番外 この時期は桜も見られていました、旧国鉄佐賀線廃線跡区間の桜&区間内にある駅、旧南佐賀駅探訪 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 当ブログでは3回(番外(旧諸富昇開橋~旧諸冨間) NO.2263(旧諸富~旧南佐賀間) NO.2264(旧南佐賀~佐賀間))にわたりまして、佐賀県佐賀市の佐賀駅から福岡県みやま市の瀬高駅間を結んでいた路線でありました、旧国鉄佐賀線の廃線跡探訪に関しまして皆様にご紹介しておりました。

 

 それら回でもご紹介しました旧国鉄佐賀線とは、昭和10年にその区間におきまして全線開通しました路線でありまして、当時は大川・諸富地区からの家具や、現在佐賀市諸富町にあります味の素九州工場(現・九州事業所)への貨物輸送も行われていたほどでありました。

 
 また、現在のように鳥栖駅へは行かず、佐賀方面から熊本方面へのバイパス路線でもありましたので、かつてはさらに急行「ちくご」と言った優等列車もこの旧佐賀線を運行してもいましたが、利用者は減少の一途をたどり始めまして、貨物輸送が昭和59年に廃止、その後国鉄分割民営化直前であります昭和62年3月末には佐賀線自体も廃止されておりまして、その後はその回でもご紹介しましたようにサイクリングロードとなった所あれば道路化されている箇所も見られております。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、この廃線跡探訪の話題では実はドジってしまった所がありました。それがNO.2263におきまして旧南佐賀駅の所まで廃線跡探訪をご紹介しておりましたが、実は旧南佐賀駅の部分は編集の際につい消去しておりまして、旧駅跡の姿の掲載はありませんでした。そこで、今回4月6日にこちらへと出向きまして旧駅跡の現状を収める事ができておりましたので皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この旧南佐賀駅跡があります所は、現在は「佐賀環状自転車道(徐福サイクリングロード)」として旧諸冨駅の所から整備された区間内にあります。ここは先述のようにサイクリングロードとして整備されている区間でもありまして、画像にもあります案内図を見ますとお分かりいただけるのではないかと思います。
 
 (アップ)~さらに詳しく見たい方はクリックしてください
 
 
 所で、撮影日でもあります4月6日と言いますと、画像からもわかりますようにちょうど桜が満開となっておりまして、この「徐福サイクリングロード」沿いでも桜が咲き誇っておりました。まず旧南佐賀駅をご紹介します前に、旧諸冨~旧光法間の部分をご紹介させていただきますが、本当によく咲き誇っておりまして、まさに花見をするにはふさわしい所でもありました。
 
 (旧踏切跡の部分で撮影、瀬高方)
 
 (同、佐賀方)~画像2と同位置です
 
 また、この区間ではまっすぐしている区間でもありますので、その分桜の道を詳しく見る事ができております。実際にその下の画像が遠くから「徐福サイクリングロード」を収めていたものでありましたが、道沿いに詳しく見る事ができている事が見ていましてもお分かりいただけるのではないかと思います。
 
 (遠くから「徐福サイクリングロード」を収めています)
 
 
 そして、こちらの画像は旧光法駅であります。この旧光法駅周辺でも桜が咲き誇っておりまして、まさに春だなと言う印象さえも感じさせる所ではあります。
 
 その旧光法駅を出ますと、ここから本題となります旧南佐賀駅へと進む事にもなります。
 
 
 「桜の道」でもあります「徐福サイクリングロード」を進んだ所にありますのが、ここからご紹介します旧南佐賀駅であります。旧南佐賀駅は、昭和10年に旧佐賀線が全線開通しました際に設けられました駅でありました。
 
 現在旧南佐賀駅で見られます建物は、廃止後に建て替えられたものでありまして、残念ながら旧駅舎は見られなくなっております。この建物は、現在は旧駅構内に整備されました公園の公衆トイレとして使用されておりますが、このつくりからもここに駅が存在していた事を偲ばせる部分ともなっております。
 
 また、ホームは1面1線の片面ホームによる配置となっておりました。実際に、NO.2263でもご紹介しましたが、佐賀県側の行き違いが可能な駅は旧諸冨駅しかなく、他の駅(旧東佐賀・旧南佐賀・旧光法各駅)は片面ホームによります線路配置でもありました。それでも、開業当初から昭和50年代前半は貨物も扱っていたそうでもありまして、画像にはありませんが、その名残としてホームの裏側にレールも残されておりました。
 
 (瀬高方)
 
  (佐賀方)
 
 
 旧南佐賀駅の廃止末期の時刻表です。当時は上下各10本が運行されておりまして、うち1本であります7時25分発の列車が唐津線経由で西唐津駅へと運行されておりました。と言いますのも、運行は旧唐津運転区(現・唐津車両センター)が担っていたためでもありまして、昭和59年に廃止されました旧矢部線が存在しておりました頃には、こちらも担当でもありましたので、さらに羽犬塚・黒木方面へも運行されていた事もありました。
 
 (昭和60年、旧佐賀線時刻表)
 
 
 こちらの画像が、旧南佐賀駅に隣接します所に整備されました「南佐賀公園」と称します公園であります。ここは地元の憩いの場所となっている場所でもありますが、上の画像にもありますように旧南佐賀駅の駅舎に似せた公衆トイレが設けられている事を思いますとこの公園の存在も大きいのかなとも思う所ではあります。
 
 
 さて、この日旧南佐賀駅から佐賀駅方へと進みますと、満開の桜のトンネルも収める事ができておりました。この掲載時には、当然の事ながらもうお花見シーズンは終了しておりますのでこのような姿は見られなくなってしまいましたが、実際にこの日にはこういった姿が見られておりまして、まさに春だなあと言う感じがしてなりませんでした。
 
 (奥に旧南佐賀駅になります)
 
 (花びら部分アップ)
 
 
 そして、NO.2255でもご紹介しましたように、さらに旧東佐賀駅・佐賀駅へと続く事にもなります。本当に、旧佐賀線の廃線跡を利用しました「徐福サイクリングロード」も、ただのサイクリングロードではなく、このように桜も楽しむ事ができている訳でもありますので、まさに春の風物詩かなとも思う所ではないかとも思う所ではあります。
 
 
 今回私自身、ようやくミスした所のリベンジを果たす事ができた訳でもありましたが、ちょうど桜の咲く時期にリベンジできていたのは良かったと思っております。やはり、見ていて美しい所ではないかとも思いますのでなおさらかなとも思う所ではあります。
 
 
 けれども、今回はちょうど「新型コロナウイルス」の影響もありまして、旧南佐賀駅・及び南佐賀公園の人の姿は画像からもわかりますようにまばらではありました。本来ならばまだ多く花見に来られる所ではありましたが、そんな姿も少ないのも今のご時世を考えましても正直仕方がない所ではないかとも思う所ではあります。ご覧の皆様の中にも、今回花見を見送られた方も多くいらっしゃるのではないかと思いますが、これで味わっていただければと思いますし、また来年にはこちらの方に是非とも来訪までもしていただければとも思っております。
 
 (注)今回は「密」を避けた形で撮影を行っております。