NO.1711 「或る列車」を求めての北部九州「SUGOCA大回り」第5弾!(前編・南福岡→日田 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 今年の8月、JR九州の新たな「D&S(デザイン&ストーリー)列車」であります、キハ40系を改造しました「或る列車」が運行を開始しまして、久大線の大分~日田間において運行を始めました。

 この「或る列車」に関しましては、当ブログでも番外においてご紹介しておりましたが、キハ40系(キハ47形)からの改造車とは思えないほど大変豪華に仕上がっておりまして、本当にベース車両を思いますと信じられないくらいになっているのがこの「或る列車」であります(上の画像はスーパーひのくにさん画像提供です)。

 今回、私もその「或る列車」を求めて大分県日田市へと向かう事にしましたが、毎年この時期において「SUGOCA大回り」による乗り鉄旅を行っていた事もありまして、この「或る列車」を求めて「SUGOCA大回り」を決行してまいりました。今回は「SUGOCA大回り」に関しましては前編・後編と言う形で、収める事ができました「或る列車」に関しましても前編・後編と言う形で皆様にご紹介してまいります。

 さて、「SUGOCA大回り」はタイトルにもありますように第5弾にあたります。これまでの「SUGOCA大回り」は・・・

 第1弾 竹下(福岡市)→久留米→日田→由布院→大分→博多 NO.1316より4回
 第2弾 滝尾(大分市)→豊後竹田→(代行バス)→宮地→肥後大津→熊本→大野下→(代行タクシー)→大牟田→博多→大分 NO.1343より4回
 第3弾 竹下→熊本→肥後大津→宮地→豊後竹田→三重町→大分→博多 NO.1411より6回
 第4弾 竹下→二日市→(特急「ゆふいんの森」)→由布院→大分→博多 NO.1580より4回

と、これまでもご紹介しておりました。

 しかし、これは後編において詳しくご紹介しますが、駅員さんにもまだ理解されていない方がいらっしゃるようでありまして、こればかりは本当に残念な所でありました。確かにこの「大回り」自体は鉄道ファンが好む技でもありますので、ご覧の方でも存じていない方はいらっしゃるのではないかとは思います。しかし、駅員さんに関しましては、この「大回り」自体も合法的な行為でもありますので、存じていただければと思う所ではあります。

 では、存じていない方のためにこちらをご覧いただきたいと思います。これは第1弾より掲載しておりますが、存じておられる方も改めてご覧いただければと思います(一部修正済)。

 JR九州のICカード「SUGOCA」は、24年12月よりこれまでの福岡都市圏に加えまして、大分地区・熊本地区・長崎地区・鹿児島地区にも範囲を広げております。

 それによりまして「SUGOCA」のエリア内ならばカード1枚で利用する事が可能になりまして、それによりまして今回の「SUGOCA」エリア拡大により、福岡都市圏・大分地区・熊本地区を北部九州エリアとして構成する事でカード利用者には特例も与えられておりまして、乗車区間の運賃を計算する際に、「運賃計算の特例に使用する路線」を経由して計算した方が最も安くなる場合、実際には異なる経路で乗車する場合でもこれらの線区を経由したものとして運賃を計算するというものでありまして、いわゆる最短経路で利用する事が可能になっております。

 つまり、熊本から大分間で利用する際には、通常は豊肥線を経由した方が運賃は当然の事ながら安い訳ですが、例え鹿児島線・日豊線を経由しましても豊肥線経由の運賃であります3240円で利用する事が可能になっておりまして、鹿児島線・日豊線経由であるならば5720円ですので、2480円も安く行く事も可能になっております(以下図参照)。この場合も、豊肥線の「SUGOCA」エリアが熊本~肥後大津間及び中判田~大分間で使用が可能な訳ですが、通常使用が不可能であります、肥後大津~中判田間も、下車しない限り利用する事が可能になっております。

 【図】
 熊本~(豊肥線経由)~大分 通常運賃3240円
 熊本~(鹿児島線・日豊線経由)~大分 通常運賃5720円
 熊本~(「SUGOCA」利用)~大分 最短経路運賃(豊肥線経由を適用)3240円

 その結果、さらに範囲が広い久大・豊肥線などを利用しての「大回り」も可能になっておりまして、一度「SUGOCA」などのICカードを通しますと、これら路線を経由した数百キロに及ぶ「大回り」も可能になっておりまして、下車しない限りその駅間の最安運賃での利用が可能になっております。

 また、他の交通系ICカード「nimoca」・「はやかけん」・「Suica」・「ICOCA」などの「SUGOCA」と相互利用しているカードも利用可能です。

 さて、今回第5弾では、タイトルにもありますように「或る列車」を求めて「大回り」を敢行しましたが、私自身も予定がありましたため、大分→博多間は特急「ソニック」を利用しました。以下が今回利用しました行程、[ ]の部分が今回掲載の部分であります。

 [南福岡→(快速4227M)→久留米→(1841D)→日田]→(1845D)→大分→(3042M「ソニック42号」)→博多

 今回スタート駅の南福岡駅であります。これまで第1弾・第3弾・第4弾は竹下駅からのスタートでありましたが、今回は快速列車を利用しまして久留米駅へと向かいますので、そういった意味から快速停車駅でもあります南福岡駅からのスタートとなったものでありました。
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 4227Mが南福岡駅2番ホームに到着しました。と言いますのも、この列車はこの後1番ホームにその下の画像にあります「みどり・ハウステンボス5号」を通過待ち合わせするために2番ホームに停車したものでありましたが、その列車が通過後に今回のスタートを切る事になったのでありました。
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 (783系「みどり・ハウステンボス5号」通過)
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 4227M列車は、大野城・二日市・原田・基山・鳥栖各駅を経まして、30分ほどで久留米駅に到着しまして、鹿児島線とはしばしお別れになります。

 久留米駅からは久大線に入ります。今回は上の表にもありますように1841Dに乗車しまして、今回目的の「或る列車」の終着駅であります日田駅へと向かいます。そんな1841Dの使用車両は大分車両センター所属のキハ200系気動車2両でありましたが、4227Mからの乗り換え客を中心に座席はほぼすべてが埋まった形で久留米駅を発車する事になりました。
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 この大分車両センター所属のキハ200系では、画像のようにレシップ製の液晶運賃表に交換されておりました。最近はこの液晶運賃表の交換が各地で進んでいるとも言われておりまして、デジタル式の運賃表も近く姿を消すことになるのでは?と思う所であります。
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 さて、1841Dは久留米駅を発ちまして、単線の久大線に入ってまいります。久留米駅を発車しまして約20分近く進みますと、画像のように「耳納連山」の姿が見られるようになります。この日は雲があったものの天気が良かった事もありまして、詳しく姿も見る事ができておりました。
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 列車はうきは市の筑後吉井駅に到着です。1841Dはこの駅で行き合いがある事もありまして12分も停車します。やはり停車時間が長くなってしまうのは仕方がない所ではありますが、これも単線ならではでありますし、かつローカル感が出ていると言ってもいい所ではないかとも思う所でしょうか。
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 この列車は、由布院駅からの1846Dとの行き合いを待っておりましたが、その1846Dは画像のようにキハ220形1両編成による運行でありました。この路線も、「久大本線」と称してはいる訳ですが、「本線」と言われるには寂しい編成かなと思う所でもあります。
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 (筑後吉井駅入線)
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 所で、筑後吉井駅において先述の液晶運賃表の姿を見ますと、通常の番号であります1番~9番までが運賃表示をしておりましたが、それとともに48・49番でも運賃表示が出してありました。この運賃表に出してあります駅は、おそらく48番1290円が博多駅、49番1110円が二日市駅ではないかと思われます。

 (画像が乱れております、ご了承下さい)
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 (48番1290円・49番1110円)
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 こうして、久留米駅から1時間15分ほどで、今回目的地の大分県日田市の日田駅に到着しました。この日田駅と言いますと、8月番外でもご紹介しましたように駅舎自体がリニューアルされておりまして、新しい姿も見られている駅でもあります(次回詳しくご紹介します)。但し、大回りの途中ゆえ改札を抜けられない事から、今回駅舎の姿が見れれないのは残念でしたがね。
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 (今回乗車列車、4番ユニット全体)
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 この日田駅では、これまでもご紹介しておりますように、様々な車両の姿を見る事ができます。まずはキハ40系(キハ147形)でありますが、この車は日田彦山線などで活躍している車両でもある訳ですが、今年そのキハ40系をベースにした「或る列車」が誕生しているだけに、このような形から豪華列車へ進化すると言うのは、まさにJR九州らしい所でもありましょうか。
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 こちらはキハ125形でありますが、画像のキハ125形は0番台であります。キハ125形と言いますと、番外でもご紹介しましたが、新たな番台としまして100番台が誕生しておりますが、今回「大回り」時には残念ながら1両も見る事がありませんでした。
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 このキハ125-16、そして上の画像及び以下画像では後方の車両にあたりますキハ125-24はこの後久留米行きとして運行されますが、日田駅での撮影時には上の画像の留置線から以下画像のように2番ホームに転線しまして、1852Dとして久留米駅へと向かう事になります。
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 この前には、キハ71系の「ゆふいんの森3号」が日田駅に停車、さらにこの後大分・別府方面へ向けて発車して行きました。この時は、発車前に多くの団体客の姿がありまして、この列車で由布院か大分か別府方面へ向けて利用されていたのではないかとも思われました。
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 (日田駅発車)
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 今回は、「SUGOCA大回り」前編としまして、南福岡→日田間をご紹介しましたが、これはこれまでからも言える話ではありますが、改札を出ずにひたすら移動のみであるとは言えども、乗り換えによって時間がある場合にはこのような「撮り鉄」もできるのもいいのでははないかとも思う所であります。次回・次々回ではついに目的でありました画像の「或る列車」の姿をご紹介しますが、ご覧になっていない方も感触さえも味わっていただければとも思いますね。
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