少し前にヒラリー・ウォーの「失踪当時の服装は」を取り上げ大絶賛しました。この「この町の誰かが」も楽しみにしてた一冊です。町の人々のインタヴューというか告白というかお喋りが順繰りに続いていきます。この形式は恩田陸のユージニアでも使われてますね。恩田陸はこの本、「この町の誰かが」にヒントを得て、「Q&A」を書いたと言ってます。僕としては、これは警察小説ではなく、世間話の寄せ集めのように感ずるところもありますが、まあまあ面白く読める作品だと思います。
この町の誰かが (創元推理文庫)/ヒラリー ウォー
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ひとりの女子高校生が死体で発見されたとき、平和な町クロックフォードの素顔があらわになる。あの子を殺したのは誰か? 浮かんでは消えていく容疑者たち。焦燥する捜査班。怒りと悲しみ、疑惑と中傷のなか、事件は予測のつかない方向へと展開していく。警察小説の巨匠が全編インタビュー形式で描く《アメリカの悲劇》の構図。
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