の停車地は三萩野バス停となりまして、この姿から一気に小倉都心まで飛ぶようにもなります。まさに特急としての姿が出ているようにも思いますが黒崎引野口に停車します「福北ライン」よりも停車地が少ないのも最速で行かれている分わからなくはない所でもありましょうか。

 

 

 そして、「小倉特急」は北九州都市高速道路の黒崎インターを通過します。この黒崎インターの先に黒崎インター引野口バス停が存在しますので、この「小倉特急」はこの黒崎インターを通過する事で引野口バス停も通過する事が伺える一面ではないかとも思います。

 

 「小倉特急」に使用されております車の行先です。よく見ますと6コマしか存在しておらず、同じ直方支社路線でもあります福岡~直方線の行先も存在しておりません。それほどこの路線一本である事もわかるような姿ではありますが、以前いすゞエルガが運行していた頃には「黒崎急行」の行先も存在していただけに、これだけというのも寂しい所でもありましょうか。

 

 1 貸切

 2 臨時

 3 回送

 4 小倉駅

 5 小倉(砂津)

 6 直方

 

 所で、今回乗車しました9441では、コンセントと言った装備はありません。直近まで高速路線バスとして運行されていたならば、コンセント付きでもわからなくはない所ではありますが、このようにコンセントなしである事を思いますと、高速路線バスから離れてしばらく経過している事も伺わせる姿でもありましょうか。

 

 また、この時座席の使用ができませんでした最前部座席の角の所には破けている姿が見られておりました。こうした所からも痛みが見られている事がわかりますが、それだけ時が経過している事もわかるような姿でもあります。

 

 

 そして、「小倉特急」は篠崎ランプへとやってまいりまして、その後三萩野・平和通りと乗客を降ろしてまいります。この時間も、定刻で運行されておりまして、先述のように「黒崎急行」で馬場山ランプ入口バス停へそのまま行っていましたらどうだっただろうかと思ってならない所ではありました・・・。

 

 

 こうして、「小倉特急」こと9441は、定刻で小倉駅バスセンターにやってまいりまして、これで私の乗車も終える事になりました。この時、私が乗車しました高速千代ニュータウンバス停から私を含め4名、それ以前から6名ほどでしたので、計約10名ほどで小倉都心(下車が三萩野~)へとやって来ておりまして、おそらく最後であろう「小倉特急」の乗車を終える事にもなりました。

 

 

 今回は、「黒崎急行」・「小倉特急」の乗車の模様をご紹介しましたが、「小倉特急」がご存知のように廃止が決まっておりますし、「黒崎急行」も中型車両で運行されている所からもそう需要はない事が伺えております。それでも、区間利用が「黒崎急行」では見られておりましたので、通し利用が少ないのは仕方がないとは言いましても利用者の足である事には変わりはないのではないかとは思います。やはり、急行と言う速達でもありますので。それにしても、「小倉特急」が廃止となると言うのも、かつて「高速バス」と呼ばれた時代からしましても需要が減っている事が伺わせておりますが、それは本当に仕方がない事かなと思ってならない所ではあります。