今日(10日)の朝日小学生新聞、「声と絵で楽しむ本当になかったものがたり」は、「ひこいちとすいかどろぼう」という話であった。
こんなお話である。
ひこいちの住んでいる村にスイカ泥棒が現れ、毎晩すいかが盗まれた。見張りをしていても、居眠りをしたすきに盗まれた。そこでひこいちは、畑にかかしを立てることにした。村人たちは、かかしでは泥棒に効き目がないと言って、ひこいちの思いつきを笑った。
ここまでが、紙面に掲載されている。
つづきは、QRコードからスマホで聴くことができる。聴いてみた。
ひこいちは、自分の畑にかかしを立てた。その夜、ひこいちの畑の見張りがかかしだと知っている泥棒が、すいかを盗みに来た。大きなすいかを盗んだとき、かかしの手が伸びて泥棒を捕まえた。ひこいちがこっそりかかしとすり替わっていたのであった。
かかしと思わせて油断させて泥棒を捕まえる、というのがひこいちの狙いであった。
とんち名人のひこいちのアイディアにしては、平凡すぎるとわたしは感じた。
もったいぶってQRコードまで使った割には、さえないオチである。
では、どんなオチにしたらもっと面白くできるだろうか。
話のできはあまりよくないが、教材として使うには面白い。
子どもたちに、自分がひこいちだったらどんなアイディアですいか泥棒をつかまえるか、考えさせてみたい。
うちの生徒の中にも、ひこいち以上のとんち名人がいるかもしれない。
楽しみである。