番外 気動車特急も「AROUND」化しています!変化あり、キハ185系気動車「AROUND」な姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 JR九州の特急列車は、九州7県全県におきまして運行されておりまして、各列車各形式におきまして運行されております。

 

 特に、上の画像1の787系電車におきましては、現在定期列車では熊本県では見る事はできませんが、それ以外の県では見る事ができておりまして、画像の4両編成の車両だけでも、大分・宮崎・鹿児島の3県におきまして見る事ができる電車でもありますし、「かもめ」を中心に使用されます7両編成では、福岡・佐賀・長崎の3県で、「にちりん」・「きらめき」系統を中心に使用されます6両編成となりますと、熊本・鹿児島の2県を除きます5県で見る事ができておりまして、それだけ運用範囲も広い事も伺わせております。

 

 そんな九州7県で特急列車が運行されている事から、JR九州では「AROUND THE KYUSHU」のロゴを平成22年より画像2の885系電車で初採用しておりまして、「ソニック」編成で採用されております青帯を「かもめ」編成でも採用しまして、それとともに「AROUND」ロゴも付けるようになっておりまして、共通化を図っております。また、元々青帯の「ソニック」編成(画像2のSM9編成もその編成です)も全車「AROUND」化しておりまして、運用も「かもめ」・「ソニック」共通化しております。

 

 その後、平成23年に787系電車でもお目見えしておりまして、この時は787系電車が九州7県全県で運行されていた事もありまして、より「AROUND」としての姿を伺わせておりました。しかし、平成30年に担当列車の「有明」が大牟田→博多間に短縮されましたので、先述のように熊本県から787系電車によります定期列車での特急列車は運行されなくなりましたので、現在は九州6県での運行に至っております。

 

 

 そして、その「AROUND」化は、気動車特急にも見られるようになりまして、昨年平成30年より見られるようになっております。これまでも「AROUND」の姿は収めていまして、当ブログ内でもご紹介しておりましたが(番外参照)、詳しくご紹介しておりませんでしたので、今回皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この「AROUND」化は、恐らくは885系電車のように車両を共通化させる事を目的にしているようでありまして、実際に「ゆふ」・「九州横断特急」で見る事ができておりまして、画像のように赤一色に改められております。尚、「AROUND」化にはワンマン改造されていない車両(最後の画像の先頭車)も存在しておりまして、この場合は基本的に「ゆふ」でしか見る事ができません(但し、増結時はワンマン改造されていない車両も「九州横断特急」で使用される場合もあります)。

 

 (キハ185-10を先頭にしています)

 

 

 実際に、この列車の先頭車両でありますキハ185-10を見てみましても、窓上部には九州7県のアルファベット文字が記されておりますし、後述のように「AROUND THE KYUSHU」のロゴも窓下に、つばめをかたどったマークも窓下・窓間に見られておりまして、「AROUND」化が施されている事がお分かりいただけます。

 

 (側面全体)~少々見にくい事はご了承ください

 

 

 「AROUND THE KYUSHU」のロゴマークです。このマークは、在来線車両では885系電車・787系電車に次いで3例目と言う事にもなりますが、正直このキハ185系気動車にも見られるとは思わなかっただけに、この採用には驚いたほどではあります。それでも、「ゆふ」・「九州横断特急」の車両の共通化を図る事を思えばわからなくはないのではないでしょうか。

 

 (アップ)

 

 ちなみに、この編成の中には「AROUND」化されていないキハ186形(キハ186-5)の姿もありました。しかも、中央には「ASO YUFU EXPRESS」とも記されておりまして、「九州横断特急」の前身でもあります「あそ」の姿がまだ見られるというのも「AROUND」化されていないからこそ見られる部分ではないかとも思う所ではあります。

 

 

 そして、このキハ185系気動車で変化している部分が見られるようになっている部分が、画像の愛称部分であります。

 

 (アップ)

 

 キハ185系気動車の愛称の表示は、以前は固定の愛称表示となっておりまして、車体ロゴとともに専用車両としての姿も見られておりました。そのため、以下画像のように「LIMITED EXPRESS 185」と記された場合あれば、

 

「ゆふ」のイレギュラー運行時に「九州横断特急」の固定されたままである車両も見られておりまして、イレギュラーの対応がなされていない姿も見られていた事さえもありました。

 

 (編成全体)

 

 さらに、平成24年の「九州北部豪雨」時、平成26年の「熊本地震」時には、「九州横断特急」専用車におきまして愛称幕が赤のテープで隠されていた姿も見られておりまして、愛称板の部分はいわゆる「」でもある訳でもありますので、その姿が見られなくなっていたのが正直残念な印象でもあった事を覚えております。

 

 (平成24年撮影)~「九州横断特急」ではなく「特急」として運行されていた頃

 

 (平成26年「熊本地震」時)~側面の「九州横断特急」も隠しています

 

 このような不自由さを避けるために、昨年からJR九州では愛称表示を液晶化しているようでありまして、実際に貫通扉の部分に操作盤も設けられております。

 

 操作盤には、画像にもありますように5通りのボタンが設けられておりまして、その列車の場合にはボタンで愛称表示を変える事ができるようになっているようでもあります。やはり、こう言ったボタンがあるだけでもその愛称を表示する事ができますので、上の画像にもありました様々な例からしますと、統一感もありましてわかりやすくていいのではないかとも思います。

 

 

 さて、この大分駅での画像3・4にあります「九州横断特急」撮影時には、隣のホームではキハ220形気動車の姿もありまして、「赤と赤」の姿が見られておりました。現在も、上の画像のキハ186形のように「AROUND」化されていない車両もありますが、その場合は側面がシルバー(無塗装)の車両でもありますので、完全なる「」とまではいかない事も伺える部分ではないかとも思う所ではあります。

 

 

 このキハ185系気動車自体は、現在九州7県とはいかないものの、福岡・佐賀・大分・熊本の4県で見られておりまして、特に非電化の久大線・豊肥線ではなくてはならない存在として現在に至っております。そんな中の「AROUND」化は、述べておりますように車両の共通を図っている事を思えばわからなくない所ではありますし、愛称幕も液晶化している所もより共通化を図っているからこそできている部分ではないかとも思う所であります。とにかく、これからも九州気動車特急の中心的な存在として、各列車におきまして乗客を運んでいただきたい所であります。