当ブログでは、ＮＯ．２０７１におきまして、１０月に廃止されます西鉄バス筑豊の大隈車庫、そしてその西鉄バス筑豊で運行されておりますうち、同じく１０月に廃止されます１系統に関しましてご紹介しておりました。
西鉄バス筑豊の大隈車庫は、西鉄バス筑豊の営業所の中では小規模の営業所でありまして、所属路線車は全車中型車両である日産ディーゼルスペースランナーＲＭ（ＫＫ－ＲＭ２５２ＧＳＮ）でありまして、現在飯塚～西鉄大隈間の路線（画像１、５６９６）が２系統、さらに飯塚～吉隈方面の１系統（２８番系統）、飯塚～鴨生～山野住宅・上山田間の１系統（２３番系統）が運行されております。
そんな大隈車庫では、かつては優等バスが最寄りバス停西鉄大隈から運行されておりまして、福岡や黒崎、日田などと言った路線も運行されておりました。さらには、ローカル路線でも上山田・小石原・足白（あじろ）車庫などの路線も存在しておりましたが、既に廃止されております。
また、この改正におきまして、以下画像の飯塚～吉隈間の路線（画像３、５７６４）が廃止される事になっておりまして、上山田・足白方面が廃止後に移管されておりました、これからご紹介します嘉麻市バスと言います、福岡県嘉麻市が運営するコミュニティバスにこちらも移行される事になっておりまして、廃止となりましても足は確保される事にはなるようであります。
（５７６４）
（路線図、赤囲いが西鉄バス筑豊で廃止区間）
さて、今回は西鉄バス筑豊の路線のほとんどを移管されておりますコミュニティバスであります、嘉麻市バスに関しまして皆様にご紹介してまいります。
嘉麻市バスは、平成１５年に西鉄バス筑豊が運行しておりました、後藤寺バスセンター～上山田間の路線のうち、坂谷～上山田間の山田市内区間が廃止された事から、旧山田市が代替として乗合タクシーを運行開始した事が始まりでありまして、さらに平成１６年に西鉄バス筑豊大隈支社（旧称）が担当しておりました山田市内・嘉穂町内の路線の大半が廃止された事から、代替として山田市では山田市バス、嘉穂町では嘉穂町バスとして運行を開始しております。
平成１４年に、旧山田市・旧嘉穂町は嘉麻市となりましたが、引き続き山田市バス・嘉穂町バスとして運行されておりました。しかし、平成２０年に「嘉麻市バス条例」を施行した事から、それに伴い「嘉麻市バス」として運行される事になりまして、現在に至っております。
現在は、旧山田市・旧嘉穂町に加えまして、旧稲築町・旧碓井町でも嘉麻市バスが平成２３年より運行されておりまして、旧稲築町の路線では、画像の稲築支所（稲築庁舎）バス停を中心に、旧町内・市内を循環する形で運行されております。
現在の路線は以下の通りであります。旧山田市内・旧嘉穂町内の路線とともに、旧稲築町内も先述のように運行されておりますし、旧４市町内を運行します市内周回線も運行されております。
【旧山田市】
【路線１ 桂川・碓井庁舎～山田～熊ヶ畑】
（桂川駅～嘉穂総合高校～）・碓井庁舎～西牛隈～日吉峠～新原～深見～山田中学校～生涯学習館～市立図書館～百々谷～白木口～熊ヶ畑
- 【路線２ カッホー馬古屏～生涯学習館～坂谷】
- カッホー馬古屏・原町～日赤病院～生涯学習館～新大橋橋～坂谷（坂谷からは田川市バスに接続あり
- 【路線３（白木線）】
- 生涯学習館～日赤病院～新大橋橋～山田庁舎～サルビアパーク～熊ヶ畑～白木口～長原口～熊ヶ畑第三集会所
- 【路線４（百々谷線）】
- 生涯学習館～サルビアパーク～山田庁舎～新大橋橋～日赤病院～西川団地～嘉穂百谷
- 【路線５（筑紫線）】
- 生涯学習館～日赤病院～生涯学習館～サルビアパーク～山田庁舎～さくらが丘団地～小富士住宅団地～筑紫
- 【路線６（下山田線、循環）】
- 生涯学習館～サルビアパーク～山田庁舎～山田中学校～ウナブシ団地～新原～ゆうひが丘～県営住宅～ゆうひが丘～新大橋橋～生涯学習館
- 【路線７（稲築線、循環）】
- 稲築庁舎～大藪～鴨生口第一～なつきの湯～稲築東中学校～稲築庁舎
- 【旧嘉穂町】
- 【路線１（宮野線）】
- 夢サイトかほ・カントリーエレベーター～旧ＪＡ大隈～嘉穂庁舎～西鉄大隈～上大隈～（井上橋）～庄手口～（天神）～宮野小学校～（小野谷公民館）～小野谷～（下高木神社・田出原）～仙道口～市野
- 【路線２（足白線）】
- 夢サイトかほ・カントリーエレベーター～旧ＪＡ大隈～嘉穂庁舎 - 西鉄大隈 - 椎木 - 足白 - 馬見キャンプ場口 - 所迫 - 椎木 - 西鉄大隈～嘉穂庁舎～旧ＪＡ大隈～カントリーエレベーター
- 【路線３（千手内廻線）】
- カントリーエレベーター～（西鉄大隈～嘉穂庁舎～旧JA大隈）～芥田～上才田～才田公民館～大力～代～上才田～（平迫公民館）～芥田 ～旧ＪＡ大隈～嘉穂庁舎～西鉄大隈～カントリーエレベーター
- 【路線４（千手外廻線）】
- カントリーエレベーター～西鉄大隈～嘉穂庁舎～旧JA大隈～芥田～九郎原～西野口～（西野集会所～西野口）～内山田～泉河内八幡神社～古屋敷～高畑
- 【路線５（市内周回線）】
- 稲築庁舎～黒田～碓井庁舎～井土～上西口～夢サイトかほ～嘉穂庁舎～原町口～日赤病院～生涯学習館～山田庁舎
- これら路線のほとんどは、西鉄バス筑豊が運行しておりました路線を継承されておりますが、運賃は嘉麻市内は１００円で運行されておりますし、桂川駅まででも３００円で利用できます。特に、路線１の桂川駅方面へは通学します高校生も利用する事がありますので、この運行は重宝される所でもあるようです。
- 尚、現在西鉄バス筑豊の２８番系統で運行されております飯塚～吉隈間の路線に関しましても、１０月から路線１の系統に組み込まれる事になりまして、桂川駅・嘉穂総合高校へ運行されております路線が吉隈を経由する形に変わる事になりまして、以下のように変わる事になります。
- （桂川駅～嘉穂総合高校～又手～吉隈）・碓井庁舎～西牛隈～日吉峠～新原～深見～山田中学校～生涯学習館～市立図書館～百々谷～白木口～熊ヶ畑
- 画像は、西鉄大隈バス停でありますが、このバス停では以前の嘉穂町バスの姿を残しております。また、上の運行区間からもわかりますように、この西鉄大隈バス停では４路線が停車を行っておりますので、その下の画像の路線図からもそう言った形を伺う事ができますし、それほど中心バス停である事も伺う所でもあります。
- （嘉穂町バス時代が残るバス停）
- （路線図）
- （時刻表）
- 使用車両は、基本的にマイクロバスが使用されておりまして、画像の三菱ローザやトヨタコースターと言った車が使用されております。ちなみに、ナンバープレートは白ナンバーとなっておりますが、これは道路運送法第７８条・第７９条の規定に基づく自家用自動車（白ナンバー車）による有償運送扱いとなっておりますので、そう言った事からナンバープレートは白ナンバーとなっております。
- （三菱ローザ、筑豊２３０さ・１０１）～旧嘉穂町内路線用、元嘉穂町バス
- （トヨタコースター、筑豊２００さ・６４３）～市内周回線用
- 私自身、この地区では西鉄バス筑豊の廃止路線が見られていた事は存じておりましたが、それでもこのような形でコミュニティバスとして残されていた事に関しましては正直良かったのではないかと思います。やはり、足を持たない住民や通学されます学生さんの足がこのような形で確保されているだけでもいいのではないかとは思いますので。また、今回は旧嘉穂町の部分に関しましてを特にご紹介しましたが、今後は私自身も利用してみるとともに旧山田市部分に関しましても利用してみたいとは思っております。
- （注） 今回の掲載では、コミュニティバスとして運行されている事から、ナンバーは隠さずに掲載されている事をご了承ください。
