番外 昭和バス令和元年度路線・高速新車&北部バイパス線も廃止、佐賀営業所管内廃止・移管路線まとめ | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 昨年秋から暮れにかけまして、昭和自動車(昭和バス)では、高速車両が3台、一般路線車両では8台の計11台が導入されておりまして、各地の営業所の管内におきまして今年に入った直後までに運行を開始しております。

 

 今回の新車では、高速車両に関しましては昨年に引き続きまして新規制(2TG-)となっておりまして、新規制車としましては伊万里支所に初めて導入されましたし、一般路線車両に関しましてはいすゞエルガミオ・日野レインボーにおきましてある装備を導入しておりましたので前回までと形式が違っております。

 

 また、日野ポンチョが4年ぶりにタクシー事業部福岡西部(←福岡昭和タクシー福岡西部)に導入されておりまして、4年前に導入されました車は黄色の「はまぼう号」塗装(現在は伊都営業所所属)でしたが、今回導入車は既存の路線塗装となっております。

 

 今回の導入車両の内訳は・・・

 

 【高速車両】

 いすゞガーラ 2台(唐津営業所)

 佐賀200か11-25

 佐賀200か11-26

 

 日野セレガ 1台(伊万里支所)

 佐賀200か11-24

 

 【一般路線車両】

 いすゞエルガミオ 3台(唐津営業所)

 佐賀200か11-36

 佐賀200か11-37

 佐賀200か11-38

 

 日野レインボー 2台(佐賀営業所)

 佐賀200か11-39

 佐賀200か11-40

 

 日野ポンチョ 3台(唐津営業所・タクシー事業部福岡西部)

 佐賀200か11-41

 福岡200か43-10

 福岡200か43-11

 

 

 さて、今回ここからは各新車の解説を前半行いまして、後半は前回番外に引き続きまして佐賀営業所の廃止・移管路線に関しましてさらに皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは新車の解説であります。まずは高速車両3台でありますが、上の表にもありますように日野セレガ・いすゞガーラが今回計3台導入されております。

 

 (いすゞガーラ、佐賀200か11-25、2TG-RU1ASDJ)~日野セレガの場合は形式は2TG-RU1ASDAとなります

 

 今回導入車両に関しましては、前回導入車に引き続きまして2TG-規制車となっているのが特徴であります。この新規制車では、非常ブレーキ(「EDSSEmergency Driving Stop System)」が装備されておりまして、公式側・非公式側の最前部の座席の所にも非常ブレーキボタンが装備されておりまして、それほど安全性にも優れた所も見られているようでもあります。尚、各地の高速路線バスで装備される姿が見られておりますコンセント・USBポートは今回導入車にも装備されておりません。

 

 

 次は、一般路線車両であります。今回導入車両は上の表にありますように8台も導入されておりまして、古参車両の置き換えに貢献しております。

 

 (いすゞエルガミオ、佐賀200か11-37(左)と佐賀200か11-38)

 

 (日野レインボー、佐賀200か11-39)〜画像15・16の運行シーンも

 

 今回の導入では、いすゞエルガミオが3台、日野レインボーが2台導入されておりまして、上の表にもありますようにいすゞエルガミオが唐津営業所、日野レインボーが佐賀営業所にそれぞれ導入されております。

 

 

 この導入は、平成30年に引き続きいすゞエルガミオ3台・日野レインボー2台の導入は変わりませんが、平成30年導入車の形式がいすゞエルガミオが2KG-LR290J3、日野レインボーが2KG-KR290J3でありましたが、今回導入車では非常ブレーキ(EDSS)が装備されるようになっておりますので、いすゞエルガミオが2KG-LR290J4、日野レインボーが2KG-KR290J4と形式が変更されております。

 

 また、リアランプもLEDのリアランプに変わっておりまして、EDSSボタンを押しますとホーンを鳴らしながらこのランプが点滅するようになっておりまして、こう言った装備が高速・貸切車両に次ぎまして一般路線車両にも装備されるに至っております。

 

 

 そして、日野ポンチョも3台導入されております。今回導入車は平成30年暮れに導入されました車(佐賀200か10-85)に次ぎまして形式は2DG-HX9JLCEとなっておりまして、前回導入車より5速MT車が廃止されておりますので、前回に引き続きまして5速AT車となっているのが特徴であります。また、表にもありますようにタクシー事業部福岡西部にも同塗装のポンチョが導入されておりまして、唐津営業所所属車(以下画像佐賀200か11-41)は唐津市内の循環バスに、タクシー事業部福岡西部所属車は前原~芥屋線などで運行されております。

 

 

 さて、これから先は前回に引き続きまして佐賀営業所の4月で残念ながら廃止となります1路線の姿を収めておりましたので皆様にご紹介してまいります。

 

 

 前回もご紹介しましたように、昭和バスでは神埼地区の路線から撤退する事になりまして、それによりまして画像の行先の姿も見られなくなります。それによりまして、画像の佐賀~神埼~背振(広滝)~三瀬間のうち、神埼~広滝~三瀬車庫間などが移管されるようですが、前回ご紹介しました三瀬車庫~三瀬宿間、片田江(佐賀市)~大町橋間廃止となる事が決まっております(但し、片田江~大町橋間は他社との並行区間のため他社の運行は残ります)。

 

 (三瀬車庫~神埼~佐賀間の路線バス、佐賀200か・・16、日産デKC-RM250GSN)

 

 

 以下におきまして、佐賀営業所管内の移管路線・廃止路線をまとめてみました。昨年2月の再編発表後、何度かの話し合いなどの末、地元のタクシー会社などへ移管する路線も決まりまして、それによりまして、佐賀市富士町の路線や佐賀市三瀬村の路線、スクールバスとして存在しております神埼市脊振町の路線も移管される事が決まっておりますが、残念ながら廃止される事になります路線には前回ご紹介しました2路線に加えまして、これからご紹介します路線も廃止される事が決まっております。

 

 【他社移管路線】

 小城~牛津駅前

 古湯温泉~北山(北山中原・麻那古・日池など)

 古湯温泉~杉山・葛の尾(市川)

 北山中原~県民の森入口・上合瀬

 

 神埼~広滝~三瀬車庫

 広滝~背振山麓・鳥羽院・倉谷(脊振町スクール・コミュニティバス)

 

 【タクシー事業部一部移管路線】~朝はバスも運行

 多久市役所・多久駅~武雄温泉駅~竹下町

 

 【廃止路線】

 片田江~大町橋(他社並行区間のため、他社の運行は残ります)

 三瀬車庫~三瀬宿

 小城~(北部バイパス)~佐賀(佐賀駅・辻の堂)

 

 (北山~古湯~佐賀間路線、佐賀22き・755、いすゞKC-LR333J)

 

 (同、佐賀200か・108、日産デKK-RM252GAN)

 

 

 そして、今回廃止される事が決まりましたのが、小城~北部バイパス~佐賀間の路線(「北部バイパス線」)でありまして、小城~佐賀間を結びます3つあります系統のうちの1系統でありまして、やはり利用者減によりまして廃止される事が決まりました。

 

 小城~佐賀間の系統と言いますと、最も知られておりますのが佐賀幹線と呼ばれます唐津~多久~小城~佐賀間の系統でありますが、佐賀幹線・北部バイパス線以外に存在しますのが以下画像にあります「中極線」と呼ばれます系統でありまして、小城~中極~尼寺~佐賀間を結ぶ系統でありまして、途中には佐賀駅バスセンター~イオンモール佐賀大和~佐賀営業所間を結びます系統とも並行して運行されている系統であります。

 

 この路線には、途中小城市内の病院を経由する系統も存在しておりまして、大和方面からその病院へ向かう方も利用されているそうであります。したがって、利用者も比較的多い路線でもあります。

 

 

 それと対照的なのが北部バイパス線でありまして、距離的には他の2系統よりも最も距離が短く、運行本数は朝佐賀行き・夕小城行きのわずか1往復しか存在していない事もありまして、近年の1便当たりの利用者は1日平均7・8人程度と少なく、そう言った事から最終的に廃止やむなしと言う判断へと至ってしまったようであります。

 

 (佐賀200か・182、日産デKK-RM252GAN)

 

 

 この北部バイパス線の平成3年当時の時刻表です。当時は北部バイパス沿いにあります卸センターへの系統も存在しておりまして、卸センターへ通勤される方も利用されていたようでした。また、本数も小城~佐賀間で平日5往復・日祝日4往復は運行されておりましたが、その後1往復まで減便した事はそれだけ利用者が減ってしまっている事を伺わせる所でもあります。

 

 

 さて、今回私は1往復存在しますこの系統のうち、佐賀県庁に近い所にあります辻の堂行き(佐賀200か・106、日野KK-RJ1JJHK)の姿を収めておりました。やはり、朝にも関わらず佐賀駅バスセンター到着時の乗客もわずか数名程度しかおらず、この北部バイパス線の利用者が少ない事が車内からも伺わせておりました。

 

 

 北部バイパス線廃止の話題を報じておりました地元新聞によりますと、小城市内から佐賀市の学校へ通われます学生さん1名が「代わりの交通手段がない」事から、その学生さんが卒業されます今年3月までの運行継続を昭和バスに要請していたそうでありまして、その結果卒業されますと廃止へと至る事になるようであります。本当に、その学生さんのように通学されるために必要な存在な方もいらっしゃるだけに、それがなくなるのも残念かなとも思う所ではあります。

 

 

 今回の昭和バスの話題では、前半に新車導入の話題、後半に佐賀営業所管内の廃止・移管路線の話題をまとめてご紹介しましたが、今後撤退によりまして古参車両を中心に台数が減る事になるようであります。こう言った流れは減車台数は少ないとは言えども過去の福岡地区の再編を思い出す所ではありますし、前半ご紹介しました新車も導入が続けられている訳でもありますので、より低床車の割合も増える事にもなるようではあるようであります。とにかく、今回再編の内容も決まりましたので、今後3月までに対象路線に関しましてはその姿を収めていきたいとも思っております。