NO.1248 広島発着で運行する、「ライナー」と名が付く高速路線バス | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 広島からは、「ライナー」と名が付く高速路線バスが現在8路線存在しておりまして、広島県内をはじめ、四国・近畿、そして九州へと運行されています。

 まず、以下の表にて「ライナー」と名が付く運行路線をご紹介しますと・・・
 福岡「広福ライナー」 中国ジェイアールバス・JR九州バス・広交観光・中国バス運行
 神戸「ハーバーライナー」 神姫バス・広交観光運行
 今治「しまなみライナー」 広交観光・瀬戸内運輸・しまなみバス開発運行
 岡山「サンサンライナー」 中国ジェイアールバス・両備バス・広交観光運行
 尾道・因島「フラワーライナー」 因の島運輸・中国バス・本四バス開発・広島交通運行
 福山「ローズライナー」 中国バス・広島交通・井笠鉄道(注)・鞆鉄道運行
 府中・平成大学「リードライナー」 中国バス・広島交通・井笠鉄道(注)運行
 甲奴「ピースライナー」 広島交通・中国バス運行
の以上8路線です。

 では、今回はこれまで乗車記等もご紹介しております、福岡線「広福ライナー」を除きます、「ライナー」と名が付く高速路線バスをご紹介して行きたいと思います。

 まず、一番本数が多いのが以下画像の福山線「ローズライナー」です。

 (広島交通便・三菱PJ-MS86JP)
イメージ 1

 (鞆鉄道(トモテツバス)便、日産デKL-RA552RBN)
イメージ 2

 (井笠鉄道便・日野KC-RU3FSCB)
イメージ 3

 この路線は現在37往復で運行されておりまして、所要時間は約1時間40分で運行されております。車両は基本的に4列シート・トイレが備えられておりますし、また車体には大きく「Rose」と書かれており、この車が「ローズライナー」専用車である事を実感させられます。

 また、車両によっては以下画像のようなスーパーハイデッカー車で運行される場合もあります。元々は、こう言ったスーパーハイデッカーがメインでありましたが、現在はハイデッカーメインでありながらもこういった車両も使用されておりますし、

 (トモテツバス便、三菱U-MS821P)
イメージ 4

 (中国バス便、日野U-RU3FSAB)
イメージ 5

 画像のように自社の塗装のままで運行される場合もあります。尚、以下画像のトモテツバスの車両については、画像2の専用車と続番になりますが、色違いでそれぞれ違っているのもわかるのではないでしょうかね。

 (中国バス便、いすゞU-LV771R)
イメージ 6

 (トモテツバス便、日産デKL-RA552RBN)
イメージ 7

 一方、「ローズライナー」の次の多さである府中・平成大学線「リードライナー」です。

 この路線は16往復で運行されており、中国バス府中営業所まで1時間30分、平成大学まで1時間56分で運行されていて、画像のような専用塗装の車両が主に運行されていますが、最近導入された車については自社塗装で導入された車もあります。また、装備も4列シート・トイレつき(なしの場合もあり)であるのも特徴です(画像はいずれも広島交通便)。

 (日産デKL-RA552RBN)
イメージ 8

 (三菱KL-MS86MP)
イメージ 9

 (三菱LKG-MS96VP)~自社塗装車
イメージ 10

 さらに合併により三次市となった甲奴まで運行されている「ピースライナー」のご紹介です。

 この路線は、広島から世羅町の中国バス甲山営業所、府中市の矢野温泉を経て、三次市の甲奴駅まで運行されておりまして、所要時間は約2時間です。使用車両もトイレも付いておりまして、画像のようなスーパーハイデッカーもこの路線では使用されているのも特徴です。尚、画像の中国バスの使用車両も古参の分野ではありますし、廃車も同年式で進んでおりますが、このように元気で使用しているのもわかるのではないでしょうかね。

 (中国バス便・いすゞU-LV771R)
イメージ 11

 また、尾道から愛媛県の今治までのルートであります、「しまなみ街道」を経由する「ライナー」と名が付く高速路線バスでありますが、まず県内完結であります因島大橋を渡って因島まで運行する「フラワーライナー」でもスーパーハイデッカーが使用されている場合もあり、画像のような車が運行されておりますし、

 (本四バス開発便・日野KC-RU4FSCB)
イメージ 12

 (因の島運輸便・三菱KC-MS822P)
イメージ 13

 (広島交通便・三菱KC-MS829P)~尾道発着便
イメージ 14

 その「しまなみ街道」を越えて今治まで運行する「しまなみライナー」も画像のハイデッカー車が運行されております。この路線バスについては、広島発着は平日は3往復しか運行されませんが、土日祝日は倍の6往復に増発される路線バスでもあります。やはり平日の需要は少ないのではないかと思われますが、土日祝日は増発される事を考えますと、休日に「しまなみ街道」を通って広島あるいは今治へ行くと言う需要が高い事も伺えるようです。

 (広交観光便・三菱KL-MS86MP)
イメージ 15

 さらに県外の「ライナー」と名が付く高速路線バスについてでありますが、「広福ライナー」の場合が広島県の西側の福岡県福岡市まで走る訳ですが、これからご紹介する2路線はいずれも東側の岡山県岡山市・兵庫県神戸市まで走る訳ですので、この「ライナー」の名称も東西で聞く事ができる事が伺えるのではないでしょうかね。

 まず、岡山線「サンサンライナー」の場合は、使用車両もそれぞれ違っているようでして、広交観光がスタンダードデッカー、両備バスや中国ジェイアールバスがハイデッカーを使用しております。また、トイレの有無もありまして、両備バスに関しては全便トイレ付き、中国ジェイアールバスに関してはまれにトイレ付きが使用される場合がありますが、広交観光に関してはトイレなしの車が使用されております。尚、それに伴い途中のパーキングエリアでトイレ休憩がこの路線では行われております。

 (広交観光便・三菱U-MS815S)
イメージ 16

 (両備バス便・三菱PJ-MS86JP)
イメージ 17

 そして、神戸線「ハーバーライナー」でありますが、この路線では画像の神姫バスの場合でその名称で呼ばれておりまして、神姫バスの高速路線バスの共通名称であります。しかし、広交観光の場合は「神戸エクスプレス」と呼ばれておりまして、運行会社によって違っている事がわかるのではないでしょうか。尚、運行本数は平日は各社1往復の2往復ですが、土日祝日は各社2往復の4往復に増発しますし、使用車両も、画像にはありませんが広交観光ではヒュンダイユニバースが使用されているのだそうです。

 (神姫バス便・三菱LKG-MS96VP)
イメージ 18

 こうしてご紹介してまいりましたが、見ていて4列シート・トイレつきが一般的である事がわかります。確かに、長距離路線となりますと3列シートが多いのもわかりますが、ここ広島地区でのこう言った中距離路線では4列シートが主であるだけに、需要や車両の共通面(他路線で運行される場合もあるので)などを考えますとこういった仕様も悪くはないのではないかとも思いますね。
イメージ 19

 尚、画像3に写っております井笠鉄道便については、残念ながら井笠鉄道自体が倒産となりまして、24年10月31日までの運行となっております。そのため、24年11月より井笠鉄道担当分の「ローズライナー」・「リードライナー」については中国バスが運行を引き継ぐ事になっております。

 (詳しくは・・・)
  http://www4.ocn.ne.jp/~ikasa/pdf/final01.pdf