昨日(23日)の朝日小学生新聞、天声こども語は、青ヶ島についてであった。
こんな内容である。
伊豆諸島最南端の青ヶ島は、一七八〇年代の火山噴火によって島民が八丈島に避難し、無人島になった。全住民が困難を乗り越えて復興し、帰ったのは五〇年後である。今でもこの「環住」のことは大切に語り継がれている。
青ヶ島という名は聞いたことがあったが、このような歴史があったことは知らなかった。
記事の中で紹介されていた、「青ヶ島ちゃんねる」というユーチューブチャンネルの動画を観てみた。
ただただ青い空と青い海、そして緑の山があるだけの島である。
観光以外の産業がない島で、今でも144人の住人が暮らしているという。
島全体が青ヶ島村というひとつの村で、村の中に番地はない。
「青ヶ島村 ○○様」で郵便物が届くのである。
本土から直接行く交通手段はなく、八丈島経由で船で行くと、東京から14時間かかる。
飛行機とヘリコプターを使えば1時間半ほどで行けるらしいが、ヘリコプターの定員は極めて少ないので、住民も観光客も、ほとんど船を利用する。
小学校と中学校はあるが、高校はないため、高校に進学する子どもは島を出なければならない。
住むのに便利なところとは思えないが、50年の歳月をかけて島民が環住したのは、離れられない魅力があるのだろう。
機会があれば行ってみたいと思う。
悪天候による船の欠航も多く、計画通りにいかない旅になるらしい。
そんなところも魅力だと思う。