NO.1441 廃止から42年、世知原線廃線跡探訪(その2、~旧祝橋~編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 今年で廃止から42年になります、旧国鉄世知原線廃線跡探訪の話題、前回のNO.1440では概要編・旧世知原駅(上の画像)~に関しましてご紹介しました。

 この旧世知原線も、沿線の炭鉱から採掘されます石炭の輸送のために地元の実力者などの手によって建設されたものでありましたが、閉山されますと「レールバス」ことキハ02形しか走らない路線となっていた訳ですので、炭鉱のあった頃・なくなった頃からしますと大きな違いとなっていた事もお分かりいただけたのではないかとも思います。

 それでも、路線のほとんどがサイクリングロードとして整備されておりますので、かつての名残がこう言った形で現在も残されている事に関しましては大変嬉しい事であると言ってもいいかとも思います。

 さて、今回は前回ご紹介しました旧世知原駅から途中の区間から旧祝橋駅、そしてその先までをご紹介してまいります。尚、一部画像この撮影日は雨が降っていた事もありまして、車内より撮影している画像がありますが、この画像はいずれも車を路肩に停車してから撮影を行っております。

 前回までご紹介していました、旧世知原駅から吉井方600メートルほど先にあります工場あたりからしばらくの間は、画像のようにサイクリングロードと一般道路(県道54号)とを並行で進む事になりまして、花壇で境目を作っております。こうして見ましても、色々な花が植えているのではないかとも思いますが、それぞれの満開シーズンになりますと、大変美しい姿が見られるようになっております。

 (西肥バス笥瀬バス停付近)
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 (同、祝の原バス停付近)
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  西肥自動車(西肥バス)太田橋バス停を過ぎた頃には、そう言った花壇との並行した姿は見られなくなりまして、旧世知原線側が高くなってまいります。この画像の姿を見ましても、かつて鉄道が走っていた事が伺える姿となっております。
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 上の画像のカーブを過ぎまして、さらに以下画像のような緩やかなカーブを進んでまいりますと、旧祝橋駅が近づいてまいります。それにしても、この位置にもしも列車が走っていたならば、後ろに見えます木との絡み合いも良かったのではないかとも思いますね。
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 画像は、上の画像の撮影位置と反対側であります。画像中央の棒が見えるあたり及び、その先にあります柵があるあたりに踏切があったのではないかと思われます。それにしても、下の画像を見ましても、かさ上げされている事もわかるのではないかとも思います。
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 (逆方向)~かさ上げされている部分がかつての名残を残す
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 さて、肝心の旧祝橋駅でありますが、今回の訪問時にはホーム等を見つける事ができませんでしたが、その後調べてみますと、画像奥に木々で埋もれている場所にかつての駅舎・ホームが現在も残されておりまして、そのホーム上には倉庫が建てられております。この姿を見ますと、その下の画像手前にあります踏切があったと思われる場所から中に入った所に駅舎・ホームがあったと思われますので、今の感じから見ますと案外奥に入った印象さえも感じられます。
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 そんな旧駅の世知原側手前には、西肥バスの祝橋バス停が設けられておりまして、佐々・佐世保方面への路線バスが運行されております。ただ、本数自体もそれほど多くはなく、1時間に1・2本程度しか路線バスが運行されていないのも現状です。
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 (時刻)
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 また、この駅名・バス停の名所の由来であります祝橋も近くにあります。こうして見ましても古い橋であることがわかるのではないかとも思いますが、それほど多くの方々がこの橋を利用して来られていたのではないかと思いますし、橋の気持ちから考えまして、古い分過去の事もご存知ではないかとも思うほどです。
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 旧祝橋駅を過ぎました所にあります、西肥バス橋川内バス停付近での撮影です。ここでは県道55号よりも高い位置となっておりまして、その部分をかつて列車は走っておりました。もちろん、これまでのようにサイクリングロードではありますので、画像でもわかりますように、バイク・自動車の通行はできません。
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 ちなみに、このサイクリングロード自体も、たて看板を見ましても「長崎県」と書かれてありますので、これはいわゆる県道の一種になるのでしょうか?それでもないと、看板に長崎県とも書かないでしょうからね。本当にここは気になる部分です。
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 ここまで、旧祝橋駅の前後までをご紹介しましたが、こうして見ましてもサイクリングロードとして整備してある事自体いい事ではないかと思います。これまでご紹介しました中では、旧佐賀線(NO.1328など参照)などと言った例もありますが、その旧佐賀線のように通勤・通学される方や観光で来られる方などのためにこうして活用される事も、一般道の方を通ってみてわかりましたが、安全の確保などを考えますと大事な事ではないかとも思わざるにはを得ないでしょうか。
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 次回最終回は、松浦鉄道吉井駅までの区間をご紹介してまいります。