番外 利用者が多い区間・少ない区間がわかります、JR九州、路線別一日平均通過人員ランキングを見て | コウさんのコウ通大百科 PART3

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在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 当ブログでは、前回番外におきまして、JR九州の平成30年度一日平均駅別乗車人員に関しましてご紹介しまして、上位10駅におきまして画像にてご紹介しましたし、50位までの駅までに関しましては気付いた点に関しまして文章にてご紹介しておりました。
 
 それによりますと、やはり1位は画像1にあります博多駅、2位が画像2の小倉駅であったとの事でありまして、福岡都市圏の2大駅が上位2駅に入った事にもなっております。また、博多駅・小倉駅も含みます鹿児島線の駅が50駅中31駅が、やはり両駅も含みます福岡県の駅が50駅中41駅もランクインしていたとの事でありますので、それほど福岡都市圏に利用者が集中している事も伺わせております。
 
 また、各都市を代表する駅も上位に入っておりまして、実際に10位以内に鹿児島中央駅(3位)・大分駅(4位)・熊本駅(7位)・佐賀駅(10位)が入っておりまして、これら駅から1位の博多駅までを結ぶ列車も運行されておりますので(新幹線も含みます)、そう言ったつながりも大きいようではあるようです。
 
 さらに、鹿児島線につながっていなくても、福岡都市圏を運行します筑肥線の筑前前原~姪浜間でも50位以内に入っておりまして、16位にランクインしました画像の九大学研都市駅の他、筑前前原駅(23位)・姪浜駅(31位)・今宿駅(34位)・周船寺駅(38位)が入っておりまして、九州大学の移転や周辺の宅地化の影響がランクインからも明らかになっている事が伺えております。
 
 
 さて、今回皆様にご紹介しますのは、同じくこのほど発表されました、路線別一日平均通過人員に関しまして、ベスト・ワーストをご紹介してまいります。尚、この中には災害で運行休止となっている(なっていた)線区は除外されておりますし、( )の部分は平成30年度の分ですので、それによりまして順位の変化も見られております事をご了承下さい。
 
 
 実際に以下をご覧いただきますとわかりますが、需要がある路線・需要がない路線それぞれが明白に明らかになっているのがわかるのではないかと思います。尚、この中には災害のため途中寸断されている関係で大きく減少に転じている路線(豊肥線、豊後竹田〜宮地間)もありまして、列車で通過できない分、他の交通機関を利用されている事も伺わせております。
 
 
 【上位5路線】
 1位 鹿児島線 小倉~博多間 82713人(82866人 )
 
 2位 鹿児島線 博多~久留米間 68269人(68589人) 
 
 3位 筑肥線 筑前前原~姪浜間 46283人(43961人) 
 
 4位 篠栗線 吉塚~篠栗間 32975人(31962人) 
 
 5位 長崎線 鳥栖~佐賀間 31057人(31420人)
 
 
 【下位5路線】
 1位 肥薩線 人吉~吉松間 105人(108人) 
 
 2位 豊肥線 宮地~豊後竹田間 101人(154人) 
 
 3位 日南線 油津~志布志間 193人(222人) 
 
 4位 筑肥線 伊万里~唐津間 222人(236人) 
 
 5位 指宿枕崎線 指宿~枕崎間 299人 (前回不明)
 
 
 (1位(博多~小倉間)の区間内にあります新宮中央駅にて、811系電車)
 
 
 こうして見ましても、上位と下位とはケタから違う事がわかりますが、先述のように需要がある路線・需要がない路線の差が出ているのではないかとも思います。それにしても、以下画像のように観光列車「いさぶろう」・「しんぺい」が運行されております人吉~吉松間が105名とは、観光客の利用者が多いのはわかりますが、それ以外の一般の利用者は非常に少ない事がわかるのではないかとも思います。
 
 (人吉~大畑間にて、キハ40系気動車「いさぶろう」・「しんぺい」)
 
 
 また、上位3位におきまして筑前前原~姪浜間が、そしてワースト4位におきまして伊万里~唐津間がランクインしております筑肥線でありますが、やはり筑前前原~姪浜間は先述のように駅別ランキング16位にランクインしました九大学研都市駅をはじめ、ベスト50駅の中に5駅、160駅の中に新駅糸島高校前駅を含め区間8駅全てが入っておりますので、福岡都市圏でもある事もありますので、利用者が多い事は伺わせているようであります。
 
 (下山門駅(68位)にて、305系電車)
 
 (160位ランクイン、糸島高校前駅)~開業前撮影
 
 
 その反面、伊万里~山本(・唐津)間は、ほとんどの列車で画像のキハ125形気動車の1両編成で運行されておりますが、利用者もそれほど多くはないようであります。そう言った事もありまして、以前からこの区間の廃止・第3セクター化はあるのか?と言った声もありましたが、それでも今後も現状の状態で運行されるようになるようであります。本当に、同じ筑肥線でここまで違う訳ですので、残念な所ではありましょうか。
 
 (山本~肥前久保間にて、キハ125形気動車)~「ゾンビランドサガ」ラッピング
 
 
 さらには、冒頭からご紹介しておりますように、災害のため寸断されている事もありまして、利用者が減っている区間も存在している訳でありますが、この中にはワースト2位の豊肥線宮地~豊後竹田間がその中に入っております。この区間は、過去にも豪雨で寸断されていた時もあった区間でもありましたが、それでも少なからず鉄道利用者がいらっしゃる訳ですので、地域の足として活用されている事が伺わせております。
 
 (犬飼駅にて、キハ200系気動車)
 
 
 また、「平成29年九州北部豪雨」におきまして、日田彦山線の添田~夜明間が寸断しておりまして、このうちの日田彦山線の田川後藤寺~夜明間も今回休止区間としてランクから除外されておりますが、平成28年度はワーストランキング5位に入っていたほど需要が少ない区間でもありました。そんな中での今回の災害でしたので、今後どうなるのかはわかりませんが、それでも北九州から日田への代表的な路線でもある訳でもありますので、利用者が少なかれども1日も早い復旧を願う所ではあります。
 
 (夜明駅にて、キハ147形気動車)~最後の画像も
 
 
 本当に、上位5線に関しましてはやはり福岡都市圏につながっている事もわかりますので、利用者が多いのもわかります。実際に、これらは普段から利用しておりますので、多い事がわかる所ではあります。その反面、ワースト5線に関しましては、沿線の過疎化やマイカー利用などもありますので、利用者が大幅に減っているのもわかる所ではないかとも思います。とにかく、今後もそう言った流れはほとんど変わりはないとは思いますが、JR九州自体鉄道利用は全体的に下降線とも言われておりますので、右肩が上がりますよう利用を望む所でもあります。
 
 【参考】~JR九州HP、路線別ご利用状況・・・