番外 下関総合車両所広島支所所属113系電車「湘南色」で見られていた変わった姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 下関総合車両所広島支所(旧・広島運転所)所属の113系電車は、現在黄色一色であります、鉄道ファン間からはいわゆる「末期色」と呼ばれる車両が所属しております。
 
 しかし、JR化後も下関総合車両所所属の115系電車とともに、国鉄型の車両が多く存在していた事もありまして、「国鉄広島」と鉄道ファン間からも以前は呼ばれておりましたが、現在広島支所所属の113系電車は7編成28両のみとなっておりまして、その割合も大きく減っているのが現状であります。上の画像のF-13編成も、広島支所で唯一残りますF編成でありますが、クハ111形であります1両目・4両目と、モハ112形・モハ113形のユニットであります2・3両目とは延命工事の内容が異なっておりまして、その証としましてクハ111形とモハ112形・モハ113形とは窓枠から違うのも現状でもあります。
 
 これだけ両数が減っている要因も、以下画像の227系電車が導入されたためでありまして、現在は山陽線・呉線に加えまして、以下画像の可部線でも運行されておりますので、広島地区の主力車両である事がそう言う所からも伺える所でもあります。
 
 
 さて、そんなJR西日本の広島地区ではありますが、国鉄時代からさかのぼりまして、かつては現在岡山地区では115系電車で数編成のみではありますが見る事ができます湘南色と呼ばれる塗装の車両も存在しておりまして、平成24年頃までその姿は見られておりました。しかも、そんな「湘南色」の電車には特異な車両も見られておりましたので、ここからは皆様にもご紹介してまいります。
 
 湘南色と言いますと、旧国鉄では近郊型電車に多く見られました塗装でもありましたが、現在JR西日本では先述のように岡山電車区の115系電車でしか見る事ができなくなっておりまして、広島支所所属車では平成24年に残念ながら全廃しております。
 
 
 そんな広島支所所属車の「湘南色」は、当時F-01・02・05・06・17編成で存在しておりました。これら車は、いずれも元は旧京都総合運転所(←向日町運転所)に所属しておりまして、その後当時の広島運転所に転属したものでありまして、上の画像のように原色のままで山陽線・呉線・可部線で活躍しておりました。
 
 (F-05編成)
 
 そんなこの湘南色の車両には、元車番(700番台)+5000の数字が与えられておりまして、5700番台を名乗っておりました。その理由は、高速仕様100→110キロに引き上げるための改造を行った車両)に改造されていたためでありまして、当時の運行区間でありました湖西線スピードアップに貢献しておりました。また、草津線山陰線(京都口)でも運行されておりましたので、京都方面を中心に運行されていた事もおわかりいただけるのではないでしょうか。
 

 その後、後述のように広島に転属の際には元車番に戻りまして、その際には後述のように高速仕様を解除した事からこうして現車番に戻ってもいます。
 

 実際に、以下画像の画像の「湘南色」F-06編成をよく見ますと・・・
 
 「クハ111- 752」と「ハイフン」と「」との間に空いているのがわかります。

 この姿からわかりますように、これは、平成20年に「クハ111-5752」から改番したものでありまして、この改番と同時に旧京都総合運転所から旧広島運転所に転属したものでもあります。また、その前にも先述のように平成4年まで「クハ111-752」を名乗っておりましたので、つまり車番が元に戻った事にもなっている事もわかるのではないでしょうか。


 それにしても、良く言いますとかつての名残が残っていいと言う反面、この間に検査等の更新がなされていなかった事からこのように「」を消しただけと言うのは何とも残念な姿ではなかったのでは?と思ってならない所でしょうか。表示の仕方も普通ならば詰めた状態で表示されるならばわかりますが、このように「5」の番号を消した状態で運行されていた姿はよりそう感じる所でもあります。残念ながら、この変わった車両は全廃してしまいましたが、なかなか見る事も多くはなかった湘南色での存在は大きかったと思う所でもあります。

 
 以上画像は、撮影駅の広島駅での113系・115系各電車の並びです(平成23年撮影)。