十何年か前、引っ越したときダンボールの箱に入れたまま開封してない中に、本がたくさんありました。その中の数冊です。
フレドリック・ブラウンは結構たくさん読みました。ミステリー部門では
まっ白な嘘
復讐の女神
悪夢の五日間
3,2,1とノックせよ
三人のこびと・・・などなど
SF部門では
未来世界からきた男
天使と宇宙船
SFカーニバル
スポンサーから一言
火星人ゴーホーム
宇宙をぼくの手の上に・・・などなど
「悪夢の五日間」は主人公の妻が誘拐され、その身代金を作るのに苦労する話で、ストーリーも結末も覚えていたんですが、懐かしさで、読んでみました。
この本の初版は1967年ですが、僕が持ってるのは1986年で、10版。たったの260円でした。
フレドリック・ブラウンで一番好きなのは何といっても「まっ白な嘘」ですね。
日本では真っ赤な嘘と言うのに・・・
これは17の短編集です。
サイロに閉じ込められた自分の女房とその愛人がどれだけ叫ぼうと、耳が聞こえなくて助けられなかった・・・という男がいて、探偵がコインをわざと落としたら、振り向いた・・・という話。
マロニーという男が無人島で何年も過ごすはめになり、史上最も偉大な詩を作ることにしました。4行詩から余計な言葉を排除して、最後にはたった4文字からなる偉大な詩を完成させました。15年もたってようやく救助されたときマロニーは30ぐらいのなのに、髪の毛は抜け落ち、歯もなくなり、まるで60のジサマのようでした。で、救助されたときその4文字からなる偉大な詩を大声で叫んだのでした・・・という話。
これは僕の「カナダ丸太小屋修業」にも書いたことがあります。
これを読んだ時にはよく理解できず、HELP?かななんて思ってたんですが、アメリカ生活を経験した後で、ようやく理解できたんですね。
知りたい人には教えます。