昨日の朝日歌壇にあった短歌を紹介します。
国葬の国費があれば幾人の孤児の食事が作れるだろう
篠原俊則
政府は国葬に予備費から約2.5億円支出することを公表しました。この金額は国葬の儀式にかかる費用だけで、警備などの費用は含まれておりません。実際にかかる総額は明らかにしておりません。
WEB女性自身は国葬にかかる費用の総額を37億円と算出しています。すべて税金です。
これらのお金を亡くなった人のためだけでなく、生きるのに必要としている人のために使ったら、どれだけの人が救われることか。
故安倍元総理が桜を見る会やアベノマスクなどで、税の私物化や無駄使いをしたことは、まだ多くの国民の記憶に残っています。
もし元総理が生前に、「私の死後、私の葬儀のために1円の税金も使ってはならない」と遺言を残していたら、それらの悪評も少しは雪がれたと思います。
実際には岸田総理を中心とする内閣の判断のせいで、生前だけでなく死後も税を無駄使いした総理として語り継がれることになりそうです。これでは亡くなった安倍元総理も浮かばれません。
国葬によって、故安倍元総理の死後の評価までさげてしまうことが、故人の遺志の沿うとは思えません。
内閣が国葬の実施を見直し、「亡き安倍元総理の遺志により葬儀には一切税金を使わず、弔意による香典は全額、世界の平和や貧困者の救済のために使います。」と閣議決定したら、故安倍元総理の評価はますます高まるでしょう。
このほうが、平和を愛し弱者を思いやった故安倍元総理を送るのにふさわしい方法なのではないでしょうか。
わたしには、最初に挙げた短歌が国民による国葬批判ではなく、亡き安倍元総理の思いを代弁した歌に思えます。