番外 長崎バスから島鉄バス移籍の日野セレガRの姿&このほど全廃、長崎バス初代いすゞガーラ空港用車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 まずお詫びでありますが、当初予定しておりました平成20年3月31日の島原鉄道「南目線」最終日の模様に関しましては、筆者都合によりまして次回ご紹介させていただきまして、今回はこれからご紹介します島鉄バスの話題1本のみご紹介させていただきます。したがって、今回は1本のみの掲載となります事をご了承いただきたいと思います。 

 

 

 

 当ブログでは、番外におきまして、長崎自動車(長崎バス)路線車でありました車両の島原鉄道(島鉄バス)への移籍車に関しましてご紹介しておりました。

 

 島鉄バスには、これまでも長崎バスからの移籍車が存在しておりまして、鉄道線の「南目線廃止に伴いバス代行となる事から長崎バス・長崎県営バスからの移籍車を導入しておりまして、島原半島内を運行しておりました。しかし、このほど導入されました新たな長崎バスからの移籍車の導入などに伴いましてそれら車は全廃となっておりまして、世代交代が進む事にもなりました。

 

 今回長崎バスから島鉄バスに導入されました移籍車は、いずれも平成7年式のいすゞLVキュービック(U-LV318L、上の画像1・2は1550)でありまして、現時点で7台の移籍が確認されております。しかも長崎バスカラーそのままに移籍しておりますし、長崎バス時代はLED改造を施してもいましたが、移籍に際しまして幕式の行先に戻されております。

 

 このような移籍も、島原鉄道自体が昨年長崎自動車の傘下となった事から起きた事と言ってもいいようでもありまして、その証としまして長崎バスの社番がそのまま使用されておりますし、登録ナンバーに関しましてもそのままとなっております。それほど、そっくり長崎バスの車が島鉄バスに移籍した事が伺える姿であると言ってもいいのではないかとも思います。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、以下画像中央に写っております日野セレガR(KL-RU4FSEA)でありますが、このセレガR自体も長崎バスからの移籍車であります。今回は、この車の長崎バス時代の姿に関しましてご紹介しますし、親会社の長崎バスでも同じ時期に導入されておりましたいすゞガーラも全廃したとの事でありましたので、併せてご紹介してまいります。

 

 

 まずは、日野セレガR(長崎200か12-58)からご紹介します。この車は、今年長崎バスに移籍してきました車でありまして、この姿を見ましてもご覧の皆様の中には見覚えがある方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

 このセレガRは、元は長崎バスで長崎市内~長崎空港間に運行されております「エアポートライナー」専用車でありまして、平成17年に2台(4501・4502)導入されたうちの1台が移籍しておりまして、運行当初は濃い青地赤ラインのカラーでありましたが、その後その下の画像にありますように白地に青ラインのカラーに変更されておりました。

 

 (掲載車両はいずれも4501)

 

 (平成24年撮影、塗装変更後)

 

 以来、長崎市内~長崎空港間を結ぶ連絡バスとして運行されておりましたが、昨年新たないすゞガーラの導入によりまして2台とも運用離脱・廃車となりました。しかし、1台がご紹介しておりますように塗装はほぼそのままで今年島鉄バスに移籍、もう1台に関しましてもJリーグ「Vファーレン長崎」の選手輸送車として自家用ナンバーに再登録されておりまして、結果2台とも第2の車生を歩むに至っております。

 

 

 さて、島鉄バスに移籍しましたこの車の姿を見ますと、塗装はほぼそのままでありますが、側面の青ラインとも途中で切れているのがわかります。また、貸切登録となりますので、行先表示器のあった部分は「島 鉄」の行灯になっておりまして、変化が見られている事がお分かりいただけるのではないかとも思います。

 

 (側面ラインが途中で切れています)

 

 (行先表示器→行灯に変更)

 

 現在、この車は諫早市にあります長崎日大高校のスクールバスの専用車として運行されておりまして、平日朝夕を中心にスクールバスとして運行されております。けれども、願わくば高速続行としても運行していただければ福岡でも見る事ができますので、そういった運行を今後も期待したい所ではあります。

 

 

 さて、親会社長崎バスでは同じく平成17年式でもありますいすゞガーラ(KL-LV781R2)が、今年導入されました新車導入に伴いまして全車運用離脱・廃車となりまして、その結果日野セレガRを含めまして平成17年導入車の全車が一線から姿を消しております。

 

 (2503)~平成27年撮影

 

 いすゞガーラは、平成17年に2501~2504の4台が導入されておりまして、セレガRと同様長崎市内~長崎空港間の「エアポートライナー」の専用車として使用されておりました。塗装も、日野セレガRと同様当初が濃い青地の塗装でありましたが、その後白地の塗装に塗り替えられておりました。それにしても、白地のカラーの方が見た目からもスッキリしている印象さえも感じさせられます。

 

 (同)~平成22年撮影

 

 (平成26年撮影)

 

 また、これら車に関しましては、昨年頃にはナンバープレートも白地の東京オリンピック・東京パラリンピックナンバー(懸賞金付き)に変更されておりまして、上の画像までの緑ナンバーの姿とは大きく変化しております。やはり、特別なナンバープレートである事もありまして、見た目からも違った印象さえも感じさせる所ではないかとも思います。

 

 (2501)~平成29年撮影

 

 しかし、ご紹介しておりますように相次ぐ新車導入によりまして、いすゞガーラの全車も今年までに運用離脱・廃車となりました。ただ、これら車もまだ13年ではありますので、恐らくはどこかで第2の車生を送る事になるのではないかと思われますので、まずは長崎バスではお疲れさんと言いたいとは思いますが、かつ新天地での活躍を期待したいと思います。

 

 

 長崎バスの高速・エアポート用の車両も、周期がそんなに長くはないのが特徴でもありますので、かつ第2の車生の姿も各地で見られているのが現状ではありますが、今回前半ご紹介しましたように日野セレガRの車両2台もまた新たな所で活躍を始めております。しかも、1台がエアポート用の塗装のままで島鉄バスで見られているのも、まさに長崎バスグループの一員となった所ではないかとも思う所ではありましょうか。とにかく、いすゞガーラに関しましては新天地での活躍を、日野セレガRに関しましてもこれからの活躍に期待したいと思います。