今日(6日)の朝日小学生新聞3面は、「衣類の素材わけてリサイクルしやすく」という記事であった。
副題には「大阪大学の研究チーム 綿とポリエステルの分別に成功」とある。
国内で1年間にごみに出される服は約47万トン。そのうち95%にあたる約45万トンが、そのまま燃やされたり埋められたりして処分されているという。
わたしも、衣類はいつも可燃ごみとして出していた。
木曜日の資源ごみの日に衣類も回収されるのだが、資源ごみとして出したことはなかった。
自分が身に付けていたものが再利用されることに、なんとなく抵抗を感じていた。
ゴミに出すのは、着古して汚くなった服や穴のあいた靴下である。
わたしは、他人が着用していた穴あき靴下を再利用して着たいとは思わない。ほかの人も同じであろう。
しかし、記事によれば、わたしが想像していたのとは違い、衣類は繊維レベルまで分解されてからリサイクルされるらしい。
ポリエステルは鎖のようなつながりも分解され、再び結合させてPET樹脂として再利用される。
穴あき靴下の面影はない。
これならリサイクルに抵抗はない。
しかし、いままでほとんどリサイクルされなかったのには、技術面の理由が大きいという。
綿とポリエステルなど、異なる素材を組み合わせてできている服は、素材の分離が難しくてリサイクルできなかったのである。
副題にある通り、大阪大学の研究チームがこの問題を解決した。
生地をエチレングリコールという薬剤と一緒に電子レンジのような装置に入れて加熱すると、数分間でポリエステルだけが分解し、綿の9割以上が回収できるというのである。
分解した液体からはポリエステルの繊維やペットボトルの原料になる成分が回収できる。
この技術によって、衣類の再利用率は高くなりそうである。
そうと知ったからには、衣類も必ず資源ごみとして出そうと思う。
しかし、わたしはめったに衣類を買わない。
一度買った服を10年も20年も着続ける、エコな人間である。
靴下に穴が開いても、すべての指がでるくらいになるまで履き続けている。
資源ごみに出すようにしても、地球環境への貢献は少なそうである。