1700年代前半
径6.3cm ×高さ4.8cm 底径4.5cm
ネコじゃらしの、葉っぱのピーンとした感じが
実に上手く描かれていますね。
よく見るとネコじゃらしの下に、少しだけ薄ルリが塗られて地面が表されています。
植物図鑑に描かれるみたいに《ネコじゃらし》単体を描いた、のではなく
ネコじゃらしのある風景を描いているんです。
心なしか、風に揺れているようです。
底部近くに二本の輪線が引かれ
画面を引き締めています。
これがあるとないとでは、印象が全く違ってきます。
小振りで、とても薄く作られています。
薄さを感じていただけるでしょうか?
日本酒を飲むのにぴったりな薄さです。
古伊万里の肌はやさしいので
唇に触れた時の感触がとてもイイんです。
裏側には一本から二股に分かれたネコじゃらし。
上辺と下辺の大きさがあまり変わらず
江戸中期の猪口としては、ずん胴な姿。
ほのぼのとした印象です。
高台は、僅かな畳付き(お盆やテーブルと接する部分)を除いて、
すっかり施釉されていて上品です。
蕎麦猪口と呼ばれるこの手の器は
江戸後期にお蕎麦が流行するまでは、本来は向付け
ちょっとしたお料理を盛るための器です。
もずく酢なんか入れて
器に直接口をつけて、「ズズッ」と啜るのもイイですね。
野菜スティックにつける、ディップをよそうのも使いやすいと思います。
私は、野菜スティックはマヨ味噌で食べるのが好きです。
お味噌8、マヨネーズ2くらいの割合。
キャベツにもよく合います♪
¥6500/ 1p
骨董水妖
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