NO.1561 長崎県営バス「空港リムジン」タイプ車ラインナップ! | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 長崎市内から、大村市の長崎空港までにはリムジンバスが運行されておりまして、長崎市内から長崎空港利用者の方々のために多くの本数が運行されております。

 実際に、多く運行されているのが長崎出島道路経由でありまして、共同運行の長崎自動車(長崎バス)とともに多くの本数が運行されておりますし、浦上・昭和町経由、住吉・昭和町経由の各系統も存在しておりまして、その分多くの台数の車両が専用車として在籍しております。

 また、それに加えまして「空港リムジン」専用車によります長崎~諫早・大村間の高速シャトルバス、さらには上の画像のように同タイプの車両が使用されております長崎~佐世保線などがありまして、まとめますと同タイプの車両は以下の路線で見る事ができるようになっております。
 【「空港リムジン」タイプ車運行区間】
 長崎市内~長崎空港(「空港リムジン」)
 長崎~諫早・大村(「高速シャトル」)
 長崎~佐世保線
 (この他、長崎駅~立神間、長崎~諫早間などの路線バスにも使用)
 これら車両は、公式側前方に荷物置場が設けられているのが特徴でもありまして、「空港リムジン」を退いた車両にも一部その名残が残されている車も存在しております。やはり、大きなスーツケースをお持ちの方も多いでしょうし、スタンダードデッカーに関しましては床下のトランク容量が高くはありませんので、その分車内に荷物置場が存在しているのもわからなくはないでしょうか。

 では、現存している中での「空港リムジン」タイプ車をご紹介してまいります。

 画像は、角目一灯の三菱エアロバススタンダードデッカーであります。このタイプは、昭和60年代より導入されておりましたが、すでに初期のタイプは全廃、現在残っておりますP-・U-規制の画像の角目一灯タイプも、すでに「空港リムジン」からは降りておりまして、その後長崎~佐世保線に使用されている車もありましたが、現在はP-規制車は主にスクール運用、U-規制車も長崎県央バスに移籍した車もあるなど変化が生じております。

 (平成22年撮影、4E23・U-MS716S)~現在は長崎県央バスに移籍
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 平成5年になりますと、エアロバスのスタイルが変わりまして、画像のタイプが導入されております。このタイプは後述のように今後平成10年まで導入されてまいりますが、エアロバススタンダードデッカーのタイプの車も「空港リムジン」や以下画像のように長崎~佐世保線など、長崎県内南北でその姿が見られるようになっている事も伺うのではないかとも思う所でもあります。

 (平成24年撮影、6E21・U-MS815S)
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 上の画像のタイプは、平成5年・6年式で存在しておりますが、KC-規制のタイプは平成9年・10年式で存在しております。現在長崎県営バスの「空港リムジン」タイプのスタンダードデッカーも、全車「空港リムジン」で使用されているのはKC-規制のみでありますが、加えまして先述のように高速シャトルバスでも間合いで使用されております。

 (0E20・KC-MS815S)
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 (9E18・形式同)~高速シャトルバス運行時
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 その後導入されますのは、平成18・19年に導入されましたPJ-規制の三菱エアロバスでありますが、その前に移籍・転用されました三菱エアロバスハイデッカーをご紹介してまいります。まずはU-規制の三菱エアロバスでありますが、平成24年に貸切から4台が転用されておりまして、「空港リムジン」・高速シャトルバス・長崎~佐世保線に転用されております。

 (7E13・U-MS826P)~高速シャトルバス運行時
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 (7E15・形式同)~長崎~佐世保線運行時
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 これらは前後に行先表示機、側面にサボ受け、そしてワンマン機器が取り付けられておりますし、荷物置場も設けられております。それにしても、17年も経過してのこの転用には私も驚きましたが、ハイデッカーである分スタンダードデッカーよりは重宝できていると言ってもいいのではないでしょうか。

 さらに、この平成24年には移籍車によります三菱エアロバスも転用されておりまして、平成23年に貸切として導入されていた車が路線化されました。この車は、いずれも日の丸自動車興業からの移籍車でありますが、特徴であります1番窓の固定窓がその名残を見せております。

 (3E51・KL-MS86MP)
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 (4E55・形式同)
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 さらに平成25年には、京浜急行バス(京急バス)からの移籍車も導入されておりまして、元々京急バスでもリムジンバスとして運行されておりましたので、長崎の地でも同様の形で運行されております。尚、長崎県営バスの「空港リムジン」タイプでは現在画像の2台のみがLED行先となっておりまして、こちらも京急時代より使用されていたタイプをそのまま使用されているようです。

 (3E52・KL-MS86MP)
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 (3E53・形式同)
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 さて、ここまでU-規制からKL-規制までの三菱エアロバスをご紹介しましたが、ここでは他メーカーの「空港リムジン」タイプの車のご紹介です。画像は日野セレガR(7A52・KL-RU4FSEA)でありますが、この車は平成23年に宮城県の東栄観光バスから移籍してきました車であります。こちらも、先述の日の丸自動車興業からの三菱エアロバスとともに長崎県営バス移籍後に一旦貸切として使用後に翌平成24年に路線改造を施した車でもあります。
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 一方、こちらはいすゞガーラ(7S59・KL-LV774R2)でありますが、こちらも平成24年に購入後に「空港リムジン」用に転用された車でありまして、元は東京の東都観光バスでありました。これらご紹介しました2タイプは、三菱車ばかりの中での他メーカーでもありますので、正直目立つ存在であると言ってもいいのではないでしょうか。
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 これで、移籍車を含めましてKL-規制までをご紹介しましたが、ここからはPJ-規制以降の自社発注車のご紹介です。画像はPJ-規制の三菱エアロバスでありますが、この車も平成18・19年に導入されました車であります。やはり、PJ-規制となりますとスタンダードデッカー自体が廃止されましたので、このハイデッカーでの導入もわからなくはなかったのではないかとも思う所でもあります。

 (9E52・PJ-MS86JP)~長崎駅~立神運行時
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 (9E53)
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 そして、平成20年に導入されました、最も新しい「空港リムジン」専用車の三菱エアロエースであります。それにしても、この6年の間には移籍車や貸切からの転用車がこれまでもご紹介しましたように多く導入されておりますが、そんな中でも最も新しい事には変わらなかった訳ですので、その間には移籍車や転用車がメインであった事が伺えられるのではないかとさえも思うほどであります。

 (0E51・BKG-MS96JP)
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 (0E53)
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 長崎県営バスの「空港リムジン」タイプも、長崎バスのように近年新車を増車すると言った動きはありませんが、それでも移籍等もありまして多くのラインナップが存在している事がお分かりいただけたのではないかと思います。私も、調べましてそういったラインナップがあったとは思いませんでしたが、メインであります三菱ふそうの他、いすゞ・日野と3メーカーの車が「空港リムジン」タイプとして使用されている訳でありますので、これからも「空港リムジン」などの路線で運行していただきたいと思う所であります。
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