番外 九州北部豪雨被害の爪痕未だに残ります・・・日田彦山線の寸断区間の一つ、筑前岩屋駅の現在の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 今年も、ニュース等で報じられておりますように、日本各地では自然災害が発生しておりまして、豪雨災害や地震災害・台風災害など様々な災害があった年であった事はご存知の事ではないかと思います。

 

 実際に、7月の「西日本豪雨」では広島県呉市を中心に大きな災害が発生しておりまして、私自身も実際に訪問しておりましたし、他にも北海道では「胆振東部地震」が、大阪など関西地方では台風被害によりまして関西国際空港が寸断するなどの被害も見られておりまして、まさに今年の漢字であります「」ならではな所があったのが記憶に新しい所であります。

 

 こちら九州でも、「西日本豪雨」におきまして福岡県・佐賀県を中心に大きな被害が発生しておりまして、この鉄道関係では筑豊線(「原田線」)や、筑肥線、そして平成筑豊鉄道におきまして寸断されておりましたが、このうち、筑肥線・平成筑豊鉄道は運行を再開しておりますし、「原田線」も来年に運行再開予定となっているのが現状であります。

 

 

 しかし、前年平成29年にも福岡県・大分県を中心としまして災害が発生しておりまして、それが「九州北部豪雨」でありました。その「九州北部豪雨」では、この鉄道関係では久大線、そして日田彦山線で寸断されておりましたが、その後久大線では最後まで残されておりました光岡~日田間今年7月に再開されましたが、日田彦山線に関しましては、現在も再開のめどもなく添田~夜明間で運転見合わせが続いているのが現状であります。

 

 

 そんな添田~夜明間を、去る12月某日に同僚と同僚の車で足を運んでおりまして、寸断されております各駅を回っておりました。詳しい話題は年明けに全駅ご紹介する予定でありますが、今回は特に被害が大きい筑前岩屋駅の姿を皆様にご紹介したいと言う思いもありましたので、一足先にご紹介したいと思います。

 

 

 日田彦山線の寸断区間に関します話題は、当ブログでもNO.2014でご紹介しておりましたが、以下画像の添田駅から日田駅までの代行バスに乗車しまして、その模様をご紹介しましたが、車中からも災害の姿が見られておりまして、この被害のもの凄さを感じさせられておりました。しかし、この代行バスでは筑前岩屋駅(付近)に停車しませんので、現状を知る事はありませんでした。

 

 

 画像が、福岡県東峰村にあります筑前岩屋駅であります。駅舎は平成9年に建てられたものでありまして、完成からはまだ21年しか経過しておりません。この駅舎内には、ジュースの自動販売機・待合室の他、公衆トイレ、そして消防団の格納庫も併築しておりますし、来年ご紹介しますが、湧き水であります「岩屋湧水」も駅前にて汲む事ができております。この建物自体は、駅近くの神社を模したものであるそうでありまして、つくりから見ましても神社みたいな感じとなっているのが特徴であります。

 

 寸断されております駅のホームへ足を運んでみました。画像がこの駅のホーム(向きは日田方)であります。よく見ますと、線路の姿が見えないほど雑草が生い茂っておりまして寸断から1年5か月経過している事を伺わせておりました。

 

 その反対側であります。土砂流出もありましたので線路の姿を見る事ができません。それほどこのホームにおける土砂流出がひどかった事が伺えるのではないかとも思います。

 

 

 奥に行ってみますと、多くの土砂が流出していた事が伺わせる姿が見られておりました。よく見ますと、土砂はホームを越えまして川まで流出していた事もありまして、ホームの小倉方は破壊されておりました。尚、奥に見えますトンネルが日田彦山線で一番長いトンネルであります「釈迦岳トンネル」でありまして、それから彦山駅の手前まで続いております。

 

 

 筑前岩屋駅の対岸へ移動しました。元々は、後述のように筑前岩屋駅前に橋が架かっておりましたが、この災害により流出されております。画像の位置が、駅の全体が見られる場所ではありますが、この姿を見ましても土砂や岩の姿が多く見られておりまして、ホームが途中で流されてしまっている事が伺わせております。

 

 

 この撮影位置の山側を収めたものであります。特にその下の画像では収めておりましたが、崩れた所で道ができている事がおわかりいただけますが、恐らくこの部分が流されていた部分のようであります。これら姿を見ましても、駅裏にあたります山から多くの土砂や岩が流されたのではないかとも思われておりました。

 

 (別の位置より)

 

 

 画像が、災害前に橋があった場所であります。その証としまして橋の台座があるのがわかりますが、この豪雨災害では先述のように駅裏の山から多くの土砂が崩れ・流されたようでしたので、それに加えまして橋も一緒に流された事が伺えております。尚、現在筑前岩屋駅へは別の出入口がありますので上の画像のように行く事ができております。それにしても、「がんばれ!!日田彦山線」と書かれたパネルを見ますと、地元の方が早期の復旧を願っている事もわかるような姿でした。

 

 

 そして、画像が筑前岩屋駅の横を流れます大肥川であります。この訪問時も雨が降っておりましたし、気温もわずか3度と寒い中でもありましたが、上流であるがゆえ、岩の姿も見られておりました。それにしても、災害時はひどかったのではないかと思いますと、正直大変ではなかったかと思ってならない所でもありました。

 

 (釈迦ヶ岳側)

 

 (宝珠山側)

 

 

 本当に、各地で災害があっている現在ではありますが、今回日田彦山線の最も被害がひどかった筑前岩屋駅付近の現状を知ってほしいと言う事で、一足先にご紹介させていただきましたが、災害から1年5か月も経過しているとはいえ、未だにこのような姿でもありますので、正直今後どうなるのか?と思わざるにいられないのが現状でもあります。やはり、一番はつながっていただきたいと言うのが本音ではありますので、来年以降進展を望みたい所ではあります。尚、冒頭述べておりますように今回の訪問では他の駅にも訪れておりますので、来年改めてこの駅を含め現状を皆様にはご紹介させていただきますのでお待ちいただきたいと思います。