NO.1289 豊肥線寸断区間探訪(その3、豊後萩~滝水~波野間編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 「九州北部豪雨」による災害によって寸断しております、豊肥線の豊後竹田(大分県竹田市)~宮地(熊本県阿蘇市)間 の寸断区間探訪の話題、NO.1288のその2では、玉来~豊後萩(大分県竹田市)間をご紹介しました。
 この区間は、それほど大きな被害がなかった区間ではありましたが、それでも土砂の流出・流入があっている場所でもありましたし、この区間では一番でも大きな駅でもあります豊後萩駅では、この寸断により、より寂しい姿も見るほどであったほどでした。

 では、3回目の今回は豊後萩駅より熊本県阿蘇市になります滝水駅、そして波野駅までの間をご紹介してまいります。尚、お断りでありますが、豊後萩~滝水間に関しては被害があった部分の画像は道路事情によりまして、立ち寄る事ができずに撮影する事ができませんでした事をお断りいたします。

 その豊後萩~滝水間も、画像にはありませんが数箇所にわたって築堤が崩壊した箇所もあった他、土砂の線路内の流入も見られているようでして、言葉だけでもひどかった事が伺えるのではないでしょうか。

 さて、まず上の画像は滝水駅より大分寄りの部分であります。この部分ではこの災害以降現在も復旧工事が続けられておりまして、5ヶ月たった現在もこのような姿が見られておりました。
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 そして画像は滝水駅であります。この駅には、阿蘇市商工会波野支所が置かれておりまして、乗車券等の発券はこの駅では行われてはおりませんが、公共施設としての印象は非常に高い場所であるとも言えるのではないかとも思います。

 (駅舎)
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 (駅板)
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 この駅のホームです。この駅は以前は相対式のホームでありましたが、現在は片面のみのホームとなっております。やはり、運行本数が少ないのもあるのではないでしょうか。ちなみに前回もご紹介しましたように、すでにコンクリート枕木も部分で敷いてありまして、すでに補修は済んでいるのではないかと思われます。

 (大分方)
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 (熊本方)
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 滝水駅から熊本寄りへ進みますと、柵がしてある踏切を見る事ができました。よく見ますと、遮断機が撤去されているのがわかります。やはり列車自体が運行されていない事を思いますと、このような撤去された姿もわからなくはありません。
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 (別方向)
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 さらにこの柵の奥をアップして見ますと、崩れた跡が現在も残されておりました。ですから、工事自体がこの部分ではこの時点では行われていないのもわかります。ですから、今後この部分に関しては着手する事になるのではないかと思われます。
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 さらに波野駅方向へ進みますと、線路の内外で雑草が生い茂っておりました。まるでこのような姿を見ますと廃止されたのではないかとさえも思ってしまうほどです。しかし、実際はまだ休止の状態で運行再開時期も決まっておりますので、このような姿が早く見られなくなってくれればとも思う所です。
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 こうして、波野駅にやってまいりました。この波野駅はその下の画像にあります地元の子供会が作りました看板でもわかりますように、九州で一番高い所にある駅でも有名でありまして、標高754メートルの中にある駅でもあります。
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 (「九州で一番高い駅」の看板)
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 この駅周辺には、点在している住居はあるものの、おそらく利用者は少ないのではないかと思います。そんな中でも行き合いが可能の駅となっているのがこの駅の特徴でもありますが、長いホームが見ていても寂しい印象をより感じさせられます。

 (大分方)
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 (熊本方)
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 この駅は、滝水駅とともに普段が普通列車5本しか停車しない駅であります。しかし、現在は代行バスのみが運行されておりますので、時刻の表示も紙で隠されておりました。
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 さて、休止中であります波野駅のホーム下に、向かいのホームへ向かう通路を使い行ってみました。よく見ますと、雑草は高く生い茂っておりまして、信号機も豊後萩駅とは違って消えておりまして、より時が止まってしまったような印象が伺えました。尚、この波野駅からさらに進みますと、トンネルの崩落が起きました坂の上トンネルがありましたり、線路がクニャっと大きく曲がってしまうなど特に被害が大きかった箇所へと進む事にもなります。

 (ホーム下から熊本方を見る)
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 (信号機が消えている)
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 さらに線路も触ってみますと、ザラザラとなった錆の姿がありました。こういった姿が5ヶ月も列車が通っていない事がわかる姿であると言えるのではないかと思いますし、元々の運行本数も特急も入れても少なかった事を思えばこうなるのも早かったのではないかとさえも思うほどでした。
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 また、波野駅の大分方では作業している姿がありました。ここもおそらくは被害があったのではないかと思われますが、こういった姿がより復旧工事を行っている部分がわかる姿なのではないかとも思います。
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 今回は、これまでお伝えした中で、特に各地で作業している姿、また現在の時点で被害があった時のままや時が止まったままの姿をご紹介したのではないかと思います。実際にこの阿蘇市波野地区が一番ひどかった場所であったとも言われているだけに、画像のような作業している姿が早く見られなくなるようになっていただければと思った、今回の姿でした。
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 (注)一部内容にて誤解を招く事がありましたので、一部文章修正しております。