東日本大震災から10年だからという訳ではないんですが、チェルノブイリのドラマを観てみました。
全部で5話、DVD3枚なので観やすいこともあります。
1986年4月26日未明、チェルノブイリ原子力発電所で爆発が起こる。未曾有の原発事故の発生に冷戦下の旧ソビエト政府が事態を隠蔽しようとする中、被害の拡大を少しでも抑えようと必死に闘った英雄たちがいた。あの時、現場で何が起きていたのか――。
炉心はメルトダウン後に爆発し、すでに無くなっているというのに、それを冷やすための水を出す栓を空けに行け!と命令を下したりしたのはアナトリー・ディアトロフという副技師長。事故当日の現場責任者。
この男は自国開発の炉が事故を起こすなどあり得ない・・・と考える者たちの一人だったんです。
そもそも完成後のテストをする予定が昼間だったのに、電力局の都合で10時間遅らせることになったんですね。つまり夜のシフトの人々に何の予習もなく任されてしまったんです。
この人災に加えてRBMK原子炉で低出力時にAZ-5ボタンを押すと、核分裂反応が促進されるという欠陥を、KGBによって機密扱いされていました。
当然、放射能性物質が広い範囲を汚染しました。スウェーデンまでも届くまで世界にも事故が起きたことを隠そうとしていました。
住民を避難させたのは二日もたってからでした。食料を3日分持って出ろ・・・というのです。すでに汚染されてる食料をです。
全てこの事故がどのようにして起きたのかは第5話で分かります。
この映画はアメリカで作られたので、英語です。
絶対お薦めの作品です。
ヘリコプターで上空から見てみようと飛び立った場面で、「これ以上近づくと私たちは5年以内に死ぬ」とレガソフが言っても、シチュルビナはまだ信じきれずパイロットに「行け!」と命じます。
実際、シチュルビナは4年と4か月で死に、レカソフは2年後に自殺してます。
「1時間ごとに広島原爆の2倍相当の放射線を放つ」と、事故がもたらす被害を冷静に語るレガソフ(右)に、最初は官僚主義的だった閣僚会議の副議長であり事故の対応にあたったボリス・シチェルビナ(左)も事態の深刻さを悟る。
レガソフはこの事故の最大の原因は政府による「嘘」だとはっきり語っています。
これがディアトロフ。後に10年の刑を食らったんですが、それだけ長生きしたんですね。
ウラナ・ホミュック
この人物だけがソ連の科学者の総称として描かれた架空の人物
地名で「白ロシア」(はくろしあ)が度々出てくるので調べたところ、現在のベラルーシなんですね。
黒ロシアがモスクワで赤ロシアがウクライナだったみたいです。