【PART1傑作選】 西肥バスの元西鉄グループ中型路線車(平成21年掲載) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 西肥自動車(西肥バス)には、元西鉄グループの中型路線車が伊万里営業所に2台(N826・N827)所属しております。

 西肥バスには、平成11年から平成13年にかけまして、西鉄グループから中古の中型路線車を購入しておりまして、その伊万里の2台を含めまして4台が購入されております。

 この2台は、N826が平成2年式、N827が平成3年式でありまして、形式も日産ディーゼルN826がU-JM210GTN、N827がU-JM210GSNという形式を名乗っております。


 まずN826は、新製は西鉄バスの千代営業所でありまして、福岡市内の路線で使用されておりました。その後、グループ会社の二豊交通(のちの西鉄バス二豊→その後会社解散)に移籍、大分県中津市を起点に、ローカル路線に使用されておりました。しかし、平成13年に後述のN827とともに西肥自動車に譲渡、譲渡後は伊万里営業所に所属の上、伊万里営業所管内の学校スクールバスとして使用されておりましたが、そのスクールバス廃止後も管内の路線バス・及びコミュニティバスの予備などとして使用されております。
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 一方、N827は同じく平成2年式でありますが、N826と違いますのがドアが2枚折戸である事が特徴であります。この車の場合は、新製から二豊交通所有車として使用されておりましたので、そういった所から2枚折戸と言う形になっております。
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 尚、二豊交通時代は西鉄の旧貸切色であります「ルーセント色」を採用しておりました。尚、西肥バスでの譲渡後の用途は、N826と同様、伊万里営業所所属として伊万里営業所管内の学校スクールバスとして使用されておりましたが、スクールバス廃止後も管内の路線バス・及びコミュニティバスの予備などで使用されております。


 この2台は、画像のように今年に入りLED化されました(画像はN826の場合)。一時は方向幕が取られた状態もあったため、どうなるのかと思っていましたが、LED化される事になったのはよかったと思います。正直、西鉄グループ内でもこのタイプがLED化されている車が存在している事から、まさかここに来てLED化されるとは思わなかったでしょうか。

 (側面)
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 (後面)
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 ちなみに、N826の場合は、西鉄の幕式時代の伝統でありました行先小窓が残されております。私も、西鉄バスに乗車した際には幕式の頃には行先をここで見ていた事があっただけに、これを見ますと幕式時代を思い出します。
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 この2台にとっては、西肥バスに譲渡されててよかったと思いますね。もうすでに同年式の車のほとんどが廃車されてますのでなおさらでしょうか。とにかく、LED化もされてますので、更なる活躍を期待したいものです。


 画像は許可を受けて撮影しております。



 【現況】
 その後、このN826・N827の2台は今年平成28年まで残されておりましたが、佐世保地区から新たな車の転属によりまして、残念ながら廃車となりました。画像が先日撮影しました2台でありますが、同じく運用を離脱しましたN773(日産デP-RM81G)とともに伊万里営業所内において留置されておりました(こちらの画像は敷地外より撮影しております)。
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 平成21年、番外より引用