郷土の未来をデザインする -9ページ目

目的は何?

人生のおける目的はなんですか?

今まで生きてきて、どんな仕事が、一番面白かったのか?

と聞かれ、私は何も考えることなく、答えることができた。

 

私は、恵まれていたのか、父に人生の目的を強要されていたので、

そんな深いことは考えなくてもよかったからだと思う。

 

と言うのも、父が商売をしていて、それを継承することが自分の責任だと

言い聞かせてこられたからだ。

 

父が亡くなっても、父が為しあげれなかったことの残りをただひたすら追い求めてきた。

 

全く疑問を抱くこともなかったし、嫌だとも思ったことはなかった。

 

唯、具体的なあるべき姿や、方法論を見出すためには、簡単には上手くは行かず、

それなりの努力もしてきたが、やりがいはあるし、できてもできなくても面白かった。

 

企業の目的も、ボランティアも、父の背中を追いかけていたのだが、

方法論に関し、父は全く反対しなかった。

 

結果の出来が悪い時や、大失敗した時のみ、ハッパをかけられたりしたが、

なんだか好きなことをやってきた気がする。

 

しかし、それが自分にとって正解なのか、他に何かあるのでは?

と工夫する点での

疑問は常にあって、得心のいくまで、未だ本当の答えは解らない。

 

それは逆説になるかもしれないが、人様に、

「あなたの人生の目的はなんですか?」

と質問して、即答で一言で言い表してくれた方には、出会ったことがない。

 

一方で、学校を卒業する際に

「こんな仕事をしたい」と、明確に答えて、真っ直ぐにそこに向かって

努力する友人や知人を見ると、心から尊敬した。

 

職人さん、お役人さん、銀行さん、大企業さん等々黙々とそれに向かう同級生たちは

眩しくて、羨ましきて、尊敬できた。

 

でも、社会に出て、それぞれに立派になられても、

「人生の目的を一言で表現し、生き方も全く揺らがないでいる人」は、

まだ出会ったことがない。

 

歴史上の人物で、尊敬できる方は、山ほどあり、師匠と呼ばせていただける社長や、達人もおられるが、

今、生きておられる方で、最も尊敬できる方のお一人は、

 

あのスーパーボランティアの

「尾畠春夫さん」と感じる。

 

この方は、生き方そのものも、人生の目的を実行する生活ぶりも、

表現と、現行に寸分の違いも揺らぎもない。

 

このような立派な方は、なぜ、信念ある生き方を貫けるのでしょうか?

 

もしかして、生まれる前から決まっていたのでは?

と思うことすらある。

 

行動する目的などは、よくよく掘り下げれば明確にすることはそれほど難しくはないと思う。

 

しかし、人生の目的を明確にする。

これほど、時間と考察を要するものはないかもしれない。

 

人生の目的を明確にされて、「人生の目的はこうです」

と言われる方。

是非、お話を聞かせていただきたい。

 

それだけで、心から尊敬いたします。

 

令和5年度の新年にあって、世界のパンデミックと戦う今、最も必要な答えとも思います。