番外 西鉄バス北九州単独運行となった北九州~別府・大分線「ゆのくに号」、4月改正・減便後の乗車記 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 当ブログでもPART2でもご紹介しておりますように、平成27年より北九州~大分間で運行されております高速路線バス「ゆのくに号」が、運賃が1500円一律になりますが、西鉄バス北九州以外の大分事業者3社が撤退しまして、運行本数が4往復に減便される事をご紹介しておりました。
 
 この北九州~大分線は、東九州自動車道が開通する以前の平成22年~平成23年西鉄バス北九州亀の井バス大分交通(その後撤退)によりまして一度運行されておりましたが、所要時間がかかる事や利用者低迷に伴いまして以降東九州自動車道椎田南~豊前間を除く区間が開通するまでは運行される事はありませんでした。
 
 その後、平成27年に東九州自動車道の椎田南~豊前間を除く区間が開通しまして、それに伴いまして西鉄バス北九州・大分交通・大分バス・亀の井バスによりまして運行を開始(再開)しまして、当初は再び「北九州~大分線」と称されておりまして、9往復が設定されましたが、その後一般公募によりまして「ゆのくに号」と愛称が付けられまして運行されておりました。

 平成28年4月、椎田南~豊前間の開通によりまして東九州自動車道が全線開通した事に伴いまして区間変更を行いまして、競馬場・北九州市立大学前・中谷経由として運行されるようになりましたが、この年の12月、上の画像のようにノンストップ便(3往復、各停便は6往復)を新設しまして、北九州~大分間は2時間を切るようになりました。
 
 【各停便】~平成28年改正時
 砂津~小倉駅前~平和通~三萩野~競馬場前・北九州市立大学前~守恒駅~徳力公団前~中谷~[小倉南インター](九州自動車道)[北九州ジャンクション]~行橋今川~(東九州自動車道~宇佐別府道路~大分自動車道(速見ジャンクション~))[日出ジャンクション](大分自動車道)~高速別府湾APU~[別府インター]~鉄輪口~別府北浜~高崎山~大分トキハ・フォーラス前~大分新川
 
 【ノンストップ便】~同
 砂津~小倉駅前~平和通~三萩野~[篠崎南ランプ](北九州都市高速道路)[小倉東インター](九州自動車道)[北九州ジャンクション](東九州自動車道~大分自動車道)[大分インター]~椎迫~要町(大分駅前高速乗り場)~大分トキハ・フォーラス前~大分新川
 

 しかし、ご紹介しておりますように今年4月のダイヤ改正に伴いまして、以下画像の大分県内3事業者が撤退しまして、運行本数も4往復に減便されました。
 
 (大分交通、大分200か・422、三菱BKG-MS96JP)
 
 (大分バス、42158・三菱KL-MS86MP)
 
 (亀の井バス、大分200か・250、三菱KL-MS86MP)
 
 また、今回の改正では、4往復に減便とともに、北九州市内の停車地を追加、さらに行橋今川停車をこれまでの大分方面乗車のみ・北九州方面降車のみから両側から乗り降り可能に、また運賃を北九州・行橋今川~別府・大分間が1500円一律に固定、そしてこれまでの予約制から非予約制に変更される事になりまして、西鉄バス北九州単独運行に変わる事もありまして、北九州側に向けた動きとなっております。
 
 【停車地】
 砂津~小倉駅前~平和通~三萩野~片野駅~北方駅~競馬場前・北九州市立大学前~守恒駅~徳力公団前駅~徳力嵐山口駅~中谷~[小倉南インター](九州自動車道)[北九州ジャンクション]~行橋今川~(東九州自動車道~宇佐別府道路~大分自動車道(速見ジャンクション~))[日出ジャンクション](大分自動車道)~高速別府湾APU~[別府インター]~鉄輪口~別府北浜~高崎山~大分トキハ・フォーラス前~大分新川
 
 
 さて、今回私は別府北浜から徳力公団前まで減便後となります「ゆのくに号」に乗車しまして、その減便後の姿を調べてみましたので、皆様にご紹介してまいります。
 
 
 画像は、大分トキハ前バス停にあります時刻表であります。このトキハ前時刻表の改正前の姿が上の画像1でありましたが、改正後が以下画像となっております。この大分地区では、大分バスが運行しておりました、鹿児島線「トロピカル号」が休止しておりますので、改正前からしますと寂しくなった感は否めない所でもあります。しかも、隣にあります長崎線「サンライト号(5往復)」よりも少ない本数ですので、よりそう思う所でもあります。
 
 (隣は5往復の「サンライト号」)
 
 
 今回の減便によりまして、西鉄バス北九州の単独運行に変わりましたが、専用車に関しましては小倉営業所に所属します以下画像の日野セレガ・日産ディーゼルスペースアローの計4台のみとなっております。これら車は、いずれも元は福岡~熊本線「ひのくに号」として導入された車たちでありましたが、北九州~大分線(→「ゆのくに号」)運行に伴いまして、福岡高速営業所から転属・転用されております。
 
 【以降、上の画像「ゆのくに号」時、下の画像「ひのくに号」時】
 (5982・日産デPKG-RA274RBN)
 
 (7610・日野LKG-RU1ESBA)
 
 (7611・日野LKG-RU1ESBA)
 
 (7612・日野LKG-RU1ESBA)
 
 
 さて、ここからは乗車の模様をご紹介してまいります。今回乗車は、日野セレガの7612でありまして、先述のように別府北浜から乗車しました。
 
 
 今回乗車しましたのは、大分トキハ前18時35分発・別府北浜18時55分発北九州行き最終便でありました。ちなみに、改正前は画像1にもありますように大分トキハ前20時05分発が最終便でもありましたので、1時間30分も早い最終便となっております。
 
 さて、車内は4列シート・後方トイレ付となっておりまして、前任の「ひのくに号」時代からの装備となっております。しかし、西鉄高速バスが導入を進めておりましたコンセントはこの車には設置されておらず、シンプルな装備となっている事が伺えておりました。それにしても、西鉄バス北九州の自社路線でも福岡~行橋線には装備されておりますので、せめてこの路線にも装備していれば良かったのになと思ったほどでした。
 
 (コンセントは装備されておらず・・・)
 
 
 さて、肝心の乗客でありますが、この日は既に大分市内から12名の乗車があっておりました。そして別府北浜でも私を含めまして6名の乗客があっておりまして、最終的には以下に表しますように20名の乗客で北九州まで運行されておりまして、利用客はまあまあであった印象ではありました。
 
 大分市内 12名
 別府北浜 6名
 鉄輪口 3名
 行橋今川 1名

 (尚、その他の停留所は0名でした。

 

 

 この車の運賃表も、西鉄グループで導入が進んでおりますレシップ製のLCD運賃表となっておりますが、2分割である事から運賃表の右側は様々な表示を出しておりました。それとともに、左側に関しましては行橋今川までは1番のみの表示となっておりまして、大きく「」「1500」と表示されているのがわかりやすくていいようにも思う所でもありましょうか。

 

 (画像が乱れております、ご了承ください)

 

 

 今回の行程は、本来は中谷バス停(20時36分着)で下車しまして、それから「なかたに号」に乗車しまして福岡へと帰る予定でした。しかし、この「ゆのくに号」はこの時行橋今川の時点で8分遅れておりまして、その遅れも取り戻す事もなく、結局は7分遅れで中谷にやって来ておりましたため、結局その時間の「なかたに号(20時38分発、こちらも4分ほど遅れてはいましたが)」には乗車できず、まさにあと一歩の所でありました。

 

 結局、私は待ち時間を少なくするという事から徳力公団前バス停で下車しまして、後続の「なかたに号」で福岡へ戻りましたが、一番の問題でありました遅れが今回しわ寄せていた事に関しましては正直残念ではありましたけどね。

 

 

 今回私も利用してみまして、利用者も少ないのかな?と思われていましたが、それに反しまして20名あった事は良かったのではないかとは思います。やはり北九州・行橋今川~別府・大分間1500円と格安なのが一番良かったのではないかとは思われますので。それでも、やはり4往復と言うのは少なすぎます。せめて亀の井バスも残りまして5往復で運行するくらいならば良かったのですが、様々な事情を思いますと仕方がない所ではないかとも思います。とにかく、PART2でも述べましたが、平成22~23年運行時のような二の舞にだけはならない事を切に願う所ではあります。