NO.2635 武雄温泉・高橋・大町・肥前山口各駅で撮影、佐世保線一部区間複線化切替工事リポート | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 去る2月26日、佐世保線では来る9月23日に武雄温泉~長崎間で開業する事になりました西九州新幹線の開業に先立ちまして、佐賀県大町町の大町駅から武雄市の高橋駅までの区間で複線化がなされておりまして、翌2月27日より、上の画像にもありますように線路が上下線行き来する事ができるようになりました。

 

 この複線化事業は、博多~武雄温泉間で運行される事になっております「リレーかもめ」の運行を行いやすくするために行われたものでありまして、当初は肥前山口~武雄温泉間で複線化がなされる事になっておりました。しかし、諸事情もありまして肥前山口駅・武雄温泉駅のそれぞれ隣駅となっております大町駅~高橋駅間に複線化が短縮されておりましたが、それでもその日を迎えるに至っております。

 

 ただ、複線化後も大きなダイヤ改正は行っておらず、「みどり」・「ハウステンボス」では武雄温泉駅で2分~5分停車する列車も見られております。それでも、この複線区間では「みどり」・「ハウステンボス」のすれ違いも見られておりまして、複線化されている事を伺わせる事ができております。ですから、普通列車も含めまして本格的に複線化である事を伺わせるようになるには9月の西九州新幹線開業以降という事にもなるのでしょうか・・・?

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その2月26日に行われました線路切替工事の模様を、武雄温泉駅・高橋駅・大町駅・肥前山口駅の4駅で収めてまいりました。今回はその模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 これからご紹介します画像が武雄温泉駅での画像であります。武雄温泉駅では、既に入口や階段で9月23日開業をアピールするポスターが見られておりまして、開業が期待される事を伺わせておりました。よく見ますと、新幹線「かもめ」の専用車両でありますN700S系新幹線電車の姿が見られるようになっている事もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (ホームへ続く階段でも見られます)

 

 

 武雄温泉駅2番ホームから見ました新幹線ホームであります。開業からちょうど1年前(令和3年9月23日)に更新されましたNO.2551でもご紹介しましたが、既に昨年9月の時点でもホームや待合室などが完成しておりましたが、開業日が決まった事もありまして、より新幹線車両が待ち遠しく思うような姿でもありましょうか。

 

 

 現在の武雄温泉駅の発着時刻です。特急「みどり」(一部「ハウステンボス」)の本数は1時間に1本の割合で運行されておりますが、普通列車は運行されていない時間も見られております。やはり、普通列車も後述のように817系電車2両で運行される場合もありますので、ローカル感は否めない所ではあります・・・。

 

 

 さて、この日の佐世保線佐世保方面は、線路切替工事が行われていた事もありまして、肥前山口~武雄温泉間が運休となっておりました。したがって、臨時に運行されておりました22時21分発の早岐行き普通列車が最終列車となっておりまして、以降運行されます佐世保線の列車は全て運休となっておりました。ちなみに「ICカード使用できません」の文字からもわかりますようにICカード使用可能区間ではありませんので注意が必要でもあります。

 

 この列車は、1番ホームから発着しておりました。元々1番ホーム発着は6本しかなく、そう多くはない事が伺わせておりますが、今回運行されていました列車は元々22時17分発の鳥栖行きとして運行されておりますので、突然の変更ではない事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 ホームへ上がってまいりまして、到着を待ちます。すると22時16分、本来は鳥栖駅へ運行されております列車が武雄温泉駅1番ホームに入線しました。よく見ますと既に行先は「早岐」となっておりまして、一つ前の永尾駅発車後に行先を変えていたようでした。私も、直に「武雄温泉」の行先を見た事がありませんでしたので期待していましたが、既に変えられていたのは残念ではなかったでしょうか・・・。

 

 (既に「早岐」でした・・・)

 

 (行先部分アップ)

 

 武雄温泉駅到着直後です。ヘッドライトは消灯されまして、画像にはありませんがこの後テールランプが点灯されました。この駅での折り返し時間はわずか5分しかありませんので、少々慌ただしい姿が見られておりました。

 

 

 こうして、22時21分、臨時列車として早岐駅へ向けて武雄温泉駅を発って行きました。この時の乗客は10名程度でありまして、正直利用者は多くない事が伺わせておりました。

 

 この日のこの列車が、最終列車でもありました。これによりまして、発車標では時刻は表示されておりませんし、お知らせでは佐賀・博多方面への列車も工事もありまして運休となっている表示はありませんでした。尚、今回駅に来た際には佐賀方面へ行かれると思しき方がいらっしゃいましたが、運行が終了していましたのでタクシーと言った交通機関を利用されていたようでありました。

 

 

 場所は変わりまして、武雄温泉駅の隣駅でもあります高橋駅へやってまいりました。冒頭でもありましたように、この駅から大町駅までの間が複線区間となっておりまして、線路切替工事も佐賀方で行われておりましたが、この工事に大人数の方々の手で行われていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (以前撮影)

 

 (ホームより撮影)

 

 上の画像がホームより撮影、以下画像は駅の外より撮影を行っておりましたが、多くの方々の姿が見られていた事もわかります。やはりレール自体も長いものでもありますので、そう言った事から機械の手ではできない部分もあるようですので、このような時には大人数の手も必要である事もわかるような姿でもありましょうか。

 

 

 場所は変わりまして、大町町の大町駅にやってまいりました。この駅から上の画像の高橋駅間が複線区間となりますが、その切替工事がこちらも大人数を従えまして行われておりました。

 

 (下潟踏切より)

 

 上の画像は大町駅の西側にあります下潟踏切より、そしてこれからご紹介します画像がいずれもホーム・こ線橋より撮影したものであります。この姿からわかりますように、主に下りホームであります2番ホームの部分を中心に行われておりましたが、その2番ホームの部分にあります分岐器を撤去しまして、1つの下り線に組み合わせるための工事がこの時は行われていたようであります。

 

 (こ線橋より)

 

 この2駅では、この模様を収めに各数名ほど見られておりました。それほど今回の関心が伺える所ではありましたが、やはり佐世保線初めての複線区間が誕生する瞬間でもありましたので、この注目は大きかったのではないかと思わせました。

 

 

 大町駅で収めまして、今度は隣駅であります江北(こうほく)町の肥前山口駅へとやってまいりました。この肥前山口駅と言いますと、9月23日より「江北駅」に変わる事にもなっておりまして、肥前山口駅であるのもあと半年ほどでもあります。

 

 

 この肥前山口駅では、留置線やホーム上に様々な車両の留置が見られておりまして、交通の要所としての姿が見られておりました。以下画像は南福岡車両区所属の415系電車(FM1516編成)でありましたが、この編成は翌日朝に神埼駅へ回送しまして、折り返し佐賀駅へ再び回送、そして長崎行きの始発列車として運行されるようになっております。

 

 こちらは813系電車RM206編成でありますが、このRM206編成は、夕刻に肥前山口駅着、それから翌朝まで滞泊するようになっておりますが、この813系電車の編成も3編成肥前山口駅へとやって来ておりまして(1編成は後述のように肥前浜駅まで運行されております)、普段鹿児島線・日豊線を中心に見られる車両が見られております。尚、画像の200番台は不評とも言われております座席撤去化が進んでおりまして、この200番台も数が徐々に減ってきているのが現状でもあります。

 

 

 この他には、817系電車の姿が6編成ほど見られておりました。本来は5編成見られておりますが、佐世保線の運用に入れない事もありまして多くこの日は留置されておりました。

 

 (この日は画像の5番ホーム・留置線(ホーム側)、そして1番ホームで留置されている姿が見られておりました)

 

 VG20編成を先頭に4両編成で留置されている姿です。この編成が翌日朝の肥前山口駅からの始発列車として、長崎駅へ運行される事になっておりますが、このように4両編成での姿は、長崎線では1本しかありませんのでわかりやすい所ではあります。尚、9月の西九州新幹線開業後は肥前山口駅以南が非電化されますので、この817系電車にも転属などの動きが今後見られるようにもなるようでもあります。

 

 (併結状態で)留置

 

 

 さて、この日は他に肥前山口駅では787系電車(BM1編成)が留置しておりまして、外側の留置線に入っている姿が見られておりました。この編成こそ、「みどり29号」として肥前山口駅まで運行されていたものでもありますが、この編成は翌朝に佐世保線の試運転列車として、新たに複線区間となりました区間を最初に通りまして、このまま「みどり」の運用に入るに至っておりました。

 

 

 3番ホームでは、813系電車RM112編成によります肥前浜行きの列車が停車しておりました。この列車は、このまま肥前浜駅に滞泊、翌朝に肥前大浦駅へ回送しまして、それから肥前山口駅へ戻りますが、肥前山口駅に戻りますと、別の列車番号に変わりまして小倉方面へ運行される事にもなります。

 

 (肥前浜行き行先)

 

 (発車時)

 

 

 さて、「みどり」の最終列車でもあります「みどり31号」が肥前山口駅3番ホームへとやってまいりました。この列車は、先述の「みどり29号」と同じく肥前山口駅止まりとして運行されておりましたが、この列車ではBM11編成が使用されておりました。。

 

 肥前山口駅に着きますと、折り返すためヘッドライトは消されまして、テールランプが点灯されました。ちなみに、その下の画像にもありますように行先は「回送」と表示されておりましたが、肥前山口駅に着くまでは「臨時」と表示されてもいました。やはり、方向幕も「みどり 肥前山口」がない事も仕方がない所ではありましたが・・・。

 

 (「回送」)の行先

 

 

 回送列車として向かう前に、最前部を収めたものです。ヘッドライトはLEDヘッドライトに換装されてもいますので白い光の姿が見られておりまして、見ていて明るい事も伺える所でもありました。

 

 

 こうして、回送列車は肥前山口駅を発ちました。この回送列車、どこに回送するのかと調べますと、南福岡車両区へ帰区しておりまして、一旦所属先に帰って翌朝の運用へとつながっていたようでありました。

 

 

 今回は、2月26日に行われました佐世保線切替工事のリポートを4駅に出向きまして収めました模様をご紹介しましたが、高橋駅・大町駅で収めました多くの方々を使っての切替工事の姿はそれだけ大変である事が伺えていたように思います。けれどもこの大変な事が今回の複線化完成につながっていた訳でもありますのでわからなくもない所ではあります。それとともに、運用が変わる姿はこの時しか拝む事ができない事でもありますので、貴重な姿ではなかったかとは思いますが、ご覧の皆様もこのような形で現在に至る事ができている事を存じていただければと思う所であります。