番外 (提供画像より)10.11「ASOエクスプレス」・「Aso-go」最終便の姿 in 阿蘇駅 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、番外でもご紹介しましたように、福岡・熊本から阿蘇を結ぶバス路線でありました、福岡~阿蘇線「ASOエクスプレス」、熊本~阿蘇線「Aso-go」が運行を終了する事をご紹介しておりました。

 

 この回でもご紹介しましたように、これら路線はいずれも昨年4月に運行を始めておりました路線でありまして、「ASOエクスプレス」は、福岡から阿蘇へ、外国人観光客・国内観光客の需要を見込んで開設されたものでありまして、当初は西鉄バス2往復・九州産交バス1往復の計3往復で運行されておりまして(後に西鉄・産交各1往復に減便)、西鉄バスに関しましてはこれら路線専用(専用車は福岡~熊本線「ひのくに号」などで使用)として、九州産交バスに関しましては「Aso-go」・「ひのくに号」との共通で運行される形となっておりました。

 

 一方、「Aso-go」に関しましては、当初は愛称なしの熊本~阿蘇線として運行されておりましたが、その後「Aso-go」と新たに愛称が設けられておりまして、九州産交バスが熊本側の「ASOエクスプレス」の送り込みとして1往復が単独で運行されておりまして、熊本~阿蘇間を運行します熊本~大分線「やまびこ号」、熊本~黒川・湯布院・別府線「九州横断バス」を補完する役割も担っておりまして、熊本市内から乗り換えなしでも利用できるようにもなっておりました。

 

 

 しかし、「ASOエクスプレス」に関しましては当初から利用者が少ない状況が続いておりまして、利用者も数名程度と言った日も多く見られていたほどでもありました。さらに、「Aso-go」に関しましても当初は外国人観光客を中心に利用者が見られておりましたが、いずれも外国人観光客(特に韓国人観光客)の需要も見られなくなりまして、さらには「新型コロナウイルス」によります需要減もありまして、その結果いずれの路線も去る10月11日をもちまして運行終了となっております。

 

 (「ASOエクスプレス」、西鉄バス3151・三菱QTG-MS96VP)~その下の画像は平成31年4月乗車時(最終的は私を含め2名)

 

 

 運行を終了しました2路線の停車地をここでご紹介します。まずは「ASOエクスプレス」の停車地です。この「ASOエクスプレス」では、福岡空港国際線も停車するようになっておりましたし、九州の高速路線バスの乗り継ぎ拠点でもあります高速基山にも停車しておりましたし、阿蘇地区では熊本~黒川温泉~湯布院・別府線「九州横断バス」も停車します、カドリードミニオン前・阿蘇プラザホテルにも停車を行っておりまして、最終的には内牧温泉(「はな阿蘇美」)まで運行されておりました。

 

 天神高速バスターミナル~博多バスターミナル~福岡空港国際線~高速基山~アーデンホテル阿蘇~カドリー・ドミニオン前~阿蘇駅前~阿蘇プラザホテル~内牧温泉(はな阿蘇美)

 

 (福岡空港国際線時刻と運行終了案内)

 

 

 一方、「Aso-go」の停車地は以下の通りでありました。この停車地は、熊本駅~阿蘇駅間は「やまびこ号」の停車地に準じておりまして、阿蘇くまもと空港にも停車しておりましたので、まさに派生路線としての姿を見せていたと言ってもいいかとも思います。

 

 西部車庫~熊本駅前~熊本交通センター~通町筋~味噌天神~水前寺公園前~熊本県庁前~自衛隊前~東町中央~益城インター口~阿蘇くまもと空港~大津駅南口~(ミルクロード経由)~赤水駅前~アーデンホテル阿蘇~赤水駅前~乙姫ペンション村入口~カドリー・ドミニオン前~阿蘇駅前~阿蘇プラザホテル~内牧温泉(はな阿蘇美)

 

 (熊本200か・599、日野PKG-RU1ESAA)~車内画像も(平成31年4月利用時、この時は半数の乗車はあっていました)

 

 

 さて、ここからご紹介しますのは、去る10月11日の運行終了日の姿を、熊本在住の超特急スーパーひのくにさんがこれら路線の最終便の姿を収めてくれておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、「はな阿蘇美」15時29分発、阿蘇駅前15時41分発の「Aso-go」であります。使用車両は、上の画像にもあります熊本200か・599でありまして、「ひのくに号」→「ASOエクスプレス」→「Aso-go」の順で運行されておりました。尚、「Aso-go」の熊本発は、SNSによりますと熊本200か・444が務めていたそうであります。

 

 (この日の熊本発便、熊本200か・444、日野ADG-RU1ESAA)

 

 「Aso-go」は、阿蘇駅前から1名の乗車があっておりました。しかし、始発地の「はな阿蘇美」からの利用者はなし、さらに途中区間からの利用者もなかったそうでありまして、実質1名で熊本まで運行されていたようでありました。本当に、1年半前は上の画像のように座席が埋まっていた姿が見られておりましたが、その後はそのような姿に変わってしまっていた訳ですので、一番のあてでもありました外国人観光客を取り込めなくなったのも残念かなとも思う所ではありましたでしょうか。

 

 

 次は、「はな阿蘇美」16時48分発、阿蘇駅前17時発として福岡へ運行されておりました「ASOエクスプレス」であります。運行終了直前には、これまでの上の画像にあります三菱エアロエースではなく、元「ライオンズエクスプレス」として使用されておりました日野セレガ(8529・LKG-RU1ESBA)が使用されておりました。

 

 この時は、スーパーひのくにさん曰く、阿蘇駅前からの乗客はおらず、また他の方のSNSからも途中乗車もなかったそうでありました。したがって、始発地の「はな阿蘇美」からの3名で福岡まで運行されていたそうでありました。それにしても、30名以上も乗車できるこの車にありまして、わずか3名と言うのも正直寂しかったのではないかと思いますし、外国人観光客を当てにしていたとは言いますが、その外国人観光客の利用者もそんなにいらっしゃらなかったと言うのも残念ではなかったかと思います。

 

 

 こうして、これら2路線はそろって運行終了となりましたが、ご紹介しておりますように数名の利用にとどまってしまった事に関しましては残念ではなかったかと思います。やはり、ちょうどJR豊肥線では全線で運行再開しておりまして、九州新幹線~豊肥線の利用で行きますと2時間台で利用する事もできますので、3時間を超える事を思えばより追い打ちがかけられた印象でもありましょうか。

 

 

 今回は、「ASOエクスプレス」・「Aso-go」の運行終了日の姿を提供画像を使いましてご紹介しましたが、先述のようにあてにしておりました外国人観光客の減少、そして追い討ちをかけるように「新型コロナウイルス」によります需要減と、この影響は否めない所でもありましたでしょうか。それでも、国道57号線が全線復旧、さらには新たなバイパスの開通と言った所も見られておりますので、これら路線も区間変更しまして運行継続でも良かったのでは?とも思う所でもあったでしょうに、それでも終了となった事は残念ではないかとは思いますが、ご覧の皆様もそう言った路線があった事を頭の中の棚に収めていただければとも思っております。