気持ちをそのまま通訳 | 手話通訳者のブログ

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ブログ記事「訪問診療のあと」に、ちーこさんからコメントをいただいた。ありがとうございます。



石田氏がスムーズに話せたの意味って、通訳をスムーズにしてくれたではなく、石田氏の気持ちをそのまま通訳してくれたんだと感じたのでしょうね

中には医師相手だからと勝手に言葉を変えたり、怒ってるのに柔らかいイメージで伝えたり
ろう者の為でもあるが、見方を変えると、通訳者本人が嫌われない為にやってんのか?と思われても仕方ないです

身体が不調の時は健聴者でも言葉で表すのは難しい、そこに聞こえない、話せないとなればストレスも大きいはず
お年が80歳だと年齢からくるものもある、でもその情報を得る量は聞こえる人より少ない

次回もたいしさんが通訳だといいな、出来れば少しお話して本音が聞ければ本当の不調を医師に伝えられ、今の状態に合った薬を出してくれるはず




>石田氏がスムーズに話せたの意味って、通訳をスムーズにしてくれたではなく、石田氏の気持ちをそのまま通訳してくれたんだと感じたのでしょうね

そうだと思います。
ろう者の視線は鋭いので、通訳者がどのような姿勢で通訳を行っているか、正確に見抜きます。


>中には医師相手だからと勝手に言葉を変えたり、怒ってるのに柔らかいイメージで伝えたり

そうです。
ろう者が感情的になり、目の前の聴者を罵ると、手話通訳者として、そのまま激しい言葉をぶつけて(通訳して)良いのか、という迷いはありますが、「そのまま伝える」ことが大原則です。


>ろう者の為でもあるが、見方を変えると、通訳者本人が嫌われない為にやってんのか?と思われても仕方ないです

その通りだと思います。もっとひどいケースもあり、ろう者を見下している通訳者がいることも事実です。


>身体が不調の時は健聴者でも言葉で表すのは難しい、そこに聞こえない、話せないとなればストレスも大きいはず

そうです。
聴者である医師は、「どんなふうに痛みますか?シクシク痛む感じ?チクチク痛む感じ?」なんて言いますが、指文字で「しくしく」と表しても伝わりません。
聴者同士でも難しいのに、通訳という第三者が入ると、非常に難しく、ろう者のストレスは相当なものです。


>お年が80歳だと年齢からくるものもある、でもその情報を得る量は聞こえる人より少ない

そうです。
役場も病院も、安易に「筆談します」という表示を掲げるけど、高齢ろう者の場合、筆談そのものが難しい上に、文字を書く時に痛みを伴うことも多く、筆談はほぼ無理です。
加齢と共に情報を得にくくなりますが、ろう者の場合はこの傾向が顕著です。


>次回もたいしさんが通訳だといいな、出来れば少しお話して本音が聞ければ本当の不調を医師に伝えられ、今の状態に合った薬を出してくれるはず

ありがとうございます。
訪問診療の場合、いつも同じ医師がくるわけではなく、数名の担当医師が交代で来るようです。
理解ある医師が来てくれると嬉しいのですが・・・