ロシアがウクライナに侵攻してから、今日で2年になる。
いまだに戦争は終わりそうにない。
毎日、どうやったら戦争が終わるか、考えている。
わたしが考えてもしかたがないのだが、それでも考えている。
考えるしかない。
今日(24日)の朝日新聞に、ウクライナから徴兵を逃れて来日した少年の記事があった。
「殺せない」17歳は独り日本へ、という見出しの記事である。
戦争が始まったとき、ロベルトさんは17歳だった。
ウクライナでは18歳から徴兵や出国禁止の対象となる。
ロベルトさんは出国を決意し、ひとりでポーランドへ、その後リトアニアに逃げた。
2022年8月に来日し、今は都営住宅でひとりで暮らしながら、日本語を勉強して日本の大学で学ぶことを目指している。
帰国するつもりはない。
徴兵を逃れたことで見知らぬ大人たちから責められ、殴られた。
幼なじみからはSNSで、「死ね」「裏切り者」と言われた。
ロベルトさんは言う。
「でも、やっぱり人を殺すことはできない。たとえ大人だったとしても戦争には行けなかったと思う。」
戦時下においては、祖国のために銃を取って戦うのが正義とされる。
戦わずに逃げるものは、卑怯者で非国民として非難される。
ロベルトさんの行動は、避難されるべきものであろうか。
わたしには、兵役拒否が世界から戦争をなくす唯一の方法のように思われる。
ロシア国民もウクライナ国民も、みんなが兵役を拒否したら、プーチンがいくら頑張っても戦争はできない。
人を殺さないことは、人間にとっていちばん大切なルールである。
世界中の人が、「わたしは人を殺さない、だから戦争には参加しない」と、胸を張って言えたら、戦争は起こらない。
ロベルトさんの言っていることは、正しい。
正しいことを言って非難されることは、おかしい。
国際機関によって兵役拒否者を保護する仕組みができないものだろうか。
実現は、難しいだろうか?
プーチンを説得するより現実的だと思うのだが、どうだろう。
自国民の命を守るために他国民を殺してよいという道理はない。
ロベルトさんの徴兵拒否は、正しい。