始まらないstory -2ページ目

悲しみから明けて。。

デートの悲しみから明けても、変わらず家には帰っていつもと同じ家庭に戻る。。

帰りが早かったから旦那様はビックリしていた。

とっさに

「友達が具合悪くなっちゃって。。」

とウソをつく。
なんだか、最近は旦那様にウソばっかりついている。
常習犯だ。。。

子供たちの大好きなプリンをお土産に買って帰ったので、みんなご機嫌だった。

仕方がない。。。。

と思っていても、なかなか立ち直れないkoto


次の日。彼に

「体調はどうー?」

とメールをしてみた。

「昨日はテンション低くてごめんね。今日はずっと寝てました。。」

とメールが返ってきた。
日曜日は彼の大好きな草野球がある日だけど、この日は雨が降っていたのでお休みだった。
でも、彼は晴れてても行けなかった。。とメールで付け足ししてあった。。

やっぱり、相当体調が悪かったんだ。。。

どこかで疑っているkotoがいた。
そんなに都合良く、デートの日に具合が悪くなるものか。。
とか、思っていたのだと思う。

好きになると、何もかもが不信感でいっぱいになってしまう。

すべてが自分に都合が悪く動いていると思ってしまう。

自分勝手な想いだね。。

でも、それでも金曜日は必ずやってくる。。

どんなことがあっても、彼は必ず金曜日にはお弁当を食べてくれる。
それだけでも、うれしいかな。。。
メールをすれば、返信は遅いけど、3通に一回の割合でメールくれる。
それでも、無視されている訳でもないからよしとしたい。。

こんな風に都合良く解釈しちゃっていいのかな?

それでも、金曜日はやっぱりやってきて、kotoは彼に会える。

告白?

したら、この関係はどうなるんだろう。。。

泣きたくなる。。。~後編~

「どうしたの??なんか今日静かだねー」

と思い切って、彼に聞いてみた。。

「実は、ちょっと体調がヤバくて。。。」

「え???」

固まってしまった。。

そうか~そのせいだったのか~。
言われれば顔色もなんか悪い。。

「熱は??大丈夫?」

と聞くと彼はすこし笑顔で言った。。

「熱はないけど、映画だけしか出来ないかも。。」

前日の話でこんな話をkotoはしていた。。

『ねー。映画終わったらすこし時間があるから水族館行かない??』

きっと。そのことを彼は気にしていたみたい。。

「そんなのは全然いいよっ。っていうかなんで言ってくれなかったの?言ってくれれば今日別に平気だったのに。。。」

kotoの精一杯の気持ちだった。

彼には会いたい。。。
けども、体調が悪い彼にまで会いたいとは思わない。。

会いたいけど。。。

でも、彼の体調の方がもっと大切。

彼はきっと気を使って頑張ってきたのだと思うと苦しくなった。。

「言ってくれればよかったのにー。なんで言ってくれなかったの?」

kotoは自然と怒りながら彼に言ってしまった。
本音だった。。

彼が言えない程kotoには気を使っている事。
それが、つい悲しくて本音が出てしまった。

思えば、成長したな。。
きっと、彼の前では感情は出せなかったはずなのに。。

「ごめんね。でも言えないっすよー」

と彼は言った。

また悲しみと悔しさが襲ってきた。。

とりあえず、映画を見に行った。
彼が見たいと思っていた伊藤英明の映画を。。
飲み物と買って彼に渡した。
彼は映画のチケットを先に買っといてくれたから、お礼のつもりで。。
席に着くと、沈黙が続いた。。

なんか、遠慮してしまって話せない。
なんて話していいのか分からない。。
それに、彼の体調が気になって、頭が混乱している。

しばらく黙っていると予告が始まった。。

映画を見終わると。。
なんと、彼は少し元気になっていた。

「面白かったねー」

と彼から言ってきた。
ちょっとテンションが上がったみたい。
よかった♪
kotoは少しだけ不安から解放された。

そのあとkotoがトイレから出てくると彼が映画のスケジュールを見ている。

ちょっと機嫌が直ったkotoは仲直りのしるしに後ろから大胆に彼の左の腕に腕を通した。

彼がビックリしていた。。

すぐやめてしまったけど、彼の腕は暖かかった。。。

そのあとスケジュールを見ながら彼が

「もう一本見ない?」

と提案してきた。

「体調平気なのー?」

というと、「大丈夫。映画なら平気だから。。」

と笑顔で言った。。

「今度はkotoちゃんの好きな映画でいいよ」

と言われたので、思い切って『私の頭の中の消しゴム』をリクエストしてしまった。

今度はkotoが代わりにチケットを買い、お昼ご飯を食べに行った。

個室の中華料理屋さん。ちょっとオシャレな雰囲気だった。
色んな話が出来た。
彼はよく友達に『腹黒い』と言われるらしい。。
実家が中華料理屋さんで。。。とか
彼は一人っ子で、すごく家族を大切にしている人だった。
確かに、何を考えているか分からない時もあるけど、根は優しい人なんだろうと思った。

でも、子供っぽい性格はそのまま。。
わがままで自分の興味がないもは顔に出るタイプ。
性格に波があるタイプ。。
とても、楽しいひとときだった。。

また、映画を見に行って映画館を出ていたら辺りは真っ暗になっていた。

普段、こんな時間に外を歩いてないkotoは新鮮だった。
ちょっとだけテンションが上がるけど、彼はテンションが下がって行った。。

顔に出てきたからすぐに分かった。。
映画を見終わって楽しい事がないのと、体調が悪いのと、きっとkotoと一緒ってことも。。

今日はなんだか、悲しい。。。

「体調また悪くなってきたでしょー。いいよー。もう帰っても。。。」

と切り札を出したkoto。

別れたくないけど、もう限界だった。
これ以上近くにいたらkotoも泣きそうだった。。

「いいっすかー。ごめんね。。。」

彼はすぐ答えた。。
即答が余計に悲しさを倍増させた。。

別れた後、電車の中で涙が落ちた。。。
この涙は彼が体調が悪いのを心配してではなかった。。
体調が悪くても、テンションが上がればなんとでもなるのに。。

kotoではならなかったこと。。

それだけ、彼はkotoには何も思っていないこと。。

今日改めて確信した。。

やっぱし、辛いよ。。。片思いは。。

涙が止まらない。。

いっそ。彼を嫌いになれたらいいのに。。

でも、それでもまだ彼が好きだった。。
好きな分だけ、涙があふれてきて駅のホームでしばらくうつむいていた。。

kotoってなんだろう。。

泣きたくなる。。

デート当日。。

いつもより、おしゃれをして、化粧をしっかりして、早めに子供たちを保育園に預けて出かけた。

今日は特別な日だった。

今日は旦那様がお休みだった。でもkotoは彼との事を優先して旦那様には「今日友達と出かけてくる。。」
と嘘をついた。。

彼に会いたい。。。

昨日も職場であったけど、でも外で会うのは格別に違う。。

前回のデートでそう確信したから会うのが余計に楽しみになっていた。

しかも、何が特別かというと。。

旦那様が「友達と会うならゆっくりしておいで~」
と言ってくれた事。
その言葉の中には
「子供たちは俺が面倒を見とくから飲んできても良いよ」

という言葉も織り込まれていた。。

ウレシイ♪

今日は彼と長いデートが出来る♪
もしかしていい雰囲気になるかも??
とか淡い期待をしながら電車に乗り込んだ。

今日のデートは電車だった。
昨日のメールで

「明日は車がないんだけど、いい??」

と入ってきた。
別に車がなくても、デートはできるし、でも彼の運転姿が好きだったkotoは少しショックだった。

電車に30分程乗って、待ち合わせの場所に到着。
彼に電話を入れると、彼は到着していた。。

「ごめーん。待った??」

ちょっと恋人っぽく言ってみる。

「今付いた所。。」

と彼は言った。
けど、いつもと態度が違う。。。。

なんか、笑顔がない。疲れてそうな雰囲気。
kotoが話しかけても上の空。。
何があったの??
この間と全然違うんだけど。。。。

「ご飯食べてないから、食べに行っても良い??」

と彼が言ってきた。

「いいよ~~」

と行った先は『松屋』だった。。
彼はガッツリご飯を食べている。
その横でポツンとまつkoto
こんな時、ちょっと複雑な心境。

kotoはご飯を食べてきちゃったんだけど、食べるべき?
とか、ご飯中に話しかけてもいい??
とか色々考えてしまう。。。

でも、そんな事は気にしないで黙々と食べる彼。。
そっかぁ~お腹が空いていたから無口だったのかな~?
ちょっと安心した。。

けど、食べ終わった後もあまり変わらなかった。。。

どうしちゃったの??

デートの誘い方♪

メールというのはなかなか気持ちが伝わりにくくてちょっと大変。

本音をむき出しで書いて送っても、相手に気持ちは半分以下しか伝わらない。

特に彼はそうだ。

だから、デートの誘い方も半ば強引でないと彼は気づかない。。

一回目のデートをする前にメールで

「今度遊ぼうよ」

っていうことを何回も話していた。

実は、一回目のデートの前に約束をしていたデートがあった。

一回目のデートから2週間がすぎた土曜日。

その、前日に彼と詳しい内容を決めようとメールした。。

でも、メールする前に彼からメールが来るだろうとkotoは思っていた。。

けど、待ってもいっこうにメールが来ないので、しびれを切らしたkotoがメールをした。

彼は、そんなに楽しみではないのかな??

もしかして、約束忘れちゃった?

彼からのメールは相変わらずのメールだった。。
最近は絵文字もない。。
絵文字がないとなんだか、冷めた印象を受けてしまう。。
本当の彼の気持ちが見えない。。
なんだか、便利になりすぎてちょっとつらかった。

「映画見ようよ」

それだけだった。。
彼は映画が好きらしい。
kotoも嫌いではない。
最初のデートの時にも、映画の話はよく出てきてて

「今はこれをみたいんだー」

と伊藤英明主演の映画を指差していた。
邦画である。

kotoは邦画はあんまし好きではない。
けど、彼が好きなものは一緒に共感したいので、付き合う事にした。

明日はそんなデートです。

楽しみで待ち遠しい。。。

彼との距離

最近すごく、彼との距離を感じる。。

彼の事が好きすぎる程距離を感じる。。

これはきっと、kotoと彼の思いの温度差があるからだろうか。。

ちょっと。。イヤかなり寂しい。。

今までのkotoの恋愛はあまり失敗がなかった。。
昔から、片思いがすぐ両思いになるという幸運の持ち主でもあった。
今までに、両手以上の恋愛をしてきたけど、今考えるとkotoっていつも別れを言われる側だった。
よく、泣いた。。。
ふと、今思い出すと、もしかして私の想いって重いのかな?
最初は、順調だけど後から急激に彼が冷たくなる。
そして、別れ。。。


けど、すぐ両想いになる訳だから、実は片思いの経験って少ないです。
だからこそ、今学生の頃の苦しさを味わっています。

寝ても覚めても、彼の事ばかり。。。
メールの返信がなければ落ち込むし、
メールがくればとても笑顔になる。。

でも、だからってどうしていいか分からない自分もいる。。

もし。もしもだけど。。。
彼と想いが通じ合った時には、私はどうしたらいいの?
kotoは不器用です。
旦那様にはいまは分からないけど、想いがこれ以上強くなるときっと旦那様の顔も見れなくなるかもしれない。。
きっと、一緒に生活も出来なくなるかもしれない。。

それがkotoの望んでいる事?

でも、この彼の気持ちを一時の感情とは思いたくない。

真剣に彼が好きです。

でも、家庭を壊したくない。

こんな時、みなさんはどうしますか?

彼の気持ち

デートしてからも、相変わらず毎日のメールは続いている。

彼はよく仕事が終わると布団の中で眠ってしまう事が多いらしい。

だから返信はまちまちだけど、でも毎日何をしているか分かるのがうれしかった。。

彼は毎日毎日違うお店へ配送をしている。

その業者さんがkotoのお店に来るのは火曜日と金曜日。

でも彼が来るのは金曜日だけであって、火曜日は彼のロッカーのお隣の人が配送にきているらしい。
でも、火曜日の人は時間帯が遅くkotoの働いている時間に来る事が少ないのであまり話した事がない。

だから、本当に金曜日は楽しみでしかたがない。。

彼とデートしてからあまり緊張はしなくなっていた。
きっとお弁当の効果もあるんだろうけど。。。

お弁当と言えばデートした時に彼からお弁当の袋をもらった。
ちゃんと洗って、お弁当の中にはお菓子がぎっしりとはいっていた。。

「ほんのお礼。子供たちと食べてね♪」

彼はメールでそういった。
けど、嬉しかったから一人で食べてしまったkoto
それが彼からの初めてのプレゼントだった。

「こんなお礼があるなら毎週作っちゃうよ♪」

と返事を返した。。

デートの後の水曜日に彼に

「お弁当はたべるかーい?」

とメールしてみた。
すると

「負担にならないのなら食べたいなー」

と控えめなメールが来た。
きっと彼は彼なりに色々koto に気を使ってくれているんだろうな。。。と彼の優しさを感じた。

「そんなことないよ。何が食べたい??」

と返信したら

「唐揚げがたべたい♪」

と返事が返ってきた。。
よかった♪また作ってあげられる。
金曜日は彼のリクエスト通りに唐揚げと、kotoの得意料理のきんぴらを入れた。

その日の夕方。。

「お弁当ごちそうさま。。唐揚げちょーおいしかった。きんぴらも最高!味付け自分でしたの?すごく好きな味だった」

とメールが来て、ちょっとご機嫌になった。。

なんか、こんな関係も悪くないな。
金曜日はkotoにとって一番の幸せな時間。。
この幸せがずっと続くといいのにな。。。

でも、実はちょっと気になっている事が一つあった。。
デートの時に彼に

「彼女いないなら、kotoが一緒に遊んであげるよ♪」

と言ったら、

「えー!!やだよー」

と言われた。。。
それは、本心??それとも照れ隠し??
でも、どっちかというと本音に聞こえた。。
だから、その後に彼に

「だれかいい人紹介してよー」

と言われた時にちょっと本気で

「ぜったいにやだっ!」

と答えてしまった。。。
だって。。悲しかったから。。。
kotoに紹介なんて出来る分けないじゃない。。
出来たとしても、紹介したくない。
だって、kotoは好きなんだよ。。。

好きな人にいい人を紹介する程kotoは勇ましくない。

だから、その言葉が。。。本当に今でも気になっている。。
やっぱし、彼はkotoの事はなんとも思ってないのかな。。。

気持ちが分からなくて、今すごく苦しいです。。

デートの反省会

デートをするとまた一歩彼の事を好きになっている自分に気づく。。

『また遊びたい』

そんな気持ちに自然になってしまい。またkotoのメール攻撃が始まる。。
彼も、きっと私に慣れたせいか、余計に返信がまちまちになっている。。
それとも、ちょっとkotoが嫌いになった?
彼の事が好きだから、今は不安でいっぱいだ。。。

デートの時にちょっとだけ勇気を出して告白したことがあった。

車の中の二人っきりの空間は不思議とkotoを積極的にしてくれる。

「Aくんモテルでしょー?」

「そんなことないっすよー。全然もてないです。今までに二人としか付き合った事無いし」

ちょっと意外だった。本当にモテル感じがしたから。
kotoの中では最高ランクに入っているのに。。。
だからつい、言ってしまった。。。

「そんなことないよー。kotoはかっこいいと思うよー。もし私が独身だったら絶対にアタックしていたってー」

と。。。。

彼は「えー?そっすかー?そんなこと言われた事ないっすよー」と照れながら笑っていた。

そして、その後に

「kotoちゃんも顔が綺麗ですよね?目とか二重だし。。。」

と言ってくれた。
ちょっとドキッとして一瞬言葉が止まった。。
その数秒後に。。

「いやだー。そんな事言っても何にも出てこないよー♪」

と冗談まじりで返したら「そっかー残念。。」っと笑って返されてしまった。。

彼が綺麗って言ってくれた。
でも、実は彼が好きなのは綺麗系よりもかわいい系。。
これじゃーkotoは駄目じゃん。。。
とちょっと深く考えてしまった。
でも、よく考えてみると、言われただけうれしかった♪


デートの時にティッシュを配ってくれている人が居て彼が受け取っていた。
すかさず、手に持っているティッシュが邪魔だろうな。。と思い手を出したら彼がすごくビックリした顔をしていたのを思い出した。。
kotoは単純にティッシュを受け取ろうと思っただけ。。
でも、きっと手を繋ぎたいという意思表示に彼は見えたらしくて。。。
そのとき「違うよー」とか言ってしまったんだけど。。

手を繋げばよかったかな。。。

今更だけど、後悔した。
そこで積極的に出来ないkoto。
そして、鈍感で積極的ではない彼。。。
これって、どちらかが動かないとなんか、前に進まないよね。。
きっと彼のことだから、妻子持ちのkotoに自分から積極的に動く事はないと思う。
なら、自分から積極的に動くべきか。。
それとも、このまま友達で居た方が良いのか。。。

終わりがくるのが怖い。。
だから、一歩が進めない。。
少しだけ、勇気が欲しい。。

念願のデート2

思わぬ展開でデートになったkoto

彼の運転するサーフの助手席のドアを開けた。。

「おっはよー」

と元気よく乗り出した。

本当は緊張している。
仕事以外でなんで話した事無いし、完璧に意識しちゃっている。。
彼の顔もまともに見れない。。
でも、第一印象が肝心。だから精一杯の笑顔で答えた。

「印象ちがいますねー」

彼が挨拶の次に発した言葉だった。

「え??」

とビックリしたけど、彼が驚くのも無理ないと思った。
仕事ではいつも髪の毛をアップにしておだんごにしている。
これは、仕事するのに必須だった。
ロングヘアーなkotoは髪の毛を下ろしている時と結んでいる時の印象が別人のように違うとよく言われる。
彼も、初めておろした姿を見てそう思ったんだろう。。

「あ~髪??よく言われる~」

と返したけど、本当にビックリしている様子で逆にどきっとした。

彼の初めて見る私服姿。
ジャージにジーパンとカジュアルだった。
決してオシャレではないかもしれないけど、自分に似合う色とか種類を知っていると思った。
青のジャージ姿はkotoが普段持っているさわやかな印象を崩さなかった。

kotoはスカートで行った。
ちょっとだけ、秋を意識した服。
まだ気温も暖かかったので薄着だった。

「どこへ行きますー??」

「どうしよう。。。」

実は、kotoはいつもデートとかは相手に決めてもらう人だった。
そして、彼も同じだった。。
いつも、決定権を持たない二人が必死にがんばっているのがすぐ分かった。
でも、行き先を決めないデートも実は好きだった。
運転する彼にはすごく迷惑なことかも知れないけど。。
でも、とにかくたくさん話がしたかった。。

「とにかく来た道を戻るっていうのはどう?」

と提案を出した。

「いいっすよー。じゃーどこかご飯が食べれる所いきましょう」

と言ってくれた。

彼の自宅はkotoの住んでいる所から1時間ほど車で離れている所だった。

遠いかな?と思ったけど、普段運転をしているのでさほど遠くは感じないらしい。

でも、来た道を戻ってるのはちょっと悪い気がした。

でも、彼は嫌な顔せずに戻ってくれたのがうれしかった。

車の中では色んな話が出来た。

運転しながら時々kotoと目を合わせてくれるのが一番嬉しかった。

運転しながら目を見て会話出来るって、いままで無かった気がする。

ドキッとした。

彼の性格もちょっと分かった。

マメそうに見えて実はめんどくさがりやだった。
さわやかな印象の割には結構マイナス思考の人だった。

印象と違うけど、でもそれでも彼は嫌いにはならなかった。

そして、何よりも彼は年の割には子供だった。
うれしそうにゲラゲラと笑う彼。
飲み物はオレンジジュース。
ドラゴンボールが大好き。

決して大人の男って感じではないけど、それは6つも年下の時点で分かりきっていた事。
だから、新鮮だった。

ご飯を食べて、ブラブラしていたら15時を過ぎていた。。。。

kotoのタイムリミットは17時。保育園のお迎えの時間だった。

それまでに、地元に戻ってないと行けない。。

地元に向かい始めた。。。
帰りも車で彼が送ってくれた。。

帰りの道のりはすごく早く感じた。。
もう、終わり??もっといたい。。。
もっと話がしたい。。。
自然にそう思えた。
彼はどうなのかな??思い切って聞いてみた。

「私は楽しかったけど、Aくんはどうなの?」

「俺も気になってましたよー。でも俺も楽しかったですよー」

よかった。。。安心した。。
夜に彼にメールをした。。

「また遊ぼうね。今日はいっぱい知れてよかった」

彼も

「もっと、知るには時間がかかるってことで。。。また遊ぼうね」

と返信が来た。

こうして、長いような短い夢のようなデートは幕を閉じた。。

念願のデート1

はじめてお弁当を作ってあげたその日の夜。

kotoは旦那様のすぐ隣でメールをうち始めた。。。。

明日は土曜日。
kotoは娘の小学校の集金があるので、仕事はお休みを取っていた。
午前中に集金を行ってしまえば11時からは暇だった。

彼はいつも、土日休み。
毎日拘束時間が長い仕事なので、土日はしっかりとお休みはもらえるらしい。
彼は趣味で草野球チームに入っている。
野球は主に日曜日に行われるらしく、土曜日はいつも家でゴロゴロしていると前にメールで話していた。

ふと、それを思い出し。。。。

『彼は明日何しているのかな。。。。』

と思ったkoto。
旦那様と一緒にテレビを見ながら思ったkotoは大胆にも隣で彼にメールをうち始めた。

基本的に送信メールは削除するようにしたkoto。
旦那様に携帯を見られたときに言い訳が出来るように彼とメールするようになってから、削除するようにした。
本当は彼からのメールも削除出来れば良いのだけれども。。。。。

消したくなかった。。
消したら幻?と思ってしまいそうだったから。。。。

「明日はkotoも休みなんだー。Aくんは明日は何しているのー?」

とメールしてみた。
するとすぐ、

「明日は一日中家でゴロゴロコースです」

と返ってきた。
勇気を出して、誘ってみた。

「じゃー明日kotoと遊んどく??」

「大丈夫っすよー。時間何時にします??」

こうしてデートの約束が取り付けた。

すかさず、隣にいる旦那様に

「明日仕事になりそう。。。」

と言い訳してみた。ちょっとだけ胸が痛んだけど、彼とのデートのほうが嬉しくって、顔がニヤけるのを必死に隠すほうが大変だった。

メールを打ったのが12時を過ぎていた深夜。
そこから、メールをして時間と場所を決めた。
すべて決まり終わったのは2時近くだった。。
思いのほか時間がかかって、眠い目をこすりながら一緒に起きていてくれた旦那様にちょっとだけ悪かったかな?と思った。

うれしくって、うれしくって。。眠れなかった。
胸がドキドキしちゃって、苦しかった。
こんな思い久しぶりだった。


翌朝。。。
あまり寝ていないのに、全然平気だった。
いつものように子供たちを起こして、保育園へ。。
娘はおばーちゃん宅に遊びにいくと前から予定してあった。
旦那様は仕事。
みんな見送って、朝一番で集金にも行ってきた。

待ち合わせは11時にkotoの働いているお店の向かえのコンビニ。
彼が車で迎えにきてくれると言ってくれた。
彼の車。。。
kotoは男性の運転が大好きだ。
隣に乗っているだけで、すべての男性がかっこ良く見える。
一番、好きな仕草かもしれない。。
それで、彼の運転する仕草なんて見てしまったら。。
メロメロになること間違いなしだった。

10時半頃メールした。

「もう用事終わったからいつでも出れるから着いたら連絡してね」

11時頃彼から遅れますメールが来た。

そして、11時15分頃電話が鳴った。
初めて彼からの電話。。。。

「おっはよー」

と元気よく出た。

「もう着くから。。。」

「うん。わかったー。」

そして、kotoはコンビニへ向かった。。

kotoの自宅からコンビニまで徒歩5分。実は職場は目と鼻の先だった。


コンビニへ着くと、ちょうど車庫入れをしているサーフがいた。

すぐ分かった。彼だった。。

駆け寄った。
彼が気づいてくれた。
そして、kotoは助手席のドアを開けた。。。。

彼への想い

彼への想い。。。

彼の事を思っているととっても胸が苦しい。。

一日中彼の事を考えてしまう。。。

今何しているのかな?と常に思ってしまう。

なんでだろう。

いったい私はいくつなの?

もうすぐ三十路を迎える女が十代の頃の恋心を持ってしまっている。

彼からのメールの返信をずっと待ってしまう。

返信が来ないと本気で落ち込んでしまう。。

ハートマークがメールに入っていると顔がニヤけてしまう。

絵文字が入ってないと「怒っているのかな?」とか思ってしまう。

彼と話す時は手が震えてしまう。。

彼の笑顔を見ると元気になれる。

彼に触れたいと思う。

彼に「好き」と言いたくなってしまう。

彼の気持ちが知りたい。。。

私の気持ちを知って欲しい。。

でも、その前に。。。

彼の事もっと知りたい。。。

デートがしたい。