今日(18日)の朝日小学生新聞、天声こども語のテーマは、「報道の自由」であった。
このような内容である。
国際的な記者の団体が発表した報道の自由度ランキングで日本は70位、主要7カ国の中で最低であった。フリーや外国人記者が取材しにくいことが低いランキングの理由だという。日本より下位のロシアや中国では政府に従わない記者は拘束され活動できない。世界のニュースの中には大変な苦労の末に届けられるものも多い。
記事ではフリーや外国の記者の不自由さを問題としているが、大手報道機関の報道も権力によって規制されている。
特にテレビは政治的中立性を理由に内容を審査され、権力批判がしにくい。
総務大臣が、特定のテレビ番組を名指しで挙げてその局の電波を停止すると発言したことがあった。
70位というランクは、納得できる。
新聞はかなり自由に報道できているように思うが、残念ながらその報道が届くのはその新聞の読者層だけである。
わたしが愛読している朝日新聞に多い反戦・反政府の報道を本当に届けなければならないのは、そのような報道に触れる機会の少ない読売新聞や産経新聞の読者である。
届けるべき相手に届いていないのでは、本当の自由な報道とはいえない。
読者の側も、多様な報道に触れる努力が必要であろう。
GDPがドイツに抜かれて世界第4位になりそうということが最近大きく報じられていた。
経済力のランクよりも、報道の自由度のランクのほうがはるかに大切だと思う。
経済大国でなくてもよい。
自由な報道ができる国であってほしい。