番外 休止予定の西肥バス「さいかい号」専用車両、過去の自身撮影画像から・・・ | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 当ブログでも8月番外にてご紹介しておりましたように、9月30日の運行を持って、西肥自動車(西肥バス)・九州産交バス運行の高速路線バス「さいかい号」が残念ながら運行を休止します。

 この高速路線バス「さいかい号」も、昨今は燃料費の高騰・利用者減が大きな要因とも言われておりまして、そういった事から今回の休止につながってしまっております。

 それでも、先日番外でもご紹介しましたように、多客期にはほぼ満席で運行される事もあったなど、普段に関しましてはわかりませんが、多客期には多くの利用者もいらっしゃっていただけに、この路線の休止に関しましては正直私もいまだに信じられないほどであります。

 さて今回は、これまで私自身が撮影しておりました、現在・過去の専用車両を皆様にはご紹介したいと思います。

 「さいかい号」に使用されていた車両は、いずれも他路線からの転用車が使用されておりまして、福岡~佐世保線「させぼ号」、廃止されました北九州~佐世保線「九十九島号」や名古屋・大阪~佐世保線「コーラルエクスプレス」から転用されていた車がそれぞれ使用されておりました。

 特に、現在は名古屋・大阪の夜行路線がそれぞれ廃止された事もありまして、以下画像の夜行専用車であった車が転用されておりまして、年式的に新しい事もありまして売却も考えられていたのではないかと思いますが、これら3台は西肥バスに残りまして、現在までこのように運行されておりました。

 (F551・三菱BKG-MS96JP)~元大阪線用
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 (F534・三菱PJ-MS86JP)~元大阪・名古屋線用
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 (F518・三菱KL-MS86MP)~元大阪・名古屋線用
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 次にこの2台は、F483が平成8年式、F485が平成9年式でありまして、いずれも新製配置は旧大野営業所(→北部営業所)で「させぼ号」・「九十九島号」専用車として運行されておりました。その後、東部営業所に転属しまして「さいかい号」に転用されまして現在に至っております。尚、この2台は夜行の続行でも使用されていた事もありまして、大阪・名古屋までも足を運ぶ事さえもありました(NO.1065他参照)。

 (F483・三菱KC-MS829P)
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 (F485・形式同)
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 現在籍を置いておりますのは以上5台でありまして、以降画像の車はいずれも廃車となっております。まずは関西空港交通からの移籍車でありました2台であります。

 この2台は、平成10年に関西空港交通から移籍していた車でありまして、旧大野営業所(→北部営業所)に所属の上、いずれも「させぼ号」で使用されていた車であります。その後、既存車の運用離脱に伴いまして東部営業所に転属の上、N817・N818とも「さいかい号」に転用され運行されておりましたが、N817が平成21年に、N818が平成24年にそれぞれ廃車となっておりまして、元関西空港交通からの移籍車の姿はこの西肥バスからは見られなくなってしまいました。

 (N817・日産デU-RA520RBL)
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 (N818・形式同)
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 この2台は、関西空港交通ではリムジンとして使用されていたようですが、それでも偏心3列シート・後部トイレ付と言うのがよかったようであります。また、N817では床下トランクを改装しました仮眠室もよかったのですが、廃車となり過去の姿となったのは残念な所でしょうか。

 次は、西日本車体(西工)S型であります。今回ご紹介しますのは私が撮影時までに残存しておりました、H170及びH183でありますが、それ以外にもP-規制車が複数台存在しておりまして、いずれも「させぼ号」や平戸~唐津~福岡線「快速特急」などで使用されていた車でありました。

 (H170・日野U-RU2FTAB)
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 (H183・形式同)
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 今回ご紹介しておりますU-規制2台も、「させぼ号」や「九十九島号」で使用されていた車でありましたが、平成24年に最後に残っておりましたH183が廃車となった事で「ハイウェイエクスプレス塗装」の西工S型は全廃となってしまったのでありました。

 そして、同じく西工架装のC-Iボディであります。これらは新製時は「九十九島号」で運行されておりまして、その後「さいかい号」に転用されておりましたが、考えてみましても、廃車となりました2台も平成8年・9年と先述の三菱エアロバスF483・F485とそれぞれ同年代ではある訳でありますが、いずれも平成21年までに廃車となっておりまして、これら車はいずれもKC-規制車である事から、先述のU-規制車よりも短命となってしまっておりました。

 (N810・日産デKC-RA531RBN)
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 (N812・形式同)
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 これら2台の早々廃車の理由はわかりませんが、三菱エアロバスよりも早く廃車となってしまった事が残念でならない所でもあったでしょうか。やはり、いずれも12年で廃車となっている事もありまして、20年以上を多く所有する西肥バスから考えましても短命すぎるのではと思ってならない所でしょうか。

 今回は、既存車及び過去の専用車の画像をご紹介しましたが、いずれも転用車によって運行されていた事がお分かりいただけたのではないかと思います。本当に、様々な車がこのように運行されていた事もわかりますが、現在残っております既存車に関しましても、今後どうなるのかが気になる所でもあります。できれば、何らかの形で残してくれれば一番じゃあるのですがね。

 また、私も運行最終日までに「さいかい号」に乗車したかったのですが、私自身の予定もありまして「さいかい号」の乗車はできないようであります。ご覧の皆様でとにかく乗車する機会があります方はぜひとも乗車してみてはいかがかとも思います。
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 9月14日、ご覧の方からのご指摘により文章修正