朝日小学生新聞に、「おしえてさかなクン」という連載コラムがある。
今年で23年目という長期連載の人気コラムである。
毎週、さかなクンの豊富な知識と魚愛に感心しながら読んでいる。
今週は「ウニちゃんが厄介者!?」というテーマであった。
こんな内容である。
世界の海にはおよそ900種のウニがいる。
そのうち、日本にいるのは160種ほど。
食用としてもっともよく知られているのはムラサキウニで、わたしたちが食べているのはメスの卵巣とオスの精巣である。
そのムラサキウニが、近年厄介者あつかいされているという。
その原因は、海藻を食べてしまうから、だという。
地球温暖化の影響で、日本各地で海藻が減っている。
また、ウニは本来、冬の間は冬眠のように活動量が減るのだが、地球温暖化で1年中活発に活動し、多くの海藻を食べるようになった。
海藻を保護するため、ウニを駆除している海域もあるという。
2015年ごろから神奈川県水産技術センターがキャベツでウニを育てることに成功した。
実入りもよく、おいしく育つそうだ。
ウニが現在このような状況にあるということを、知らなかった。
わたしはウニが大好きであるが、めったに食べない。
回転ずしのウニはおいしかったためしがないので、食べない。
回転しないお寿司屋さんのウニは、高くて食べられない。
だからウニが駆除されてもほとんど影響はないのだが、それでも心配になる。
キャベツで育つと聞いて安堵したが、そもそもウニがキャベツを食べるのは、相当に不自然なことである。
売り物にならないキャベツを利用するので一石二鳥なのだが、ちょっと気になる。
今度ウニを食べる機会があったら、どこで何を食べて育ったウニなのか、気にしてみようと思う。
コラムにはムラサキウニ以外のさまざまなウニも、さかなクンのイラストとともに紹介されていた。
ウニは、名前も面白い。
「タワシウニ」「ノゴギリウニ」「カシパン」などは、見たまんま名付けたのであろう。
「タコノマクラ」というのもあるそうだ。
イラストでは、タコが丸いウニに頭を乗せて寝ている。
ウニは、見ているだけでも楽しい生物である。
久しぶりに、水族館に行きたくなった。
今度、娘を誘ってみようと思う。