母性社会日本の病理 | 愚者の独り言

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40歳くらいだったと思うが、彼女に振られて、落ち込んでいた時にたまたまこの本を読んでいた。


著者はユング心理学者の河合隼雄氏で、父性原理と母性原理について説明し、日本社会が母性原理で動いているという内容の本だったと思う。


父性原理というのは、全てのものを切断・分割する。主体と客体、善と悪、上と下などに分類し、子育てなどでは「良い子だけが我が子」という規範によって子供も鍛えようとするが、行き過ぎると切り捨てが起こる。


母性原理は産み育てるものであり、子育てでは「我が子は全て良い子」となり、出来の悪い子でも大事に育てる。否定的な側面が出ると、飲み込み、しがみつき、などの行動を起こし、まあ、子が独り立ちしようとしても手放さないなどのような動きが出てくるというものらしい。

話を彼女に振られたこと話を戻すと、私にずっと付き合う価値がないと見做されて振られたのが原因なんだろうけど、ごたごたがあった時、とある人間の介入もあったりもして、それが関係の破綻に拍車をかけられた面もあったので、素直に原因を直視できず、腹を立てたり落ち込んだりと、色々な感情がぐちゃぐちゃに湧いてきて多少苦しんでいた。

そんな時に、この本の特に母性原理の説明を読んでいると、介入してきたオバハンの精神構造が理解でき、その時の人間関係が綺麗に整理され、読み終わった時には、人間ってこんなもんなんかなぁと、すっかりと立ち直っていた。

どういう心境になっていたかほとんど覚えていないが、その時に出てきた言葉は覚えていて、それは、人間の心の仕組みがこうであるならば、今回のようなことが起こっても仕方がない、だった。

人間の心の仕組みがこのようであり、こういう状況になるとかはよくあることで、犬に噛まれたようなことで、いつまでもあの犬めチクショーなどと怒ったりしていることの意味のなさを感じたといえばいいだろうか。


とにかく、何かよくわからないが、えらくスッキリとしていたのを覚えている。

ユング心理学というか、河合俊雄氏に夢中になり全集を買ったりして、かなり読み漁った。

その後、何か楽しいことないかなぁなどと思っていたところ、当時mixiをやっていて、チベット仏教のセミナーなどがあることを知り、あちこちのセミナーに参加するようになり、今に至るのであった。

 

(ここまではインスタに書いた投稿を少し書き直ししたものだが、それだけでは面白くないので、もうちょっと付け足してみよう)

 

彼女に振られたことを書いていて思い出した。

 

チベット仏教とかに手を出すくらいなので、近辺にある色々なものに興味を持っていた。

 

友人の一人がインド占星術がめっちゃ当たるとよく言っていたので、振られた時に、mixi繋がりでインド占星術の鑑定をしている人に鑑定をしてもらった。

 

その素人鑑定士曰く、dondrupさんのホロスコープから恋愛関係を見るのは非常に厳しい。

辛うじて女性と縁のある時期が〇〇から●●と書いてあり、調べてみると彼女と縁ができた時期が〇〇に当たり、●●と書かれた日付は振られた日の三日前だった。

 

なかなか当たるやんと思い、次に女の人と縁ができるのはいつ?という質問には一応答えてくれはしたものの、辛うじて縁ができそうなのはというような言い方だった。

 

その後、縁はなかった。

 

また、その鑑定にはこうもあった。

宗教運はめちゃめちゃいいですね。

 

確かにチベット仏教の世界ではかなり楽しくやっていた。