番外 専用線廃止に伴い姿を消しています、三菱ケミカル黒崎事業所にて活躍したスイッチャー2両の紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 前記事より、「西鉄バス58MCラストラン」での発見に関しまして話題をご紹介しておりますが、今回の企画は、これまでもご紹介しましたように、西鉄バス北九州・北九州市交通局(北九州市営バス)の西日本車体(西工)58MCB-II型路線車を使用しまして西鉄バス北九州の北九州市内の営業所を回るツアーとして行われていたものでありました。
 
 この「ラストラン」では、西鉄バス北九州はこの運行で引退となりました平成4年式の6661(日産デU-UA440LSN)が、北九州市営バスは普段はボートレース場無料送迎用として運行されております1年先輩の平成3年式の305号(三菱U-MP218M)が使用されていたものでありまして、私自身は最後の最後にもなります1月16日午後の部に参加していたものでありました。

 

 

 所で、最終回でご紹介しませんでした画像の中には、国道3号線「黒崎バイパス」での車窓の模様をご紹介しておりませんでしたが、子のバイパス上では画像のように高い所を通る事もありまして、黒崎にあります工場での姿を車窓から拝見する事ができておりまして、夕刻でもありましたのでより赤み架かった姿が印象的なシーンを収める事ができておりました。

 

 (三菱ケミカル黒崎事業所付近)

 
 (安川電機本社付近)
 
 
 そんな中で発見がありました。それが以下画像の三菱ケミカル黒崎事業所での部分でありますが、ここは令和2年まで濃硝酸の製造を行っておりましたので、黒崎駅から専用線を使っての鉄道貨物輸送も行われておりました。しかし、廃止後側線があった場所は全て線路が撤去されておりまして、かつての名残は見られなくなってしまいました。
 
 確かに、令和2年の廃止後は外側の三菱ケミカル向けで使用されていた側線はあまり使用されなくなりましたので、線路には錆が見られておりましたし、雑草も見られておりました。やはり日頃から使用すれば線路が錆びる事はありませんが、使用されなくなりますとすぐに錆びてしまいますのでわからなくはない所ではあります・・・。
 
 かつてよく使用されていた頃の姿です。特に、黒崎~北九州貨物ターミナル~大牟田間で運行されておりました「大牟田貨物」では、「銀タンコ」こと銀色のコンテナが積載されておりましたが、廃止後は姿を消しておりまして見る事はできなくなっております。尚、これらコンテナは別の所に移動しまして再利用している姿も見られているそうでありまして、まだそんなに古くない分いいのではないかとも思う所ではあります。
 
 
 現在は、レール輸送が行われている事もありまして、側線は引き続き使用されているようであります。しかし、毎日は使用されていないようではありますので、それだけ発着本数が減っている事は仕方がない所ではありましょうか。
 
 (牽引機は先日運用を離脱したEF81 503号機です)
 
 
 さて、今回ここからご紹介しますのは、三菱ケミカルの工場へと送り込む際に使用されます入換機関車(スイッチャー)でありました2両に関します話題であります。
 
 それがその三菱ケミカル黒崎事業所に所有しておりましたのD352号機とD353号機と呼ばれる入換機関車でありまして、今回はこれら入換機関車に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まず、画像のD353号機に関しましては、調べますと昭和57年に新潟鐵工所(現・新潟トランジス)で製造されたものでありまして、三菱ケミカルの黒崎事業所の貨物の入換に関わります主力の入換用機関車として活躍していた機関車でもありました。
 
 ちなみに、描かれております「MCLC」とは、「三菱ケミカル物流」を表しておりまして、「Mitsubishi Chemical Logistics Corporation」の略から取っております。これらの略である事を思いますと、その意味もよくわかるのではないかとも思います。

 

 

 一方のD352号機に関しましては、年式等はわかりませんが、製造は日本車両でありまして、予備機としてD353号機とともに活躍を行っていた入換用機関車でもあります。

 

 

 こうして両車を見ましても、塗装が同じと言う事や、形が似ている事がありまして、違いがわかりにくいのではないかと思いますが、よく見ますと前照灯の位置が違う事や、窓枠の太さの違い、そして手すりの違いなど、細かい面で両形式の違いを知る事ができておりました。

 

 

 所でD352号機を撮影した時は、私自身連続2日にわたって撮影していた時でありましたが、初日がD353号機、2日目がD352号機が入換に従事する姿を収めておりました。初日撮影時は、すごく天気が良かったのですが、翌日が逆に激しい雨に見舞われておりまして、そんな中でも係員の方は慣れた手つきで入換作業を行っていたのが印象的であった事が懐かしく思う所ではあります。

 

 (初日撮影)~天候は晴れでした。

 

 (2日目撮影)~天候は雨でありました。

 

 私自身も、これまでD353号機は見た事がありましたが、一日違いで予備機のD352号機も見る事ができるとは思わなかかっただけに驚いたほどでした。本当に、形や塗装面などよく似ていますので違い等はわかりにくいとは思いますが、この姿を見られた事だけでもラッキーではなかったかと思っております。
 
 
 尚、これら2両の現状でありますが、SNS情報でD353号機は北陸地方へ、D352号機も別の所に移ったとの情報は得ておりますが以降の詳細は不明であります。それでも状態は互いに良かったようですので、「次の所」までそれぞれ行く事ができていた事は良かったのではないかと思う所ではあります。

 

 

 今回は、三菱ケミカル黒崎事業所で活躍していたスイッチャー2両に関しましてご紹介しましたが、本当に毎日のように活躍していた姿が懐かしい所でもありますし、2両の姿も収めておいて良かったとも思っております。けれども、廃止となりますと追い出されてしまう事に関しましては仕方がない所ではありますし、冒頭の画像にもありましたように線路まではぎ取られてしまっていたとなりますとより活躍の場を失っている事にもなりますので仕方ない所でもありましょうか。それでも、先述のようにまだ別の所に移ったと言う情報もあっておりますので、今後これらの「第2の車生」に期待したい所ではあります。