この路線は、先述のように枝分かれの路線でありますが、それを出しますと、
鶴見駅~浜川崎駅~扇町駅(10駅7キロ) 浅野駅~海芝浦駅(浅野駅を除く・2駅1.7キロ) 武蔵白石駅~大川駅(武蔵白石駅を除く・1駅1キロ)となっておりまして、合計13駅で構成されております。
この鶴見線は、「本線」とも称する鶴見駅~扇町駅間が全通して今年8月で85年になる他、大川支線も今年で83年、そして海芝浦支線も今年で81年になるなど、比較的歴史がある路線でもあります。それほど、この地域がすでにこの頃から工業が盛んであった事も伺えるのではないかと思います。
運行本数も、いずれの区間も工場などが多く存在している事もありまして、朝夕は通勤客などで多い路線ではありますが、海芝浦支線や大川支線に関しましては運行されない時間帯もあるなど、昼間は閑散とする事もある路線でもあります。
(海芝浦駅時刻)~運行されない時間帯もあり
また、この鶴見線の面白い所は駅名にあります。この鶴見線の駅名は、人物にちなんだ名前を由来にしている駅や(いずれも主な駅名を出しております)、
(浅野駅・浅野財閥の創設者でもある浅野総一郎)
(安善駅・安田財閥創業者でもある安田善次郎)
駅に隣接する工場を由来にした駅名、
(海芝浦駅・東芝の工場が存在する事から、隣接の新芝浦駅も同様)
(昭和駅・昭和電工の工場が存在する事から)
家の家紋を由来にした駅名
(扇町駅・浅野家の家紋(扇)を由来)
なども存在するなど、駅名の由来もユニークな所がでているのが特徴であります。
使用車両は、平成16年より15日番外でもご紹介しました、画像1・8の205系改造車が全線で使用されるようになりまして、全線3両編成で運行されております。尚、平成8年までには旧型電車でありましたクモハ12形が大川支線において運行されておりましたし、平成18年までには103系も運行されておりました。
尚、これら車両はいずれも中原電車区に所属しておりまして、弁天橋駅に隣接します鶴見線営業所に全てが配置されております。
今回は、簡単にこの鶴見線の概要をご紹介しましたが、ここまでご紹介しただけでも歴史のある路線である事がわかるのではないかと思います。私も今回の訪問ではどうしてもこの鶴見線に出向きたかっただけに色々な所が見られてよかったと思っておりますが、次回より各駅・路線(支線)を数回に渡りご紹介してまいりますので、ご覧の方もぜひとも最後まで見ていていただければ幸いでもあります。