NO.1857 北部九州 「SUGOCA大回り」第7弾!今回は佐賀駅からの大回り(前編、佐賀→鳥 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 当ブログでは、これまでJR九州のICカード「SUGOCA」を利用しました「SUGOCA大回り」を敢行してまいりまして、ご覧の皆様にこの「大回り」を楽しめる事を皆様にご紹介してまいりました。

 「SUGOCA大回り」は、通常の乗車券を使います「大回り」のように近郊区間を利用するだけではなく、今からご紹介しますような形で使用する事ができるようになっておりまして、その範囲も数百キロに及ぶ範囲で使用する事ができるようになっております。


 これからご紹介しますのが、これまでもご紹介しました説明書きでありますが、その「SUGOCA大回り」にご理解なさっていない方もご理解いただければ幸いであります。

 JR九州のICカード「SUGOCA」は、平成24年12月よりこれまでの福岡都市圏に加えまして、大分地区・熊本地区・長崎地区・鹿児島地区にも範囲を広げております。

 それによりまして「SUGOCA」のエリア内ならばカード1枚で利用する事が可能になりまして、それによりまして福岡都市圏・大分地区・熊本地区を「北部九州エリア」として構成する事でカード利用者には特例も与えられておりまして、乗車区間の運賃を計算する際に、「運賃計算の特例に使用する路線」を経由して計算した方が最も安くなる場合、実際には異なる経路で乗車する場合でもこれらの線区を経由したものとして運賃を計算するというものでありまして、いわゆる最短経路で利用する事が可能になっております。

 つまり、熊本駅から大分駅間で利用する際には、通常は豊肥線を経由した方が運賃は当然の事ながら安い訳ですが、例え鹿児島線・日豊線を経由しましても豊肥線経由の運賃であります3240円で利用する事が可能になっておりまして、鹿児島線・日豊線経由であるならば5720円ですので、2480円も安く行く事も可能になっております(以下図参照)。この場合も、豊肥線の「SUGOCA」エリアが熊本~肥後大津間及び中判田~大分間で使用が可能な訳ですが、通常使用が不可能であります、肥後大津~中判田間も、下車しない限り利用する事が可能になっております。

 【図】
 熊本~(豊肥線経由)~大分 通常運賃3240円
 熊本~(鹿児島線・日豊線経由)~大分 通常運賃5720円
 熊本~(「SUGOCA」利用)~大分 最短経路運賃(豊肥線経由を適用)3240円

 その結果、さらに範囲が広い久大・豊肥線などを利用しての「大回り」も可能になっておりまして、一度「SUGOCA」などのICカードを通しますと、これら路線を経由した数百キロに及ぶ「大回り」も可能になっておりまして、下車しない限りその駅間の最安運賃での利用が可能になっております。

 また、他の交通系ICカード「nimoca」・「はやかけん」・「Suica」・「ICOCA」などの「SUGOCA」と相互利用しているカードも利用可能となっております。

 さて、これまで当ブログでご紹介しました「SUGOCA大回り」は・・・

 第1弾 竹下(福岡市)→久留米→日田→由布院→大分→博多 NO.1316より4回

 第2弾 滝尾(大分市)→豊後竹田→(代行バス)→宮地→肥後大津→熊本→大野下→(代行タクシー)→大牟田→博多→大分 NO.1343より4回

 第3弾 竹下→熊本→肥後大津→宮地→豊後竹田→三重町→大分→博多 NO.1411より6回

 第4弾 竹下→二日市→(特急「ゆふいんの森」)→由布院→大分→博多 NO.1580より4回

 第5弾 南福岡→久留米→日田→大分→博多 NO.1711より4回(大回りとしては2回)

 第6弾 竹下→久留米→日田→由布院→庄内→大分→博多 NO.1805より5回

とご紹介しておりましたが、この「大回り」区間には「SUGOCA」エリアに相当していない区間が存在しております。けれども、上の表の説明書きを見ますとそれら区間も利用する事ができる事がお分かりいただけるのではないかと思います。


 さて、今回皆様にご紹介しますのは、スタート駅が福岡・大分地区ではなく、なぜか以下画像にあります佐賀県佐賀市の佐賀駅からのスタートでありまして、そこから後述の表にもありますように、久大線・日豊線を経由しまして博多駅へ至る「大回り」となっております。
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 と言いますのも、私自身この「SUGOCA大回り」の前日に佐賀市で会合がありまして、ここで宿泊しておりました。そのため、翌日は佐賀駅から博多駅に戻る事になっておりましたが、真っすぐ戻るのもと思っておりましたし、当ブログでも番外でもご紹介しましたように大分車両センターのキハ125形気動車の方向幕変更などの動きも見られておりましたので、今回の「SUGOCA大回り」を敢行する事にしたのでありました。


 今回の「SUGOCA大回り」行程であります。今回は普通列車をメインの行程となっておりますが、最後は中津駅より特急に乗車しまして博多駅へ戻る行程でありました。

 佐賀11:45→(2930M)→新鳥栖12:12~12:43→(2850M)→鳥栖12:47~12:54→(4239M)→久留米13:00~13:07→(1851D)→由布院15:23~16:06→(4855D)→大分17:01~17:34→(4650M)→亀川17:55~18:14→(4652M)→中津19:25~19:34→(5020M「にちりんシーガイア20号」)→博多20:57


 さて、ここから佐賀→博多間の「SUGOCA大回り」のスタートであります。まずは佐賀駅より817系電車の2930Mに乗車しまして新鳥栖駅へ向かいます。画像はみやき町の中原駅でありますが、この列車は中原駅で数分停車しておりまして、この間に後発の783系電車「みどり12号」が中原駅を通過して行きます。
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 (783系電車「みどり12号」)
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 中原駅を発車しまして、7分ほどで新鳥栖駅に到着しますが、この新鳥栖駅に一旦下車の理由が、番外でもご紹介しました、画像の885系電車「キスマイ ☆ エクスプレス2(「かもめ21号」)」を収めるためでありました。本当に、「キスマイ」こと「Kis-My-Ft2」のメンバーが描かれている姿はかっこよくていいのではないかとも思いますね。
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 新鳥栖駅から2850Mに乗車しまして、隣の鳥栖駅へ向かいます。ちなみに2850Mと言いますと、415系電車で運行しております列車でありますが、この列車において去る2月20日に佐賀~伊賀屋間で事故が発生した事が記憶に新しいのではないかと思います。

 
 こうして、わずか4分で鳥栖駅に到着、この後は4239Mに乗車しまして久留米駅へ向かいます。ちょうどこの鳥栖駅ではキハ220系気動車が留置している姿が見られておりましたが、1500番台とスタイルが異なる200番台とは、塗装は同じではあれども見た目が若干違う事がわかるのではないかと思います。

 (4239M)
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 (キハ220形(前から)1500番台+200番台)
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 4239M荒尾行き快速列車の乗車時間はわずか6分間でありますが、その間でも様々な姿を見る事ができております。ちょうどこの時は大牟田駅からの1152レの姿も収める事ができましたが、この日は「黄タンコ」1両のみ、正直寂しい姿がこの日は見られておりまして、日に日に違う編成の姿でも特に寂しい姿がこの日は見られていた事にもなりました。
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 そして、筑後川を渡ります。この橋を抜けますと福岡県に入りまして久留米市の久留米駅に近くなりますが、私自身も何度も利用しておりますこの橋で久留米に近くなる事を何回実感した事かと思ってならない所でもありますけどね。
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 4239Mは久留米駅に到着、この後はキハ125形気動車で運行します、由布院行きの1851Dに乗り換えまして、久大線を東へと向かう事になります。ちなみに、キハ125-10&-19とも方向幕の変更がなされておりまして、緑の「由布院」の姿が見られる事がお分かりいただけるのではないかとも思います。

 (キハ125-19)~この日の1851D→4855Dの先頭
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 (キハ125-10)
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 この1851D(→4855D)は、前回の「SUGOCA大回り」時にも日田→由布院(→庄内)間で利用させていただきましたが、ちょうどこの列車は手頃な列車であると言えるのかもしれません。と言いますのも、久留米駅から乗り換えなしで行ける唯一の列車である事、そして豊後森駅からは本数が少なくなりますので、時間的にも手頃な列車と言われてもおかしくない列車でもあります。


 1851Dは、途中筑後草野駅・隣の田主丸駅と行き合い列車待ち合わせのため停車します。筑後草野駅ではキハ72系気動車「ゆふいんの森2号」と、
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 河童の形の駅舎が特徴であります田主丸駅ではキハ125形気動車運行の1852Dそれぞれと行き合う事になります。尚、これら駅はいずれも久留米市内(合併によります)の駅でもあります。
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 1851Dは、さらに進みまして大分県へと入りまして、日田市の日田駅において運転士が交代しましてさらに東へと進んでまいります。今度は同じく日田市の駅であります天ヶ瀬駅においてキハ125形気動車で運行の1858Dと行き合うために停車しておりました。

 (1858D)
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 ちなみに、天ヶ瀬駅と言いますと「駅前温泉」と呼ばれます混浴の温泉浴場がありますが、この時下車された方がその温泉へと向かって行きました。本当に、駅に近いのがいいのではないかとも思いますが、その方も早く温泉に浸かりたかったのでしょうかね?
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 天ヶ瀬駅から約50分、1851Dの終点であります由布院駅へやってまいりました。この日の由布岳は頂上部分にうっすらと雪化粧している姿が見られておりまして、雪が降っていた事がわかるのではないかと思います。本当に、この由布岳も由布院のシンボルでもありますので、詳しく見られたのが良かったと思います。

 (由布院駅駅板)
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 (由布院駅より由布岳を望む)
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 1851Dは、番外でもご紹介しておりましたように南由布駅へ向けて回送して行きました。尚、この列車は由布院駅に戻りまして4855Dとして大分駅へとさらに向かう事になりますが、それに関しましては次回後編においてご紹介してまいります。
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 由布院駅では、この間様々な姿を見る事ができます。この日は特に「ななつ星 in 九州」の運行日でしたので、後述のようにDF200形(-7000)機関車を先頭に、77系客車の姿が見られておりましたり、以下画像のようにキハ71系気動車の「ゆふいんの森4号」の姿も収める事ができました。
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 (構内踏切上から撮影しています)
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 こちらは「ななつ星 in 九州」の編成でありますが、さすがに先頭のDF200-7000を見る事・収める事はできませんが、後部の展望部の1号車の姿は見る事ができます。
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 ちょうどこの時には、「ミニクルーズ」運行のためその1号車の後ろにDE10形機関車が連結される所でありました。この日は、画像のように金ナンバー・金手すりの1209号機が連結されておりましたが、やはりそう言った仕様でありましたら1ランク上がったような印象さえも感じさせられます。
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 こうして、連結が行われます。このシーンに関しましては当ブログでもNO.1807でもご紹介しましたように、由布院駅の跨線橋から撮影しました姿をご紹介しておりましたが、今回は1番ホーム上から撮影を行いました。本当に、この連結シーンを見ましても、職員の方のテキパキとした姿がこの日も見られていたのが印象的でもありましたけどね。
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 今回のスタートは、佐賀駅からのスタートと、従来とは違ったスタートとなりましたが、この日も様々な姿を見られてよかったとは思います。確かに終着が博多駅になりますので運賃は1110円+特急券となる訳ではありますが、次回後編では、さらに大分駅へ向かいましてそして終着駅の博多駅への話題をご紹介しますので、この1110円でも楽しめられる姿を引き続きご覧になっていただければと思います。
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