NO.2323 様変わりしている所もあります、昭和バス佐賀地区路線再編後の姿&移管に関します動き | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 
 これまでも当ブログにおきましてご紹介しておりましたように、3月末をもちまして昭和自動車(昭和バス)が運行されておりました、佐賀営業所管内の一部路線が廃止となりまして、廃止後はコミュニテイバスなどとして他事業者に移管された路線あれば、残念ながら完全廃止された区間もありまして、4月以降は明暗が分かれた部分も見られております。
 
 この要因は、これら区間の過疎化などによります利用者の減少や、「働き方改革」による労働環境の改善で運転士不足が見込まれる事などがありますし、これら路線では、需要が1日平均10名未満と言う区間もありますし、最盛期からしますと本数も減っている事から、一日数本程度と言った路線がほとんどでもあります。そう言った区間が多い佐賀営業所の路線が今回再編の対象へと至っているようでありまして、廃止後は乗り合いタクシー・コミュニティバスに代替されている区間もあります。
 
 

 佐賀営業所管内の再編区間が以下の通りであります。この発表は昨年行われておりましたが、早くて令和元年の秋とも言われてはいましたが、最終的には複数回にわたります協議の結果、今年3月末で以下の路線が廃止・移管されておりまして、合わせて26路線にも及んでおります。

 

 【自社運行、一部乗合タクシー化】~1往復のみバスで運行

 多久市役所前・多久駅北口~武雄温泉(武雄温泉駅・武雄市図書館・ゆめタウン武雄・竹下町)

 

 【他社移管路線】

 小城~牛津駅前

 古湯温泉~北山中原・麻那古方面

 北山中原~県民の森入口・上合瀬方面

 富士町内路線(古湯温泉循環線・古湯循環線・古湯温泉~葛の尾・杉山など)

 神埼(横武・神埼駅)~広滝(脊振)~三瀬支所

 背振村スクール・コミュニテイバス

 

 【廃止路線】

 佐賀~北部バイパス~小城

 佐賀(片田江)~神埼(横武)

 三瀬車庫~三瀬宿

 

 

 さて、今回と次回の2回にわたりましてご紹介しますのは、この5月に私は再編となりました区間へと足を運んでおりましたが、前編となります今回はこれまでもご紹介しました昭和バスからの移管となりました路線の姿及び再編後の様々な動きを、次回の後編では今回も画像を一部ご紹介しますが、再編後に訪問しました際のリポートを皆様にご紹介してまいります。

 
 
 去る3月に撮影しておりました、昭和バスの移管されました区間を運行されておりました行先であります。まず以下画像は佐賀~古湯温泉~北山中原間の路線でありまして、この佐賀200か・945(いすゞSKG-LR290J2)の行先も「古湯・北山」と表示されておりましたが、上の表にもありますように、今回「北山」への路線は姿を消しております。
 
 一方、こちらの画像は古湯温泉からの枝線であります杉山までの路線を表していたものでありまして、この撮影時は佐賀22き・765(日野KC-RJ1JJCA)でありました。この路線は、かつては子会社でもありました旧佐賀昭和交通の路線でもありまして、佐賀からも直通便が運行されておりましたが、その後は古湯温泉発着に改まっておりました。
 
 
 以下に表しておりますのは、残念ながら廃止となりました路線であります。まずは佐賀~北部バイパス~小城間を運行しておりました「北部バイパス線(佐賀200か・184、日野KK-RJ1JJHK)」の姿でありますが、私も廃止直前でもありましたこの撮影時乗車しておりましたが(番外参照)、利用者もそんなにいらっしゃらなかったのが残念ではなかったでしょうか。
 
 一方、こちらは今回廃止されました三瀬宿行き(佐賀200か・830、日野SKG-KR290J1)でありますが、上の表にもありますように、今回神埼(横武)~三瀬支所間が後述の事業者に変わりまして、片田江~横武間、三瀬車庫~三瀬宿間が廃止されておりまして、それによりまして昭和バスは神埼地区からは撤退しております。本当に、これらは今となればもう出す事はありませんし、運行されませんので、貴重なショットになったのではないかと思っております。
 
 (三瀬宿バス停)
 
 
 これによりまして、佐賀市富士町の北山車庫(北山中原バス停に隣接)・三瀬村の三瀬車庫、そして神埼市背振町の広滝車庫が廃止されております。廃止後の姿はそれぞれその下の画像に表しておりますが、画像のようにバスが駐車する姿が見られていただけに、そう言った姿が見られなくなったのは残念かなと思ってならない所ではあります。
 
 【北山車庫】
 (3月撮影)
 
 (5月撮影)
 
 【広滝車庫】
 (2月撮影) 
 
 (5月撮影)~柵がかかっていました
 
 【三瀬車庫】
 (2月撮影)
 
 (5月撮影)~その下の画像が休憩施設です
 
 
 今回の再編に伴いまして、運用を離脱した車も発生しております。まずは日野レインボー(佐賀200か・317、U-RJ3HJAA)でありますが、この車は平成6年式、福岡地区から転属しましてからは佐賀営業所の路線で活躍しておりましたが、今回運用を離脱しております。これによりまして、佐賀県内から日野レインボーのトップドア車も姿を消す事になりそうでもあります。
 
 
 こちらは、富士重工8E架装の日産ディーゼルスペースランナーRM(佐賀200か・141、KC-RM250GSN)であります。この車は平成10年式で平成13年に移籍導入されておりまして、窓の所にあります側面行先表示器からもわかりますように、元は自家用でもありました。この撮影時は、古湯循環線に入る前の姿でありまして、ご紹介しました記事(NO.2284参照)では車内も運転士さんからのご厚意で撮影させていただいておりました。
 
 
 こちらは、三菱エアロミディ(佐賀200か・467、KC-MK619J改)であります。この車は平成8年式、昭和バスには平成16年に移籍してきておりまして、当初は中折4枚扉からもわかりますようにリフト付きバスでもありましたが、昭和バス移籍時にリフト機構を撤去しております。移籍後は福岡地区を経まして各地の路線で使用されておりましたが、24年経過しました今回、運用を離脱するに至っております。
 
 
 そして、三菱エアロミディトップドア車3台(画像は佐賀200か・402、KK-MK23HF)も運用を離脱しておりまして、うち2台は広滝車庫に駐在しまして背振地区を中心に運行されておりました。
 
 この3台はいずれも平成13年式でありまして、元は三菱ふそうのサンプルカーであったとも言われておりましたが、平成15年に昭和バスに移ってきまして、福岡地区を中心に運行されておりました。しかし福岡地区再編によりまして佐賀営業所に移りまして運行されておりましたが、今回運用を離脱しております。尚、昭和バスではこれよりも古いU-規制車のエアロミディが唐津営業所などにも所属しておりますが、転用などの動きは現在見られておりません(恐らく売却?)。
 
 
  さて、これからご紹介します画像は再編後に撮影しておりました画像であります(上の車庫撮影画像も含みます)。尚、撮影の際には特に佐賀駅バスセンターでの撮影画像は密にならない所で撮影を行っております。
 
 
 まずは、再編の動きがありながらも残りました2台であります。以下画像は日野レインボー(佐賀200か・283、U-RJ3HJAA)でありますが、この車は平成7年式ではありまして、四半世紀の25年を経過する車でもありますが、今回の再編の動きを乗り越えまして運用に入る姿を収める事ができておりました。やはり、今回の離脱車はほとんどがトップドア車でもあります。ですからこのレインボーRJに関しましては佐賀営業所唯一の中乗り車でもありますので、その中乗り車である事が功を奏したのではないかとも思ってならない所ではあります。
 
 
 一方、こちらは西日本車体(西工)58MC架装のいすゞジャーニー(佐賀22き・634、KC-LR333J)であります。この車は平成8年式ではありますが、画像のように健在な姿が見られておりまして、やはり中乗り車であった事も功を奏しているようではあるようです。
 
 
 そして、古湯温泉までしか行かなくなりました姿であります。この時は佐賀200か・945で運行されておりましたが、上の画像の行先にもありました「古湯・北山」の行先からしますと「古湯温泉」と表示するようになりましたので、正直ここまでしか行かなくなってしまったのかとさえも思ったほどでもありました。それでも、アルファベット表示であるのは外国人観光客対応でもありますので、他の行先にはない事を思えばより実感する所ではあります。
 
 (アップ)
 
 
 ここからは、再編区間となりました所で撮影しました、再編後の姿であります。まずは、佐賀市三瀬支所があります所にバス停が設けられました三瀬支所バス停で収めたものであります。
 
 この三瀬支所バス停は、既に、先に昭和バスとして廃止になっておりました井手野方面などの路線や大和町(富士大和温泉病院)方面への路線がこの三瀬支所前バス停発着で運行されておりましたが、今回の昭和バスからの移管に伴いまして、全ての路線が三瀬支所前バス停発着に改まっておりました。

 

 この運行では、既に大和方面などへ運行されておりました富士町の松原タクシーに加えまして、神埼方面はジョイックス交通と呼ばれます神埼市のタクシー会社によります運行に改まっておりまして、平日・土曜日とともに日曜・祝日も運行される事で、昭和バスから移管されました路線の中では唯一毎日運行の路線が存在するに至っておりまして、画像の佐賀市交通局(佐賀市営バス)からの移籍車であります日野リエッセ(佐賀230あ85-13、KC-RX4JFAA~元112号)が転用されております。

 
 
 また、脊振町の路線に関しましてもジョイックス交通によりまして運行されております。詳しくは次回ご紹介しますが、使用車両にはトヨタハイエースが使用されておりまして、学生の通学バスとしても運行される姿が見られております。
 
 
 一方、こちらは佐賀市富士支所の所にあります富士支所バス停であります。再編後は、このバス停が乗り継ぎの拠点としての姿が見られておりまして、昭和バスと富士町コミュニティバスが停車するバス停となっております。
 
 (富士支所前バス停)
 
 実際に、富士町内の路線がこのバス停より運行されておりまして、時刻からもその姿が伺わせております。画像からはわかりにくいとは思いますが、昭和バス時代の枝線とも呼ばれておりました区間までも運行されておりまして、北山方面や合瀬方面など直通でこれまで運行されていなかった区間までも運行されておりまして、まさに富士町内をくまなく運行されるような姿が見られております。
 
 
 また、以前昭和バスが運行されておりました路線に関しましては、既存のバス停におきましては「富士町コミュニティバス」と書かれたシールが貼り付けられておりますが、
 
 (東高野岳バス停)
 
 新設されましたバス停に関しましては、画像のように新しいバス停の姿が見られております。尚、上の画像の東高野岳バス停と高野岳バス停との間はわずか数十メートルの所に設けられておりまして、まさにくまなくと言った所も見られております。
 
 
 このコミュニティバスは、大和町のロイヤル観光、そしてほかのタクシー会社による運行に改まっております。使用車両に関しましては、ロイヤル観光に関しましては佐賀市営バスからの移籍車(佐賀200か・・52、日産デKK-RM252GAN~元738号)が塗装そのままで使用されておりまして、見た目からもまさに佐賀市営バスかよ!とも突っ込みたくなるような姿が見られております。
 
 
 一方、他のタクシー会社に関しましては、画像のトヨタハイエースなどの車による運行となっております。現在このような車の運行に関しましては、日中は予約制で運行されている路線及び時間帯もありまして、予約便に関しましては予約されている区間でしか運行されておりませんので注意が必要でもあります。
 
 (松原タクシー運行、市川・杉山エリア用、佐賀300あ・228)
 
 (同、循環エリア用、佐賀300あ・229)
 
 
 今回は、昭和バスの再編区間その後の姿に関しましてご紹介しましたが、何と言いましても3月末までは昭和バスが運行されていた区間も、今や他社による運行に改まっている訳でもありますので、その分大きく様変わりしている事が伺わせております。そう言った事もありまして、昭和バスも古湯温泉までしか運行されなくなってしまった事も正直残念な所ではありますが・・・次回は、今回ご紹介しました佐賀市富士支所・三瀬支所などで収めました再編区間での運行シーンに関しまして詳しくご紹介しますので、次回もご覧になっていただきたいと思います。